イングリッシュセッターの寿命はどれくらいなのでしょうか?
もちろん、愛犬にはいつまでも健康で長生きしてほしいと思いますよね。
そこで、イングリッシュセッターのかかりやすい病気やその予防法、犬種に合ったストレスを溜めない方法など、様々な観点から解説していきます。
イングリッシュセッターの平均寿命は?
イングリッシュセッターは大型犬に分類され、寿命は10~13歳と言われています。
大型犬の中では平均的な寿命ですが、幼犬期には関節の病気を発症する事が多く、運動量を調整する必要や食事のタイミングの考慮が求められます。
イングリッシュセッターの寿命と長生きするコツ
イングリッシュセッターは狩猟を主体にした活発的な「フィールドタイプ」と愛玩を目的にした美しい毛並みの「ショータイプ」に分かれていて、実際にペットとして飼われているのが「ショータイプ」です。
共通しておとなしい性格をしているため、しつけが難しくありません。
長生きの秘訣として挙げられるのが「適度な運動」や「被毛のケア」です。
大人しい性格ですが、運動量が足りなかったりコミュニケーションが不足するとストレスが溜まり無駄吠えや、いたずらなどの問題行動に出ます。
散歩の必要な量は朝夕方2回に1時間程度ですが、ゆっくり歩くだけでは不十分なので自転車を使って並走する方法もあります。
他にもロングリードやドッグランを使って走らせてあげる事も重要です。
問題行動は十分に運動をさせてあげれば問題はありませんが、幼犬期のはしゃぎすぎには関節症や怪我につながる恐れがあるので常に注意する必要があります。
暴飲暴食の後の運動は「胃拡張・胃捻転症候群」の原因になり、命に関わるので食事のタイミングをずらしてあげるようにしましょう。
細く綺麗な毛並みは最低でもブラッシングは週2・3回、シャンプーも時期に合わせて月1・2回は必要になります。
被毛量が多いことから皮脂が溜まりやすいので皮膚炎を予防するには適度に「被毛のケア」とシャンプーをしてあげる事が大事です。
また、2ヶ月に1回のペースでトリミングに連れて行き、皮膚のチェックや毛並みを揃えてあげましょう。
イングリッシュセッターのかかりやすい病気は?
イングリッシュセッターがかかりやすい病気は「股関節形成不全」、「肘関節形成不全」といった関節の病気です。
共に幼犬期の病気で生後4ヶ月?10ヶ月に発症するケースが多く、原因としては体重の急激な増加、過度な運動、落下や衝撃といった原因が挙げられます。
アメリカでは癌の次に犬の死因で多いとされている「胃拡張・胃捻転症候群(GDV)」は胃が捻れる事でガスで胃に溜まり膨張する病気で、血管を圧迫する事によって血液が循環しなくなってしまい、胃壁の虚血によって壊死してしまいます。
その他にも難聴や盲目などの遺伝性疾患も発症する事があります。
イングリッシュセッターの病気のサイン
遺伝による難聴や盲目などの感覚機能の低下から不安によって夜鳴きをすることが増えます。
家族に甘えたがるので夜鳴きをしている場合は寄り添うと落ち着いてくれます。
こういった行動や徘徊は認知症の可能性があるので診察を受けて対応しましょう。
他にも物によくぶつかったりする原因として挙げられるのが「白内障」で目が白く濁り、視力が低下して進行すると失明に至ります。
運動量が減る事によって筋肉が無くなり、関節の負担が増えて「関節炎」を発症する事もあります。
定期的に健康診断に連れて行きましょう。
病気の予防法と対処法
運動量がかなり多いイングリッシュセッターですが、加齢によって若い時と一緒の運動量は難しくなり、筋肉が減ることによって関節の怪我につながります。
しかし、急に散歩の量を減らしてしまうとストレスになってしまうので、様子を見ながら徐々に減らしてあげましょう。
イングリッシュセッターの老化のスピード
老化の速度は1歳で人間の7歳と早めで、寿命は大型犬の中では少し短命です。
シニア期には5歳と早い段階で入り、8歳頃に運動量の低下や睡眠時間の増加が見られるようになります。
老化はストレスや食事に関係しているのでコミニュケーションを取る事と正しい栄養の知識が進行を遅らせる手段と言えます。
イングリッシュセッターの老化に伴う外見の変化
シニア期に入ることによって被毛量が多いイングリッシュセッターは体臭に変化があります。
匂いの変化は口臭にもあらわれ加齢によって歯周病が起こっている事もあるので日頃のホームケアをする事で防ぐようにしましょう。
筋肉が衰えることによって歩くのがゆっくりになり、疲れやすく寝ている時間が増えます。
イングリッシュセッターに似た犬種
老犬におすすめの食べ物は?
