室内で猫を飼っていると、猫の抜け毛の多さに悩まされると思います。
猫の毛が、埃と一緒になって部屋の隅に溜まっていたり、フローリングや畳がいつの間にか毛だらけになっていることも少なくないでしょう。
そこで今回は、猫の毛掃除におすすめアイテムはコロコロなのか、フローリングや畳ごとに紹介したいと思います。
猫の毛について
今回のターゲットである猫の毛にはどんな特徴があるのでしょうか。
猫の毛の特徴を知ると、猫の毛掃除にはどんなアイテムが適しているのかがわかるだけでなく、効率良く猫の毛掃除ができるようになると思います。
猫の毛の特徴
猫の毛質は、犬に比べて細く柔らかいのが特徴です。
下毛の柔毛は0.01~0.02mm、上毛でも0.04~0.08mmの太さしかありません。
猫の多くは体の外側を覆う上毛(オーバーコート)と体の内側に密生する下毛(アンダーコート)の2重構造(ダブルコート)になっています。
オーバーコートの役割は、紫外線や外からの汚れから皮膚を守ることです。
シングルコートの役割は、体温を逃がさないよう保温の役目をすることです。
さらに下毛は硬い毛と柔らかい毛の2種類あり、合わせて3層の毛が生えています。
つまり、猫は、一つの毛穴に毛が6本程度密生していることになります。
中には上毛だけの1重構造(シングルコート)の猫種もあります。
猫の毛の抜け替わり
猫の毛は、一週間で2ミリくらいのスピードで伸びていきます。
そして、猫の毛は、毎日少しずつ抜けていきます。
抜け毛が特に多い時期が春と秋の年2回あり、この時期のことを換毛期といいます。
換毛期は冬毛から夏毛に、また夏毛から冬毛に変わるためのもので、春は3月頃から始まり秋は11月頃から始まります。
冬毛は柔らかく細い保温機能に優れたふわふわの毛で、毛が密集して生えてくるため保温機能が高まります。
一方夏毛は冬毛に比べて少し硬めの毛が生えてきます。
密度が少なく、少し粗めで、通気性が良くなります。
秋の換毛期に比べて、春の方が抜け毛の量は多くなります。
換毛期は、下毛の多い品種の猫ほど抜け毛の量が多いは多くなります。
さらに、気温や日光の量によって、毛が抜け始める時期に差が出てきます。
猫の種類と抜け毛の関係
猫には長毛種と短毛種がありますが、同一種でも長毛と短毛がいる猫種もあります。
一般的に、抜け毛の本数が多いのは短毛種です。
さらに、毛色・柄・毛質によっても抜け毛の量に違いがあり、抜け毛が多めな猫は、シルバー系、白いふわふわした毛、チンチラ、スモーク、無地、三毛などです。
抜け毛が比較的少ない猫はレッド、ブラウン系、硬い毛、タビー(キジトラ、茶トラ)などが挙げられます。
猫の毛掃除
飼い主さんを悩ませている、猫の毛掃除のベストアイテムは果たしてコロコロなのでしょうか。
また、フローリングや畳の場合の猫の毛掃除についても調査しました。
果たしてコロコロは万能か?
手軽に使用できるため、一家に一つはコロコロがあるのではないでしょうか。
このコロコロ、実は万能ではありません。
まず、毛をキャッチしてくれるのは、最初の一回転だけです。
さらに、その範囲はせいぜい30センチ程度です。
つまり、30センチ程度の幅しかないコロコロで広範囲の部屋を掃除するには、時間がかかり、粘着テープが大量に必要なためコストもかかります。
コロコロはあくまで、ちょっとした範囲で隙間時間に使用する程度が良いでしょう。
フローリング編
フローリングの猫の毛掃除には、フローリングワイパーや掃除機で対応することが一般的です。
また、部屋の空気中に満遍なく水で霧吹きをして、しばらく待ち、床がなんとなく湿ってきたら、タオルなどの幅広い布で床を撫でるように拭くと猫の毛が簡単に集まります。
カーペットには軍手を使用すると良いでしょう。
手のひらに滑り止めがあるタイプの軍手を使用し、一定方向にこするだけで猫の毛が束になって取れます。
たわしやゴム手袋でも代用可能です。
畳編
畳の掃除にはドライタイプやウエットタイプのペーパーモップを使用したり、掃除機で吸い取ったあとに、水拭きするのがベストです。
ペーパーモップや掃除機は畳の目に沿って、優しく扱うようにしましょう。
また、畳よせ(畳と壁の間にある木部)に溜まった抜け毛や埃には、ペンキの刷毛や、掃除機のブラシタイプのノズルを使用するのが効果的です。
おすすめアイテム
猫の毛掃除におすすめのアイテムをご紹介します。
どの商品も低コストで使用方法も簡単なものばかりです。
クイックルワイパー立体吸着ドライシート
畳の掃除におすすめのアイテムが『クイックルワイパー立体吸着ドライシート』です。
約50本のミクロ繊維が猫の毛を絡め取ってくれます。
使用する際には、畳の目に沿って使用しましょう。
中々掃除しにくい畳に使用できるのは嬉しいポイントです!
ペット専用抜け毛取りFur Remover
カーペットなどを掃除する際におすすめの『ペット専用抜け毛取りFur Remove』は、ペットの抜け毛専用の掃除道具です。
櫛のような形状で、カーペットなどの床に押し付けるようにして使い、猫の毛をかき集めます。
ペット専用スリッカー
Fur Removerの代用品としてペット専用スリッカーを使用する方法もあります。
鉄製の細かい針状のブラシで、ブラシに角度が付いているため、カーペットなどの柔らかい床なら、猫の毛を集め取ることができます。
ぱくぱくローラー
もう一つ、カーペットにおすすめなのが、日本シール社製ぱくぱくローラーです。
これは、洋服の埃取りで使用するエチケットブラシをローラー化した商品です。
床面で、ローラーを前後に軽く動かすだけで、猫毛や埃などをキャッチしてくれるおすすめアイテムです。
使い勝手がよく、一時期SNSで猫飼いさんを中心に話題になってことも!
まとめ
猫との暮らしの中で、飼い主さんを悩ませることが多い抜け毛掃除ですが、様々なアイテムを使用することで、掃除の負担を軽減できます。
抜け毛や埃取りとして一番身近なコロコロは、広範囲の掃除には向いていません。
また、コロコロは使えば使うほどコストもかかります。
コロコロは日々の暮らしの中で、ちょっとした埃や毛を簡単に取る際に使用するのが無難です。
今回ご紹介したアイテムは、どれも低コストで使用方法も簡単なものばかりなので、日々の猫の毛掃除にぜひ取り入れてみてください。
抜け毛掃除の負担を少しでも軽くして、愛猫とのコミュニケーションの時間をたくさん取ってあげてくださいね。