猫は高いところが好き、と言われています。
実際部屋の中でも、どうやって登ったの?と思うような場所でくつろいでいたり、屋根の上や木の上などに登っている姿を見かけますね。
でも、自分で高いところに登ったのに、「下に降りられない!落ちる!」と助けを求めてくることが多々ありませんか?
そこで今回は、猫が高い所に登るのに、落ちたり下りられなくなる理由について調べてみました。
そもそも猫はなぜ下に降りられないのに高いところに登るの?
猫は高いところが好きなことは、猫の行動を見ていたら分かりますね。
室内であればキャットタワーで遊んだり、テレビの上や冷蔵庫の上など、器用に登っていきます。
また、外であれば車の上や塀の上、屋根の上や木の上など、高いところでがあればどこでもいいのではないか、と思うほど猫は高いところに登りますね。
そもそも猫は、なぜ高いところに登るのでしょうか?
その理由をご紹介します。
快適な場所だから
猫が高いところに登る理由として、猫にとって快適な場所だからです。
猫は快適な環境を見つけることが、とても上手な動物です。
夏であれば涼しい場所、冬であれば暖かい場所を探した結果、テレビの上や冷蔵庫の上、タンスの上や車の上、屋根の上や木の上といった場所になるのです。
高いところにいれば周りの様子を見ることもでき、猫にとって安心できる場所です。
ですから、猫は高いところでくつろいでいるのですね。
小動物などを追いかけた
次に、猫が高いところに登る理由は、小動物などを追いかけて、意図せず登ってしまうことです。
猫は動くものが大好きです。
狩猟本能が働き、ねずみやリス、鳥といった小動物などを追いかけて、木や屋根に登ってしまいます。
追いかけることに夢中なので、猫は何に登っているかは考えていません。
獲物に逃げられ、冷静になってから自分が高いところにいると気づき、下に降りられないことにどうしたものかと悩んでいる状態だったりします。
何かに追いかけられたから
猫が高いところに登る理由は、何かに追いかけられて逃げるためのこともあります。
子供が猫を追いかけたり、犬が猫を追いかけたりして、それらから逃げるために防御本能が働き、高いところに登って身を守るのです。
高いところにいれば、敵の動きを見れるほか、攻撃されるリスクも減りますね。
逃げることに夢中で高いところに登ったはいいけど、下に降りられない、ということになるのです。
好奇心で何となく
猫の高いところに登る理由で意外と多いのは、好奇心で何となく登ってしまうことではないでしょうか。
高いところに登ったら何が見えるのかな?何があるのかな?楽しいことがあるかもしれない、といった理由で登ることがあります。
登ったり、高いところにいるのはいいけど、猫は下りることを考えて登っていないので、いざ下りようとして降りられない、といったことになるのです。
猫は高いところに登るのに落ちたり下りられなくなる理由は?
猫は自分から高いところに登るのに、下りるのに失敗して落ちることも多々あります。
上手に着地してくれればいいですが、高さが不十分だと体を打って見えないケガをすることも考えられます。
また、下に降りられないことに困って、ウロウロとうろたえていることもあります。
登れたのだから下りられるのではないか、と思ってしまいがちですが、それができません。ここからは、猫が高いところに登るのに、落ちたり下りられなくなる理由を調べてみました。
猫の爪の形状の問題
カーテンや木に登る時、猫は爪を引っかけて登っていきますね。
猫の爪は緩やかに湾曲しており、物に引っかけるのにとても便利です。
しかし、下りる時に爪を引っかけるには、頭を上にしてお尻を下にした後ろ向きの状態にならなければなりません。
そういった猫の爪の形状が、落ちたり下りられなくなる理由です。
器用な猫であれば、上手に後ろ向きで下りてきますが、ほとんどの猫はその方法を考えつきません。
ですから、頭から下りようとして、体制を崩して落ちてしまったり、無理やり飛び降りたり、下に降りれなくなってしまうのです。
パニック
猫が落ちたり下りられなくなるもう一つの理由に、猫がパニックになってしまうことがあります。
もともと猫は、下りることを考えて高いところに登っていません。
ですから、猫が高いところから下りる時になって、どこに爪をかけていいのか、どうやって下りたらいいのかがわからなくなって、パニックになってしまうのです。
結局、無理やり下りようとして落ちてしまったり、下りられなくなって助けを求めたり、うろたえているのです。
猫が高いところから下りられなくなっていたらどうしたらいい?
猫が高いところで助けを求めている時は、猫は高いところから落ちても大丈夫、そのうち自分で下りるでしょ、と傍観せずに助けてあげましょう。
猫が高いところから落ちることで骨や内臓に深刻なダメージを受けたり、衰弱して最悪命を落としてしまうことが考えられます。
そこで、高いところから下りられなくなっている猫を助ける方法をご紹介します。
消防署にSOS
2日以上木の上や屋根の上などの高いところににいて下りられない、もしくは、衰弱している、落ちる可能性があって危険、などの緊急性がある場合は、消防署に助けを求めましょう。
「119」に通報するか、直接近隣の消防署に通報すれば、飼い猫の救助を行ってくれます。
では、野良猫や見ず知らずの猫はどうすればいいでしょうか?
消防署は、飼い猫を家族の一員と考えて助けてくれますが、基本的に野良猫の救助では出動できないようです。
しかし、助けてあげたいと思うのが人間の心情で、何とかしてあげたいですね。
そこで、野良猫だろうが見ず知らずの猫であろうが、「うちの猫を助けて欲しい」と言って救助してもらいましょう。
消防署の方もある程度わかっていますし、飼い猫なのか野良猫なのかなんて、猫に直接聞かなければわかりませんね。
助けた猫が野良猫で衰弱していた場合は、その後のケアも必要になるため、動物保護団体に連絡しましょう。
動物保護団体に相談
猫が高いところから下りられなくなっていたら、近隣の動物保護団体に連絡して相談してみましょう。
猫の救助に動いてくれるか、場合によっては対処法を教えてくれます。
動物保護団体であれば、救助後に野良猫の保護もしてもらえますね。
ほとんどの猫は、助けられた後はその場から逃げ出してしまいますが、衰弱して弱っている猫であれば保護が必要です。
自力で救助
猫が高いところから下りられなくて困っていたら、自分で救助することも考えるでしょう。
高いところにいる猫を助けたい、という場合は、猫の注意を惹きつけ、警戒心を解き、猫を自分のほうに呼びます。
猫に声をかけながら、優しく誘導してあげることで助けてあげられることも、可能性としてはゼロではありません。
猫のパニック状態を緩和してあげることで、冷静になり自力で下りられるようになるのですが、猫が落ちる危険もあるので、十分注意してくださいね。
猫は高いところに登るのに下りることを考えていなかった!|まとめ
今回、猫が高いところに登るのに、落ちたり下りられなくなる理由について調べてみましたが、何とも愛くるしい一面を持っていることが分かりましたね。
下に降りられないなら登らなければいいのに、と言いたくなってしまいたくなりますが、高いところは猫にとって、重要な意味を持つ場所です。
猫が高いところに登っていたら、困っていないか、落ちる心配はないかと様子を見て、必要であれば助けてあげましょう。