オーストラリアンシェパードの寿命はどれくらいなのでしょうか?
もちろん、愛犬にはいつまでも健康で長生きしてほしいと思いますよね。
そこで、オーストラリアンシェパードのかかりやすい病気やその予防法、犬種に合ったストレスを溜めない方法など、様々な観点から解説していきます。
オーストラリアンシェパードの平均寿命は?
オーストラリアンシェパードの平均寿命は13歳から15歳と言われています。
ボーダーコリーなどと比較してもこのタイプの犬種としては平均的と言えるでしょう。
できるだけ長生きしてもらうためには日々の運動量を確保して、ストレスを溜めさせないことなども重要となってくるでしょう。
オーストラリアンシェパードの寿命と長生きするコツ
オーストラリアンシェパードはその名前からオーストラリア出身と思われがちですが、1800年代に移民と一緒に渡ってきた犬が土台となり、その後グレートピレニーズやラフコリー、ワーキングコリーやボーダーコリーなどとの交配を初めとした乱繁殖によって誕生したアメリカ原産の犬種です。
そのような乱繁殖が原因ではないかと考えられているのが遺伝性疾患が多いということです。
とはいえ、基本的には身体は丈夫でこれまで長い間に渡り有能な牧畜犬として活躍してきたことからも分かるように運動量が豊富でスマートに仕事をこなすことができる犬種です。
そのような彼らと少しでも長く一緒に暮らすためには、彼らの寿命に大きく作用する要因となるストレスを溜め込ませないようにしましょう。
ただ歩くだけの散歩では運動にならない彼らの場合、できればリードなしのストレス少なめで走り回れるドッグランなどに連れて行くのも良いのかもしれません。
オーストラリアンシェパードのかかりやすい病気は?
オーストラリアンシェパードのかかりやすい病気には、主に「コリー眼異常」、「遺伝性白内障」、「進行性網膜萎縮症」などが挙げられます。
「コリー眼異常」は染色体異常による遺伝性疾患です。
「遺伝性白内障」は眼球内の水晶体が白く濁った状態になる病気です。
「進行性網膜萎縮症」は網膜部分に異常が生じることで、網膜が次第に萎縮し最終的には失明に至る病気です。
やはり、オーストラリアンシェパードのかかりやすい病気には遺伝的なものが多いようです。
オーストラリアンシェパードの病気のサイン
オーストラリアンシェパードのかかりやすい病気のサイン(症状)を覚えておくことはとても大切です。
まず、「コリー眼異常」ですが、この病気にかかると眼の奥に青白い部分(脈絡膜形成不全)が見られます。
「遺伝性白内障」の場合は眼球内の水晶体が白く濁ってきます。
「進行性網膜萎縮症」ついては薄暗い所で、物にぶつかったり、散歩時など、溝に落ちたりし、夜間の散歩などを嫌がったりします。
最終的には明るい場所でも見づらくなり、壁伝いに歩いたり、階段の上り下りも緩慢になるなど、動作が鈍くなります。
病気の予防法と対処法
オーストラリアンシェパードはタフな肉体と自己判断のできる賢明な犬種です。
オーストラリアンシェパードなど中型犬は6歳頃から高齢期に入ると言われています。
若い頃は十分な運動が不可欠であった彼らに同じような運動をさせてしまうと足や腰への負担に繋がってしまいます。
オーストラリアンシェパードの場合は股関節形成不全が遺伝性のものである可能性があるので、特に注意すべき点です。
だからといって突然、散歩の回数を減らしたりするのではなく、走るようなペースを歩くペースに変えたりと、年齢にあった散歩量や仕方を工夫する必要があるでしょう。
オーストラリアンシェパードの老化のスピード
中型犬の中ではオーストラリアンシェパードの寿命は平均的です。
犬の成長スピードは早く、一般的には1歳で人年齢の15歳くらい、2歳で24歳に相当し、それ以降は1年当たり、4歳から5歳のスピードで年齢を重ねていくようです。
人に例えると、75歳をわずか15年ほどで体感するということのようです。
オーストラリアンシェパードの老化に伴う外見の変化
オーストラリアンシェパードもご多分に漏れず老化に伴い、毛がぱさついたり、抜けたり、艶がなくなったり、皮膚にシミができたり、白毛やスジばった体つきが目につくようになります。
また、消化機能や代謝量の低下に伴い、必要な運動量や睡眠時間なども変わってくるので、寝ている時間が長くなってきます。
オーストラリアンシェパードに似た犬種
老犬におすすめの食べ物は?
オーストラリアンシェパードにはアレルギー性の高い穀物や人口添加物などを使っていないドッグフードなどが適しているでしょう。
また、アヒルの肉が主な原料であって動物性タンパク質を多く含んでいるものや皮膚・被毛などを美しく保ってくれるサーモンオイルや亜麻仁油を含んでいるものなどもよいでしょう。
老齢期に入ると噛む力も弱くなり、胃腸の働きも鈍くなってくるので、フードの硬さにも気をつけ、カロリーの低い硬すぎないものに切り替えることもよいでしょう。
オーストラリアンシェパードに適した散歩の量は?
オーストラリアンシェパードはタフな肉体と自己判断のできる賢明な犬種です。
オーストラリアンシェパードなど中型犬は6歳頃から高齢期に入ると言われています。
若い頃は十分な運動が不可欠であった彼らに同じような運動をさせてしまうと足や腰への負担に繋がってしまいます。
オーストラリアンシェパードの場合は股関節形成不全が遺伝性のものである可能性があるので、特に注意すべき点です。
だからといって突然、散歩の回数を減らしたりするのではなく、走るようなペースを歩くペースに変えたりと、年齢にあった散歩量や仕方を工夫する必要があるでしょう。
ストレスをかけないために飼い主が出来ること
頑丈な肉体と賢明さを兼ね備え、長い間、牧畜犬として活躍してきたオーストラリアンシェパードですが、彼らにとっては生活の中に「考えること」や「体を使うこと」があるということはストレスを溜め込まないで日常を過ごすためにとても大切なことです。
とある研究結果によると落ち着きがあり穏やかな性格の犬のほうが縄張り意識などの強い攻撃的な犬より長生きする傾向があると言われています。
ということはストレスは少ないほうが長生きする傾向にあるということのようです。
オーストラリアンシェパードは陽気で協調性があり、優しく忠実という性格の持ち主です。
いっけんストレスとは無縁なようですが、もともと、頭を使った相当タフな運動量をこなす牧畜犬でもあります。
老齢期にはエネルギー代謝や運動量が当然の如く減少していくでしょうが、そういう時こそ、その状態に合わせての運動量というものが彼らにストレスを溜め込ませないひとつの方法になるのかもしれません。
オーストラリアンシェパードの寿命に関するまとめ
性格的には陽気で協調性があり、優しく忠実なオーストラリアンシェパードの平均寿命は13歳から15歳と言われています。
牧畜犬として活躍してきた背景から賢明で運動能力に優れているということは容易に想像がつくところです。
ですが、その反面、過去の乱繁殖が原因と考えられている遺伝性病気にかかりやすいという面も持っています。
日常的に相当な運動を必要とする彼らにストレスを溜め込ませないで、良い状態で長生きしてもらうためには、やはり彼らの状態に合わせての程よい運動が必須となるでしょう。