フードを選ぶ際のポイントを紹介していきます。
老化によって消化器系の働きが弱くなることが挙げられるため、消化が悪い「穀物」が入っていない事が重要です。
穀物は高カロリーであるため運動量が減るシニア期には適していません。
もう一つは消化されずに老廃物が溜まってしまう事で涙やけ・目ヤニの原因になるので「グルテンフリー」のフードを選ぶ必要があります。
他にも高齢になり、顎の力や歯が弱くなると固いフードを食べている間に疲れてしまう事で少食につながってしまいます。
また、粒の小さいフードは空気を多く飲み込んでしまい「胃拡張・胃捻転症候群(GDV)」によって命に関わる恐れがあるので適していません。
シニア期で必要なフードとして、柔らかく粒の大きい物、高タンパクで骨の生成に必要なカルシウムを摂取できるといった条件が求められます。
「鶏のささみ」は低カロリー高タンパクでカルシウムの吸収を補助するリンが含まれているので適した食材と言えます。
「鹿肉」もオメガ脂肪酸を含み低カロリーな事からフードでよく使用されていて、サバ、アジなどの青魚も老化を遅らせる抗酸化作用があり効果的です。
アンチエイジング効果のあるコエンザイムQ10や、関節に効果があるコンドロイチンを含んだフードを選ぶ事も重要で、摂取できない場合はサプリを使うなどの対策を練りましょう。
イングリッシュセッターに適した散歩の量は?
運動量がかなり多いイングリッシュセッターですが、加齢によって若い時と一緒の運動量は難しくなり、筋肉が減ることによって関節の怪我につながります。
しかし、急に散歩の量を減らしてしまうとストレスになってしまうので、様子を見ながら徐々に減らしてあげましょう。
ストレスをかけないために飼い主が出来ること
イングリッシュセッターはおとなしい性格で家族に甘えたがるので一緒にいてあげる事がストレスをためない秘訣になります。
その他にも日頃のケアが必要で月に1回のシャンプーで皮脂を洗い流して、ブラッシングで抜け毛や毛玉を処理する事で健康的な毛並みを維持しましょう。
コミュニケーションをとる事で小さな変化に気づき病気を予防する事ができます。
人が好きで甘えたがるほどなので愛情深く接していく事がストレスの無い生涯を全うできる事につながります。
イングリッシュセッターの寿命に関するまとめ
大人しく優しい性格をした大型犬であるイングリッシュセッターは家族に優しく甘えん坊で、人見知りもしないので人と壁を作らずに暮らしていく事が出来ます。
家族のそばにいたがるので甘えだけではなく、加齢による体調の変化を感じ取る事も重要になります。
運動や食事によって引き起こる病気や関節の怪我を予防してあげる事は勿論ですが、体の細かい変化を知るためには定期検診を受けて、獣医さんのアドバイスに耳を傾けましょう。
体が大きくダブルコートで運動が大好きなイングリッシュセッターは日常的なケアが大変ですが、家族といる時間を大切に過ごしたいので、愛情を注ぎながら生涯を全うさせてあげたいですね。