うさぎの発情期は個体差があり、その行動はさまざまです。
マウンティングにスプレー行為、突然足をダンダンとしてみたかと思えば甘えてくることもあります。
発情期は生理現象でどうすることもできませんが、あまりにもひどいと心配になることもあり、何とかしなきゃと考えますね。
そこで今回は、うさぎの発情期はいつまで続くのかと、発情期の対処法からこないときの原因までまとめてご紹介します。
うさぎの発情期はいつまで?
うさぎの発情期は生後4ヶ月~6ヶ月で始まりますが、早い子は生後3ヶ月で発情期、なんてこともありますね。
うさぎに発情期がくると、イライラそわそわしてみたり、トイレの失敗、足をダンダンならしたり、鼻をぷぅぷぅ鳴らす、食欲がなくなる、マウンティングする、尿スプレー、やたら甘える、攻撃的になるなど、とにかく大変です。
この発情期いつまで続くのかな?と、不安になる飼い主さんも多いですが、ここではうさぎの発情期はいつまで続くのかを見ていきましょう。
基本的には1年中
うさぎの発情期は1年中あります。
だからと言って、1年中問題行動を起こすわけではなく、1ヶ月程度で落ち着くことが多いです。
発情期の行動が激しくなるのは春頃で、ちょうど冬毛から夏毛に生え変わる換毛期の時期に多くみられます。
もちろんうさぎそれぞれの性格や飼育環境などで発情期の行動も違ってきますが、基本的にうさぎの発情期は1年中あるということを覚えておきましょう。
数年で落ち着くことも
うさぎによっては3~5年程経つと、発情期の行動が落ち着くことが多いようです。
発情期ではありますが、ほとんど問題行動が見られることもなく発情期であることに気づきません。
うさぎの発情期は一生続くものではありますが、いつまでも激しいものではありませんので心配しなくて大丈夫です。
メスのうさぎであれば、3歳以降から子宮系の病気になりやすく、7歳頃では子宮疾患を抱えているうさぎが多いことから、ある程度の時期になったら病気の予防の意味でも避妊手術を行うことも考えましょう。
避妊手術によって発情期の行動が抑えられますよ!
うさぎの発情期の対処法は?
うさぎの発情期で困っている方の多くは、しつこく甘えてくることやマウンティング、トイレの失敗やスプレー行為、そして食欲がなくなることではないでしょうか。
そこでここでは、うさぎの発情期の対処法について見ていきましょう。
マウンティング
うさぎのマウンティングは。オスでもメスでも見られる行為です。
うさぎが自分のほうが優位であることを表していたり、暇つぶしであったり、発情期の欲求を満たすための行為ですが、飼い主さんに対してマウンティングを行う場合は対処する必要があります。
マウンティングの対処法としては、しがみついてきたら無視してそっと離れる、ぬいぐるみなどを与えマウンティングする対象を飼い主さんからぬいぐるみに変えさせる、ボールやおもちゃを与え気をそらす、といった方法です。
また、発情期にうさぎがしつこく顎をスリスリしてくる時は、顎の下にある臭腺から自分の匂いを出しマーキングをしているため、逆にうさぎの頭や体の上に自分の顎を乗せ、飼い主のほうが上であることを示す必要があります。
トイレの失敗やスプレー
うさぎの発情期では、縄張り意識が強くなるためトイレの失敗やスプレー行為も頭を抱える問題ですね。
オスだけがスプレー行為をするわけではなく、メスでもスプレー行為をすることもあるため、対処が必要です。
うさぎのおしっこにはマーキングするための分泌液も含まれているため、独特の匂いがありとても臭いですね。
トイレの失敗やスプレー行為の対処法は、怒らないことが大前提で、トイレの失敗はその都度トイレの場所を教えてあげましょう。
スプレー行為では、うさぎの自由に遊べる範囲を決めてサークルで囲うほか、トイレ以外でおしっこしてしまった場合は、その匂いをしっかり消しておくことです。
うさぎは自分の縄張りがサークルの中でしかないことを理解すると共に、自分の匂いがなければスプレー行為を諦めるようになります。
あまりにもスプレー行為がひどく室内で飼うことが難しいと感じた場合は、必ず獣医師に相談しましょう。
メスは子宮疾患の心配もあるため予防もかねて避妊手術を行い、オスは獣医師の判断によっては去勢手術を行うこともあります。
食欲がない場合
オスに多くみられますが、うさぎが発情期に食欲が落ちてしまうことがあります。
食欲だけでなく、餌の好みが変わってしまったり、偏食するようになったり餌を残すこともありますが、食べてもらわないことには体力や免疫力が低下し、病気になりやすくなってしまいます。
うさぎの食欲がない時の対処法としては、糖分のない野菜ジュースを与えたり、パパイヤやマンゴーのドライフルーツを与えたり、牧草をとにかくたくさん食べてもらうなどの工夫をしてください。
それでも食欲が改善されない場合は、動物病院を受診して点滴や注射などの処置が必要となります。
うさぎの発情期がこない原因は?
うさぎの発情期の行動について見てきましたが、中にはうちの子は発情期がこないけど大丈夫?と悩む飼い主さんもいます。
避妊や去勢手術をしていなければ必ず発情期はくるのですが、ここではうさぎの発情期がこない原因について見ていきましょう。
気づかないだけのことも
うさぎに発情期の行動があっても、まったく気づかない場合があります。
飼い主さんがこないと思っているだけで、じつは発情期だったということは少なくありません。
うさぎの性格によって静かな発情期もあるため、特に心配することはありません。
規則正しい生活
うさぎが規則正しい生活を送れている場合、発情期が静かに過ぎることがあります。
発情期が来ないのではなく、こちらも全く気づかないだけなので心配することはありません。
規則正しい生活が崩れれば、発情期の行動を起こすようになることもあります。
基本的に発情期は必ずくるので心配することはありませんが、気になるようであれば獣医師に相談しましょう。
うさぎの発情期について知ろう|まとめ
今回は、うさぎの発情期はいつまで続くのかその対処法、発情期がこないときの原因についてご紹介しました。
うさぎの発情期は個体差があり、激しい行動を起こす子もいれば、まったく気づかないほど大人しい子もいます。
発情期の行動は生理現象なので、無理に止めさせることはうさぎのストレスとなりますが、上手に対処して、うさぎの発情期を見守ってあげましょう。