サファリの寿命はどれくらいなのでしょうか?
もちろん、愛猫にはいつまでも健康で長生きしてほしいと思いますよね。
そこで、サファリのかかりやすい病気やその予防法、猫種に合ったストレスを溜めない方法など、様々な観点から解説していきます。
サファリの平均寿命は?
現時点で70頭しかいないサファリはデータが不十分なため、寿命がはっきりと判明しません。
親であるジョフロイネコの飼育下の寿命が約11歳でイエネコの平均寿命が15歳になるのでサファリはその間と考えられます。
サファリの寿命と長生きするコツ
サファリは親であるジョフロイネコがオセロット系統の亜種として特定動物になっており、F1~F4(第1世代~第4世代)を飼育する場合には飼養施設の所在地を管轄する知事の認可が必要になります。
今回はF5からの一般の飼い猫としてのサファリを紹介します。
イエネコの性格を受け継いでいて人見知りも少なく穏やかな性格をしているため、広い飼育スペースがあれば他の猫と一緒に多頭飼いも可能です。
運動量が多いためキャットタワー、キャットウォークを設置して上下運動を出来る環境作りも大事ですが、高い場所にジャンプしたり登る時に倒れないようにしっかりと固定してあげないと思わぬ怪我につながります。
おもちゃを使った遊びも好むので飼い主さんは積極的に構ってあげるようにして信頼関係を作っていきましょう。
手入れがしやすい短毛種ですが、週に1回程度のブラッシングをしながらマッサージをしてあげると血流が良くなり被毛の艶を保つ事ができるので積極的に取り組みましょう。
多種の猫で嫌がる腹部や股下のブラッシングや、爪切り、耳の掃除などは子猫の時に覚えて貰えれば管理がしやすくなります。
賢くてしつけは覚えますが、きびしいしつけと低い大声は大嫌いなので優しく丁寧に教えて下さい。
嫌がる音は生活の中にもあり、金属音や工事の騒音によってストレスがかかります。
食生活は運動量が多いため高タンパク、高カロリーを基本に必要であればサプリや生肉を加えて栄養のバランスをとる事が重要です。
そのため飼育の準備費用や満足出来る食生活を維持する費用がかかり経済的な負担が大きいのは覚悟しましょう。
迎える際の注意点は高価で稀少であるサファリは原産地のアメリカではベンガルと偽って販売しているブリーダーが多くいるため信用における海外のブリーダーから慎重に探す事に気を配ってください。
サファリのかかりやすい病気は?
データが少ないため遺伝的な疾患は未だにわかっていませんが、高カロリーな食事が必要になるために肥満になる確率は高くなります。
それによって併発する病気の1つの「糖尿病」は高齢になるとさらに発症のリスクが増えます。
肥満の状態で激しい運動をすると関節、靱帯、椎間板などに負担がかかってしまい怪我につながり更なる健康被害や運動不足をまねきます。
手術をする際も麻酔が脂肪に蓄積されてしまい効果が出にくくなったり適正量を見誤る原因になるため危険です。
サファリは掛り付けの獣医さんを見つける事もそうですが、データが少なく重大な疾患にかかる事も考えられるためペット保険に加入は必須です。
サファリのかかりやすい病気のサイン
遺伝的な疾患は確定されていませんが、猫全体の傾向として老化によって泌尿器系に影響が出てきます。
肥満や老化によって好発する「糖尿病」は肝臓や腎臓の疾患の原因になるため、特に注意が必要です。
糖尿病の症状として多飲多尿になり痩せてくるので食生活やストレスには十分に注意して排尿した後の猫砂をチェックするなどして早期発見を心掛けて下さい。
病気の発見が遅れないように必ず定期的に検診を受けるようにしましょう。
病気の予防法と対処法
肥満の予防で気をつける事は運動を十分にさせる環境作りです。
広い敷地で遊ばせてあげるのが簡単な方法ですが、狭い室内で運動が十分にできない場合は散歩も考慮に入れて下さい。
単独での散歩や放し飼いは交通事故や虐待などのトラブルに巻き込まれる恐れがあるため、出かける際は飼い主さんがハーネスとリードを用意してから外に出ましょう。
視界の情報が大きく変わり散歩が嫌がる場合もあるので、その場合は散歩を中止してください。
また、運動不足の他に工事の騒音や環境の変化によるストレスにも注意が必要です。
肥満になってしまった場合は食生活も与える量やカロリーを低めに設定しましょう。
怪我を予防するためには床を滑らないようにカーペットやマットを敷く他に家具をストッパーなどでしっかり固定して転倒を防ぎましょう。
他にもおもちゃを使って遊ぶ事は狩猟本能が働き良い刺激になるので毎日続けてください。
サファリの老化のスピード
サファリの老化の早さは1歳につき人間の4歳分です。
シニア期に入るのが平均7歳からで老化によって運動量も減ってくるため肥満になりやすくなります。
そのため、シニアフードの移行するタイミングは体の様子と運動量を見て切り替えて下さい。
サファリの老化に伴う外見の変化
運動量が多いサファリも老化によって筋肉量が減ることによって皮膚が弛んできたり、代謝が悪くなる事で被毛の艶がなくなるなどの変化があらわれます。
他にも消化機能の衰えによって下痢や便秘が発生したり、顎の力が弱くなって食事がしにくくなるため食事の見直しも必要になります。
その他にも体温調節がしにくくなるため、室温の管理は注意が必要です。
老猫におすすめの食べ物は?
老化による影響で徐々に運動量が少なくなるサファリには運動量に合わせた食事をさせてあげましょう。
成猫と同じ内容の食事を続けてしまうとオーバーカロリーになってしまい肥満になるのでシニア初期の食事には気を配りましょう。
老化がさらに進行すると消化機能の低下によって食欲が減退するので量を減らして1日4回にするなど小刻みに食事を与えるようにしましょう。
「鶏肉」は低カロリーで良質なタンパク質を含んでいてシニア期にはおすすめです。
被毛の艶を保ち抗酸化作用がある「青魚」や「サーモンオイル」も積極的に摂取することで老化の進行を遅らせる食材として優秀です。
食物繊維を含んでいて便秘に効果的な「さつまいも」や抗酸化作用があるビタミンAを含む「かぼちゃ」は甘みがあり食べやすい食材です。
ドライフードにスープをかけると水分を補給しながら食事が出来て効果的です。
ストレスをかけないために飼い主が出来ること
サファリは賢くて大人しい性格をしていて、しつけが他の猫に比べて早く覚えるため飼育しやすい猫です。
しかし、特定動物であるF1~F4はもちろん、F5以降でも最適な飼育環境を用意できなければ長生きは出来ません。
それらを用意する段階で多くの費用がかかりますが、それ以降も維持するための費用もかかる事は念頭におきましょう。
運動量が多いため広いスペースの他に大きな足場のあるキャットタワーを2つ以上設置しても構いません。
稀少な猫であるため、ペット保険や診察できる獣医さんを先に探しておくと何かあった時にスムーズに対応ができます。
サファリの寿命に関するまとめ
猫白血病の研究から産み出されたサファリは「猫界のロールスロイス」として世界で稀少な猫になりました。
全世界で70頭程しかいないため飼育方法の確立や疾患のデータも十分にありません。
一般の人々が飼育するには環境を用意するだけでも難しい猫とされています。
もし飼育する事になれば、サファリのブリーダーとして世界に飼育方法や疾患の情報を発信する大切な役割を担う事になります。
近い将来にサファリが1頭でも快適で幸せな暮らしが実現するといいですね!