猫は自由気ままでクール、と思われがちですが、甘えん坊な猫も多いです。
愛猫に甘えてほしいのに甘えてくれない、なんて悩む飼い主さんもいれば、甘えん坊で困る、という飼い主さんもいます。
猫の性格や育て方にもよるのでしょうが、いったい何の違いで甘えん坊の猫とそうでない猫に分かれるのでしょうか?
そこで今回は、猫の種類の中で甘えん坊な特徴を持つのは誰なのか、また、甘えん坊な猫にする育て方について調べてみました。
甘えん坊な猫ってどんな猫?
そもそも、甘えん坊な猫とはどんな猫を指すのでしょうか。
まず初めに、甘えん坊な猫がとる行動や、猫の毛色や柄からわかる甘えん坊な猫について理解しておきましょう。
甘えん坊な猫がとる行動
甘えん坊な猫がとる行動は、飼い主さんの後をついて歩く、飼い主さんの邪魔をする、撫でて欲しいとすり寄ってくる、飼い主さんのそばでフミフミする、気が付いたらそばにいる、などが挙げられます。
猫が飼い主さんの後をついて歩くのは、子猫が母猫について歩く心理と同じで、信頼関係が高い証拠でもあります。
また、新聞や雑誌を読んでいたら上に乗って邪魔をされた、パソコン画面の前に座られた、といった行動もかまってほしい猫のささやかな抵抗です。
座っている膝の上に乗ってきたり、手や足などに猫が頭や体をすり寄せてくるのも、撫でて!かまって!という気持ちの現れで、基本的に飼い主さんを母親だと慕っているがための行動なのです。
毛色や柄によっても甘えん坊な猫がわかる!
甘えん坊な猫は比較的オス猫が多いのですが、被毛の色や柄によっても甘えん坊な猫が分かります。
あくまで統計的に見た結果ですが、トラ柄の猫であったり、ミケ柄、黒色、黒白色の猫は、温厚な性格で甘えん坊なようです。
特に茶トラ柄の猫は、飼い主にどう甘えたらいいかを計算している傾向が見られ、とても甘え上手な行動を取ることが分かりました。
毛色や柄でも分かるなんて、面白いですね。
猫の種類の中で甘えん坊な特徴を持つのは誰?
毛色や柄でも甘えん坊なことが分かることを知った上で、今度は猫の種類で見ていきましょう。
猫の種類は家猫だけでも100種類近くありますが、その中で甘えん坊な猫は一体誰なのでしょうか?
ここでは、猫の種類の中で甘えん坊な特徴を持つ猫をご紹介します。
アメリカンショートヘア
100種類近い猫種の中で、アメリカンショートヘアはとても甘えん坊な猫と言えるでしょう。
アメリカンショートヘアは、とても賢く好奇心旺盛で人懐っこいため、初心者にも飼いやすい猫としても人気があります。
トラ柄のような毛色も関係しているのか、甘えん坊な一面も多くみられます。
飼い主さんの邪魔をしたり、膝の上に乗るのが大好きといった特徴があり、おちゃめな猫であることは間違いありません。
ラグドール
甘えん坊な猫の種類として、ラグドールも有名です。
ラグドールは「ぬいぐるみ」という意味もあるほど、人に抱っこされるのが大好きという特徴があります。
おっとりとした性格で飼い主さんにも従順なので、ことらも初心者にも飼いやすい猫として人気が高いです。
飼い主さんの膝の上でくつろぐのが大好きな、甘えん坊な猫です。
メインクーン
メインクーンは、猫の種類の中では大型の部類に入りますが、とても甘えん坊な猫です。
温厚で優しく、とても人懐っこい性格で、抱っこをせがむことも少なくありません。
体が大きいため小型犬並の体重がありますが、本人は子猫の気持ちで甘えているようです。
オス猫のほうが甘えん坊ですが、メス猫に比べるとおとなしい性格の子のほうが多いようです。
猫は過剰なスキンシップを苦手としますが、メインクーンはスキンシップを好むという特徴があり、飼い主さんが呼べば喜んでそばにくる甘えん坊さんです。
スコティッシュフォールド
猫の種類の中で、おとなしい猫とイメージの強いスコティッシュフォールドも、甘えん坊な猫です。
丸顔に垂れ耳が印象的で、温厚でおとなしい性格ですが、とっても人が大好きで誰にでも甘えたがるという特徴があります。
飼い主にしてみれば、誰にでも甘えてしまうのは寂しい気もしますが、それだけ甘えん坊さんな猫なんだ、と理解してあげてくださいね。
シャム猫
甘えん坊な猫の種類からかけ離れた、クールなイメージのシャム猫ですが、実はとっても甘えん坊です。
とても賢く警戒心が強い性格ですが、1度安心できると分かれば、人に甘えたくて仕方がないのが特徴です。
一人遊びよりも飼い主さんと遊びたがったり、飼い主さんとおしゃべりしようと必死に話しかけてくることもありますよ!
