キャットフードを選ぶ時に、いろいろな種類があってどれがいいのか悩みますね。
特に猫はグルメなため、美味しくなければ食べてくれません。
愛猫の主食となるキャットフードだからこそ、こだわっている方も多いと思います。
そこで今回は、キャットフードの種類や、ドライタイプとウェットタイプの違いと保存方法についてご紹介します。
キャットフードの種類は?
愛猫のキャットフードはどこで購入していますか?
今やスーパーにまで売られているキャットフードですが、ペットショップやホームセンター、ネットショップなど様々な場所でキャットフードは販売されていますね。
たくさんありすぎて選ぶのに悩んでしまいますが、キャットフードは大きく分けると3種類あります。
ここでは、キャットフードの種類について見ていきましょう。
ドライタイプのキャットフード
キャットフードで一番身近なのは、ドライタイプではないでしょうか。
500gや1kg入りのキャットフードが、密閉された袋に入れられ販売されていますね。
ドライタイプの価格はピンキリですが、安いものであれば数百円、高いものであれば数千円となっており、お皿にジャラジャラと入れるだけでいいお手軽さからも人気です。
ウェットタイプのキャットフード
キャットフードには缶詰に入ったもの、アルミトレイに入ったもの、レトルトパウチになっているウェットタイプもありますね。
少量ずつ小分けにしてあるため、愛猫にいつでも新鮮なフードを与えてあげられますが、コストはドライタイプに比べると高くなってしまいます。
セミモイスト(半生)タイプのキャットフード
ドライタイプとウェットタイプの中間のキャットフードで、セミモイスト(半生)タイプもたまに見かけます。
セミモイストタイプでは、1kg入りの袋の中で更に200gぐらいづつ小分けして入れられていますが、ドライタイプやウェットタイプのキャットフードに比べると、保存するための添加物が多いものがほとんどです。
無添加のセミモイストタイプもありますが、1kgで5000円や6000円と高額なため、普段の主食にするにはちょっと考えてしまいますね。
ドライタイプとウェットタイプの違いは何?
セミモイストタイプのキャットフードは、ドライタイプとウェットタイプの中間とざっくり言ってしまいましたが、そもそも同じキャットフードなのにドライタイプとウェットタイプでは何が違うのでしょうか?
意外と見落としがちな盲点もあるため、しっかり理解しましょう。
栄養分の違い
ドライタイプのキャットフードでは、原材料の水分を飛ばして栄養を凝縮して作られているため、猫が1日に必要な栄養素を少量で摂ることができます。
しかし、ウエットタイプのキャットフードでは原材料をそのまま使用するため、猫が1日に必要な栄養素を摂るためには、ドライタイプよりも多く食べなければいけません。
小食な猫であればすぐにお腹がいっぱいになってしまうため、ウェットタイプだけでは栄養不足となる可能性があります。
水分量の違い
ドライタイプのキャットフードでは、フードに含まれる水分量が全体の質量の10%以下となっているのに対して、ウェットタイプのキャットフードでは75%以上の水分が含まれています。
ドライタイプの水分が13%以上になるとカビが生えやすくなるということもあり、セミモイストタイプのキャットフードでは水分量が30%前後となっているため、保存するための添加物を多くする必要があるのですね。
水をあまり飲まない猫では、水分を摂らせるためにウェットタイプを与えることは効果的で、老猫や胃腸の調子が悪い猫でも消化の良いウェットタイプは無理なく食べさせることができます。
価格の違い
ドライタイプのキャットフードでも高価なものはありますが、平均的な価格で見るとウェットタイプのキャットフードのほうが価格が高くなってしまいます。
ウェットタイプの価格もピンキリですが、1個100円の安価なものでも1日に2個猫に与えると単純計算しても1ヶ月で6000円はかかってしまいますね。
味やニオイの違い
キャットフードの食いつきでは、ドライタイプよりもウェットタイプのほうが抜群にいいです。
ウェットタイプのキャットフードは、ニオイも強ければ、味も美味しく作られています。
しかし、ウェットタイプに慣れてしまうとドライタイプを食べなくなってしまうことがあり、固い物を噛まなくなってしまうため、歯石が付きやすくなったり、口内炎にもなりやすくなってしまいます。
キャットフードの保存方法
ドライタイプとウェットタイプの大きな違いは水分量ですが、保存方法にも違いがあります。
キャットフードが酸化する、という言葉を耳にしたことがあると思いますが、キャットフードの物質が酸素と化合することで、物質の性質が変わってしまう状態を酸化して劣化することを指し、劣化したキャットフードを食べると栄養素が不足するだけでなく、嘔吐や下痢といった症状やアレルギー症状が出ることもあるため、適切な保存が必要となります。
ここでは、キャットフードの保存方法についてご紹介します。
ドライタイプの保存方法
ドライタイプのキャットフードは、直射日光を避け、湿気の少ない涼しい場所(38℃以下)に保存する必要があります。
キャットフードの封を開けた時から酸化は始まるため、1ヶ月以内に食べきるようにします。
冷蔵庫に保存する方もいますが、冷蔵庫から出してまた戻すということは、温度差で結露が発生するために劣化が早くなるためおすすめできません。
キャットフードのパッケージのまま保存することが一番良い状態を保てるのですが、少しでも空気に触れないようにしたければ、手間はかかりますが封を開けたその日に1食分ずつ小分けにして、清潔な金属製の小さな缶に入れておくようにしましょう。
プラスチック容器やジッパー付きのビニール袋では、あまり意味がないことも実証されています。
ウェットタイプの保存方法
ウェットタイプのキャットフードでも、開封前であれば直射日光を避け10℃~38℃の場所に保存してください。
ウェットタイプでも酸化するため、開封後は冷蔵庫に保存し、2~3日で食べきるようにします。
缶詰であればラップやプラスチックの蓋をして、パウチのものであればジッパー付きの袋に入れて冷蔵庫に保存します。
冷凍保存することもできるフードもありますので、フードの説明をよく読むようにしましょう。
食べ残したキャットフード
猫が食べ残してしまったキャットフードは、ドライタイプであればお皿ごと涼しい場所に置いておき、その日のうちに食べなければ処分します。
ウェットタイプでは、1度猫が口を付けたものであれば傷むのが早いため、2時間以内に食べきらなければ処分します。
もったいないですが、愛猫の健康のためにも徹底しましょう。
また、酸化したキャットフードは、ドライタイプであればベタつきがひどくなり油っぽくなるため、開封したキャットフードが劣化していたら1ヶ月経っていなくても処分して買い替えることが大切です。
ドライとウェットのキャットフードを上手に活用しよう|まとめ
今回は。キャットフードの種類について、ドライタイプとウェットタイプの何が違うかをご紹介しました。
それぞれにメリットもあればデメリットもありますが、ドライタイプとウェットタイプを併用することで補うことができますね。
愛猫に美味しく食べてもらうためにも、きちんと保存を行って、時間の経ってしまったものは処分するようにしましょう。