うさぎと生活をしていると、たまに鳴き声のようなものが聞こえますね。
うさぎは犬や猫のような大きな声で鳴くこともなければ、吠えることもないため、何かを訴えていても鳴き声が小さすぎて気づかないこともあります。
しかし、うさぎはとても感情表現が豊かな動物であることをご存知ですか?
そこで今回は、うさぎの鳴き声や行動でわかる感情や心理についてまとめましたので、うさぎの気持ちを知る参考にしてくださいね!
そもそもうさぎは鳴くの?
うさぎからプゥプゥやブフッブフッ、などの音が聞こえてきたことはあるでしょう。
それらはうさぎの鳴き声として一般的ですが、そもそもうさぎは鳴くのでしょうか?
鳴き声や行動を知る前に、うさぎの鳴き声について理解しておきましょう。
うさぎに声帯はない
うさぎはほとんど鳴くことのない動物として有名ですが、そもそもうさぎには声帯がないため、鳴くことはできません。
その代わり鼻を鳴らしたり、食道を狭めて出している音をうさぎの鳴き声としているのです。
鳴き声や行動はうさぎのサイン
うさぎは自分の感情を鳴き声や行動で表しています。
それは、嬉しいや楽しいなどのものだけでなく、不満であったり不安や痛みの訴えのこともあるため、飼い主さんはそのサインに気づいてあげなければいけません。
うさぎの鳴き声からわかる感情や心理
まず最初にご紹介するのは、うさぎの鳴き声です。
うさぎの鳴き声の大きさや鳴き方に個体差はありますが、うさぎの表情や仕草と合わせて判断すると、何を言っているのかわかりやすいですよ!
ここでは、うさぎの鳴き声からわかる感情や心理について見ていきましょう。
嬉しい!楽しい!甘えたい!
「プゥプゥ」、「プープー」、「ブヒッブヒッ」、「ブーブー」など、高い音で鼻を鳴らすのは、とってもご機嫌なときです。
ケージの外で遊んでいる最中や、飼い主さんの足元をくるくる回っているとき、飼い主さんに名前を呼ばれて向かっているときなどに聞こえる鳴き声です。
目をキラキラと輝かせて嬉しさや楽しさをアピールしてくれるのは、とても可愛らしい姿ですね。
リラックスしてます
「クゥクゥ」、「プゥプゥ」、「クークー」など、小さな音を鳴らすのは、とてもリラックスしているときです。
ケージの中や、お気に入りの場所で寝そべっていたり、体を丸めて休んでいるときに聞こえてくる鳴き声なので、邪魔をしないようにそっと見守ってあげましょう。
怒ってるの!
「プップッ」、「ブーブー」、「ブーッ」など、低く大きな音を鳴らすのは、不満があったり怒っているときです。
また、「プー」や「ンー」と低く小さな音を鳴らすのは、ご機嫌ナナメなときです。
飼い主さんがかまってくれない、自分のお気に入りの場所が横取りされている、トイレやケージが汚いなど、うさぎが何に対して不満や怒りを訴えているのか探り、原因を取り除いてあげましょう。
怖い!痛い!
「キーキー」、「キュー」、「キュッキュッ」など、高い音を鳴らすときは注意が必要です。
恐怖を感じているときや痛みを感じているときの鳴き声で、知らない人に抱っこされた、突然びっくりするようなことがあったなどの原因がわかればいいですが、恐怖を感じる原因が見当たらない場合は、体のどこがが痛いということです。
うさぎはとても我慢強く、外敵から身を守るために体調が悪くても隠してしまいます。
しかし、耐えられない痛みを感じたときに高い音を鳴らすことがあるため、この鳴き声が聞こえたときは恐怖からなのか、痛みからなのか状況で判断し、痛みであれば病気やケガの可能性が高いため、すぐに動物病院を受診してください。
うさぎの行動からわかる感情や心理
うさぎは鳴き声だけでなく、さまざまな行動で気持ちを伝えています。
ここでは、うさぎの行動からわかる感情や心理について見ていきましょう。
歯ぎしり
うさぎの歯ぎしりは、幸せを感じているときと痛みを感じているときに見られる行動です。
弱く「カチカチ」と歯ぎしりをしていれば幸せ、大きな音で強く「ガチガチ」、「ギリギリ」と歯ぎしりをするようならば、痛みを抱えています。
撫でたりブラッシングをしていて気持ち良さそうな表情で「カチカチ」していれば幸せな気分なので問題ありませんが、何もしていない状態で「ガチガチ」、「ギリギリ」と歯ぎしりをしていたら病気やケガが考えられますので、動物病院を受診してください。
足をダンダンする
うさぎが足をダンダンとする行為はスタンピングといいますが、「足ダン」という言葉のほうが多く使われていますね。
緊張したとき、恐怖を感じたとき、イライラしているとき、怒っているとき、ストレスを感じているときなどにする行動です。
足ダンするときは何かを訴えているサインなので、原因となることを探り取り除いてあげましょう。
また、体調が悪いことを飼い主に訴えるために足ダンすることもあるため、普段からうさぎの体調の変化を見逃さないようにしておくことも大切です。
突然うさぎがバタンと倒れる
初めて目にするとビックリして不安になる飼い主さんも多い、突然うさぎがバタンと横向きに倒れる行動は、満足感や気持ちがいいことの表れです。
ご飯を食べ終わったあとや、窓から日光が入りポカポカと気持ちのいいときなどに見られます。
うさぎは自分で横向きになることができないため、横に倒れるという荒ワザを使いますが、「気持ちがいいなぁ、満足だなぁ」と感じて行っている行動なので見守ってあげましょう。
もちろん、倒れてすぐにけいれん発作が見られた場合は病気が考えられるので、動物病院を受診してくださいね。
顎をスリスリ
うさぎが発情期ではないときに飼い主さんに顎をスリスリしてきたときは、「大好き!この人は自分のもの!」という心理や感情が働き、自分の匂いを飼い主さんに付けているのです。
うさぎの顎の下には自分の匂いを出す臭腺があり、自分のものであることをマーキングしています。
発情期に顎をスリスリしてくる場合は、「自分のほうが上なんだぞ!」という順位付けの意味になるため、そのときは逆に飼い主さんの顎をうさぎの頭や体の上に乗せるという対処が必要です。
うさぎの鳴き声や行動から気持ちをわかってあげよう|まとめ
今回は、うさぎの鳴き声や行動でわかる感情や心理についてご紹介しました。
それぞれのご家庭のうさぎによって、ほかにもいろんな行動が見られると思いますが、どんな鳴き声や行動であっても、何かを訴えようとしていることに変わりはありません。
うさぎが話せればいいのですが、それは無理なことなので、うさぎが何を感じ、何を思っているのか、ちゃんと理解してあげられるようになりましょう!