好奇心旺盛で活発に動き回りますが、常に飼い主さんに甘えるチャンスを狙っている猫です。
ペルシャ
猫の種類の中で、猫の王様ともいわれるペルシャも、飼い主さんに対してとても甘えん坊です。
穏やかで物静かな性格に加え、鳴き声もとても小さく動きも優雅で上品な猫、という特徴がありますが、とても人懐っこく甘えるのが大好きという一面も持っています。
しかし、長時間抱っこされるのは苦手で、自分から飼い主さんのそばに寄っていくのに、甘えて気が済んだら離れる、といった気ままさがツンデレ猫といわれる所以のようです。
猫を甘えん坊にする育て方と注意点
猫の種類の中で甘えん坊の特徴を持つ猫をご紹介しましたが、育て方次第では、どんな猫でも甘えん坊にすることは可能です。
猫のもともとの性格があるので、甘えん坊度は変わってきますが、愛猫にもう少しでもいいから甘えて欲しい、という方は、試してみましょう。
それでは、猫を甘えん坊にする育て方と注意点を見ていきましょう。
猫を甘えん坊にする育て方
- オス猫とメス猫ならオス猫を選ぶ
- 子猫の時期からたくさんの人に慣れさせる
- 去勢手術・避妊手術をする
- 猫の要求にできる限り答えてあげる
- メリハリをつけてかまいすぎない
猫を甘えん坊にする育て方は、これから猫を飼うのであれば、自立心の高いメス猫よりも、オス猫を選ぶことから始めましょう。
現在子猫を飼っている方は、たくさんの人に慣らさせ社会性を身に付けさせておくと、人に対しての警戒心も薄れます。
また、去勢手術や避妊手術を行うことによって、発情期に他の猫を求める行為がなくなるため、意識が飼い主さんに集中します。
そして、猫が遊んでほしい、かまってほしいという要求をしていたら、できる限り答えてあげることで、猫は甘えてもいい、と認識するようになります。
しかし、猫から寄ってこないのに、こちらからかまおうとするのは逆効果になってしまうので、メリハリをつけることが大切です。
甘えん坊な猫の注意点
甘えん坊な猫は、慢性的なストレスに気を付けてあげなければいけません。
かまってほしい、注目してほしい、といった気持ちが強いため、甘えられなかった時のストレスを感じやすくなってしまいます。
1日中忙しくてかまってあげられなかった時は、夜寝る前の5分間だけでもたくさん遊んであげるようにしましょう。
猫だって甘えん坊になる時がある!|まとめ
今回は、猫の種類の中で甘えん坊な特徴を持つ猫と、甘えん坊にする育て方についてご紹介しました。
自由気ままな猫ですが、猫は猫なりに飼い主さんに甘える方法を考えているのですね。
普段は素っ気ない愛猫が、甘えてくれることはとても嬉しいことです。
甘えん坊になるということは、それだけ信頼できる相手と認識してくれていることなので、猫の気持ちを有り難く受け取ってあげましょう。