愛猫が突然吐くと、一瞬焦りませんか?
そのあとに、何事もなかったかのように元気に遊びだしたりご飯を食べていれば、大丈夫だろうと様子を見ますね。
でも、何度も吐いている姿を見ると、何か病気が隠れているのかな?と、心配になります。
そこで、今回は猫が何度も吐く原因と、すぐにでも動物病院に連れていくべき危険な嘔吐の見分け方を調査したのでご紹介します。
日常的に猫が何度も吐く原因は?
基本的に、猫は吐きやすい生きものです。
1日に2~3度、しかも続けて吐くこともめずらしくありません。
毛玉を吐き出す行為や、草を食べて胃酸を吐くといった行為は日常茶飯事ですね。
まずは、日常的に猫が何度も吐く原因を理解しておきましょう。
毛づくろいをたくさんしている
猫が毛づくろいをすれば、舐めている舌に被毛が付き口の中に毛が入ります。
猫は人間のように指で取ることはできないため、そのまま飲み込んで胃の中に溜まります。
そして猫は、胃の中の毛玉を排出させるために吐くといった行動をとります。
長毛の猫や、たくさん毛づくろいをする猫であれば、その分吐く回数も増えるのです。
定期的にブラッシングをしてあげたり、毛玉を便から排出するサプリなどを飲ませることで、吐く回数を減らしてあげることができますよ!
空腹・食べすぎ
お腹が空いたり、食べすぎで吐く猫もいます。
空腹時では胃酸が上がってくるため、白い透明な胃液や黄色い胆汁を吐いてしまうのです。
この行為は朝方や夕方によく見られますが、猫のご飯を小分けにしてあげたり、空腹な時間を減らしてあげることで吐くことはなくなります。
また、食べすぎでも吐くことがあります。
猫は基本的にご飯を勢いよく丸飲みしてしまうため、たくさん食べすぎると胃がご飯を消化するのに追いつかなくなってしまうのです。
食べたあとによく吐く猫では、ご飯を小分けにしてあげるようにしましょう。
日常的以外の猫が何度も吐く原因は?
次に、日常的に吐くこと以外に、猫が何度も吐く原因は大きく分けて2つあります。
猫が吐くのはどんなことが原因なのか、理解しておきましょう。
誤飲・誤食
猫が口にしてはいけないものを誤って飲んだ・食べた時に何度も吐く行為をします。
異物を体から出すための猫の本能ですが、大きすぎて口や便から出てこないものがあったり、体に吸収されてしまうような液体であれば、中毒になっている可能性もあります。
どちらにしても、猫が何を口にしたか突き止め、嘔吐物や便にそれらのものが混ざっていないか確認し、吐き出されていない場合はすぐに動物病院を受診するようにしましょう。
釣りに使われる釣り針を、誤って飲み込んでしまった猫ちゃんがいて、2日後に便と一緒に出てきた、ということもありますが、考えただけでゾッとしますね。
病気
猫が何度も吐く原因で、一番怖いのが病気ではないでしょうか。
猫の嘔吐を伴う病気は、100種類以上あります。
病気になってしまうと、軽いものから重篤なものがあるため、吐くということだけでは何の病気かわかりませんし、動物病院を受診させようか、様子見で大丈夫なのかも悩みますね。
猫が病気で吐いているのか、違う原因で吐いているのかを知るためには、日頃から愛猫の様子を観察するようにしておけば、変化に気づけますよ!
猫の危険な嘔吐の見分け方は?
猫が吐いても、様子をみていていい嘔吐もあれば、すぐに動物病院を受診しなければいけない嘔吐があります。
どんな嘔吐が緊急性が高いのか、危険な嘔吐の見分け方をご紹介します。
1日に4回以上の嘔吐
猫は1日に2~3回吐くことは普通にあります。
しかし、1日に4回以上、短時間に何度も嘔吐するのであれば、緊急性の高い病気になっている可能性がでてきます。
そういった嘔吐の場合は、ぐったりして元気がなかったり、落ち着かない様子でウロウロしている姿が見られます。
急激な嘔吐で脱水症状にもなり、余計に病気を重篤化してしまうので、すぐに動物病院を受診してください。
3~4日間連続して続く嘔吐
猫が毛玉や草を吐く行為であれば、毎日何度も見かけることもあるでしょう。
しかし、嘔吐が毎日続くのは、慢性的な病気になっている可能性があります。
3~4日連続して嘔吐がみられる場合は、脱水症状になる心配もあるので、愛猫が元気でも動物病院を受診しましょう。
嘔吐物に血が混ざっているとき
猫が吐いたものに、血が混ざっていたらすぐに動物病院を受診しましょう。
口の中をケガしていてちょっと血が出ただけかもしれないと思っても、きちんと診察してもらわなければ何もわかりません。
赤い鮮血、茶色い血、黒っぽい血と血の色はさまざまです。
獣医師に説明するのは難しいため、猫の嘔吐物をビニール袋に入れて持っていくといいでしょう。
嘔吐したあとにぐったりして元気がない
回数に関係なく、吐いたあとに猫がぐったりして元気がない時は、何らかの病気が疑われます。
胃腸炎などの軽いものから、尿毒症やガンなどの命に係わるものまでさまざまです。
尿毒症になってしまうと、数時間で命を落としてしまうこともあるため、嘔吐したあとにぐったりして元気がない時は、すぐに動物病院を受診しましょう。
食べたものをすべて吐き尚且つお腹が張っている
猫が食べたものをすべて吐いてしまい、更にお腹が張っている・お腹を触ると痛がる場合は、腸閉塞の疑いがあるため、すぐに動物病院を受診してください。
何かが腸に詰まっている状態で、命に係わるため緊急の開腹手術が必要です。
誤飲や誤食が主な原因ですが、腸閉塞の怖いところは、ある程度吐くと嘔吐が治まり、場合によっては猫が元気に動きまわることがあることです。
大丈夫だと安心していたら猫の様子が急変した、ということがあるので注意が必要です。
猫が何度も吐くときの原因を知ろう!|まとめ
猫が何度も吐くことは、何でもないこともあれば、病気が原因であったりとさまざまです。
もともと猫は吐きやすい生きものと言われていますが、だからといってちょっとした変化を見逃してしまうと、大きな病気に繋がってしまいます。
危険な嘔吐の見分け方を理解して、愛猫が適切な処置を受けられるようにしてあげましょう。