猫が甘える時の心理

猫の避妊手術は日帰り可能?抜糸はいつ頃出来るのか詳しく調査

猫の避妊手術を、日帰りでできないかと考える方はたくさんいます。家族である愛猫を病院とはいえ、預けるのは不安がありますね。病気で入院ならともかく、なぜ避妊手術で入院が必要なのでしょうか。また、抜糸の時期についても知っておきましょう!

猫の避妊手術を、日帰りで出来ないかと考える飼い主さんも多いです。

猫の避妊手術では、1泊入院の病院が多いですが、ほとんどの動物病院では24時間人がいることはなく、夜間は一人ぼっちです。

預けること自体が不安だったり、その猫が一人でお泊りしたことがなければ、できれば家に連れ帰りたいですね。

そこで今回は、猫の避妊手術は日帰りが可能なのかと、抜糸はいつ頃出来るのかを詳しく調べましたので、参考にしてください!

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猫の避妊手術の基本的な流れ

猫の病院嫌いを克服する方法

まず、愛猫の避妊手術を考えている方は、猫の避妊手術の基本的な流れを知っておきましょう。

猫の避妊手術が、入院をするのが一般的な理由についても分かりますよ!

事前検査

猫の避妊手術は予約制です。

手術を受ける当日に検査を行う病院もありますが、ほとんどの病院では手術予定日の一週間以内に来院して、事前検査を受ける必要があります。

避妊手術は全身麻酔による開腹手術が行われるため、レントゲン検査と血液検査により、その猫が手術に耐えられるか、病気はないかなど詳しく調べられるのです。

そして、手術予定日の前夜の食事の時間や、絶食絶水について説明されます。

手術当日

猫の避妊手術当日では、朝からお水を飲ませることができません

全身麻酔によって吐いてしまい、それが気管に入り込むなどの危険を避けるためです。

病院にもよりますが、だいたい10時~10時30分頃に連れて行くことになります。

猫の体温や様子を見て、問題がなければ手術となり、飼い主さんは帰ることとなります。

病院では、猫の前足の静脈に管の付いた針を挿し、麻酔や点滴をするための血管を確保します。

午前中の診察が終わった12時過ぎから、午後の診察が始まるまでの間に手術を行います。

猫の避妊手術は、お腹を開腹して子宮と左右の卵巣を切除するのが一般的で、切除が終わったら腹壁の縫合、皮下組織の縫合、皮膚の縫合と3段階に縫合していきます。

手術時間は30分~1時間程度ですが、出血が止まらなかったり、麻酔薬の影響で発作が起きてしまえば、それぞれの対処が必要になり、時間がかかることもあります。

猫にかけられた麻酔は1時間~2時間程度で覚めてきますが、麻酔の覚めが悪かったり、縫合した部分から出血があることもあり、獣医師は入院を進めるのです。

術後

猫の避妊手術後は、病院のケージ内で点滴が行われ、1泊もしくは2泊の入院期間を過ごします。

その間に縫合部のチェックや、食事が摂れるか、排泄に問題はないかなどの様子を観察されます。

飼い主さんがお迎えに行く時には、痛み止めや消炎剤、抗生物質などのお薬を出されて、だいたい1週間後に病院へ来るように伝えられます。

猫の避妊手術は日帰り可能?

避妊手術の流れの中でも述べましたが、ほとんどの病院では1泊入院が基本となっています。

お腹を切って子宮を取ってしまうのですから、猫の負担は大きく、また全身麻酔による影響の心配もあり、病院としては慎重になるのですが、飼い主からしてみればその日に連れて帰りたいと思う方も多いです。

そこでここでは、猫の避妊手術は日帰りが可能なのか見ていきましょう。

猫の状態が安定していれば日帰りは可能

もともと猫の避妊手術を日帰りで行う病院も、少なからずあります。

それは、猫にとって病院で一晩過ごすことはストレスであり、術後の治りにも影響する、という考えからです。

しかし、いつもお世話になっている病院の方が安心して任せられますね。

もしかかりつけの病院が1泊入院が基本となっていても、獣医師に連れて帰りたいことを伝えておけば、手術後の様子を見て判断し、その日の夜にお迎えに行けることもあります。

獣医師も猫にかかるストレスは分かっており、一人で一晩鳴き続けて体力を消耗したり、ケージ内で暴れて傷口が開くこともあるため、飼い主のわがままと思わずに相談に乗ってくれますよ!

日帰りをさせてもらった場合の注意点

ただし、1泊入院が基本となっている病院で日帰りをさせてもらった場合は、避妊手術を行った次の日の朝に猫の縫合部や猫の状態を診察することが多いため、きちんと連れていきましょう。

場合によっては、血管を確保した静脈に刺さっている管をそのまま抜かずに固定して、手術後の翌日に点滴を行うこともあります。

また、猫が元気であれば、出血が少しある状態での日帰りも可能ですが、猫の様子を観察し大量出血があれば救急病院に連れていくことも視野に入れておかなければいけません。

猫の避妊手術後の抜糸はいつ頃出来る?

顔を伏せる猫

猫の避妊手術による開腹手術の傷口は、子宮が小さい猫であれば1cm程度ですが、子宮が大きい猫では3cm程度になることもあります。

1cmだからと言って傷口をそのままにすることはなく、縫合された後に抜糸が行われます。

ここでは、猫の避妊手術後の抜糸はいつ頃出来るのか見ていきましょう。

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通常は1週間~10日

猫の避妊手術後の抜糸は、通常であれば1週間~10日ほどです。

切った皮膚と皮膚がきちんとくっついていれば、抜糸となります。

しかし、傷口の治りが悪くなかなかくっつかない猫もおり、そうなると抜糸は延びて2週間以上かかることもあります。

猫の避妊手術後は、傷口を舐めないようにエリザベスカラーを装着されていますが、エリザベスカラーが苦手な猫もいるので、そういう猫にはエリザベスウェアを用意してあげましょう。

病院によっては筒状の包帯で、即席のエリザベスウェアを作ってくれることもありますよ!

吸収性糸では抜糸は不要

猫の避妊手術では、猫が動き回っても傷口が開かないように、丈夫なワイヤーなどの非吸収性糸が多くの病院で使われているため抜糸が必要になりますが、病院によっては抜糸の必要がない吸収性糸を使うところもあります。

吸収性糸は、体内に吸収されてしまうため、溶けてなくなってしまうもので、猫の体内の縫合には使われていますが、皮膚を縫合するには縫合部に炎症を起こしやすいといったデメリットがあり、あまり一般的ではありません。

しかし、どちらの糸でもアレルギー反応を起こす可能性はゼロではなく、その病院によって使用する糸も違ってくるため、飼い主側から指定することはできません

猫の状態によっては避妊手術でも日帰りは可能|まとめ

今回は、猫の避妊手術は日帰りが可能なのかと、気になる抜糸の時期についてご紹介しました。

猫の避妊手術は、お腹を切って子宮や卵巣を取り出すという大手術です。

獣医師さんは慣れており、猫の負担が少ないように最低限の傷口で行ってくれますが、猫の体質によっては出血が止まらない、なんてこともあります。 猫が元気であれば日帰りでの手術も可能ですし、猫のためにも家で過ごしたほうがいいですが、猫の状態が悪いのであれば、獣医師さんにお任せしたほうが安心ですね。

きちんと獣医師さんと相談して、入院にするのか日帰りにするのか決めましょう。

愛猫の体調が1番ですよ!

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