ごはんを食べる猫ちゃん

猫の元気がないときは食欲はあるのか、食欲ないかで見極めよう!

愛猫の元気がない際、何で緊急性を判断していますか? 元気がないというだけでは、動物病院を受診するべきか様子を見るべきか悩みますよね。 そこで重要になってくるのが、食欲はある、食欲ないかです。 食欲がどう関係しているのか、詳しく解説します。

愛猫の元気がない場合、愛猫家の皆さんは何を目安に健康状態を判断していますか?

元気がないだけでは病気なのか、異常がないのか判断が難しいですよね。

猫の場合、「食欲はある・食欲はない」で病気か否かの判断がつきやすくなります。

では、元気と食欲が、体調不良とどのような関係があるのでしょうか。

この記事では、猫の元気と食欲の有無について詳しくまとめました。

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食欲は健康のバロメータ

私たち人間にも言えることですが、猫も食べずに生きることはできません。

特に自ら食事制限をしようという本能がない猫が、食欲不振になるのには必ず何か理由があります。

  • 我がまま
  • おやつの食べ過ぎ
  • フードが合わない
  • 体調が悪い
  • ストレス
  • 老化

など、食欲から猫のさまざまな状態を確認できます。

飼い主さんは、猫の食欲はあるか、食欲ないかを普段から観察して、食欲がない場合は、何かほかに変わったことはないか良く観察することが大切です。

食欲はある場合

元気はないが食欲はあるという場合に考えられるのが、「ストレス」です。

猫はとてもデリケートな生き物で、ストレスに敏感です。

猫がストレスに感じる代表的な項目は、以下の通りです。

  • 引っ越した
  • 家具などの配置替えをした
  • 知らない家族が増えた
  • 飼い主とのスキンシップ不足

とにかく環境の変化に弱いのが猫の特徴です。

ストレスを感じた時の仕草としては、ほかにも以下のような行動が見られます。

  • よだれを垂らす
  • あくびをする
  • 過剰なグルーミング
  • 攻撃的になる

猫がストレスになるようなことに心当たりがある場合には、猫が安心して生活できる環境を見直すことが大切です。

ひどい場合には動物病院で、投薬治療などをする場合もあります。

また、糖尿病や甲状腺機能亢進症といった病気は、ホルモン異常で病気にもかかわらず食欲が増進します。ストレスが考えられない場合には、こちらの病気も疑ってみましょう。

食欲がない場合

元気がなく食欲もない場合には、病気の可能性が高く考えられます。

では、食欲がない場合どのような病気が考えられるのか、症状と共に見ていきましょう。

嘔吐や下痢を伴う

猫は体調不良を起こすと、下痢や嘔吐を伴うことが多い生き物です。
健康な猫でも毛玉を吐くために嘔吐をすることがありますが、嘔吐が続いている場合は病気が疑われます。

また、下痢も同様でストレスなどから起こる下痢もありますが、体調不良の場合下痢を症状に伴うことが多く報告されています。

嘔吐や下痢が続くようであれば、内臓疾患の可能性が高く、放っておくと脱水症状を起こし非常に危険です。

元気、食欲がなく下痢・嘔吐がある場合は動物病院を受診してください。

また、嘔吐物や下痢に血が混じっている場合は危険ですので、様子を見ずに動物病院を受診しましょう。

よだれや口臭がある

よだれが出ている、口臭がある場合は、口腔内のトラブルが考えられます。

口内炎や歯周病による炎症で痛みがあり、食べられない可能性があります。

口内炎の場合、口腔内に赤または白い炎症が見られ、歯周病は歯茎に茶色い歯垢が付着しており、口臭もきつくなります。

口内炎がひどい場合は、白血病の疑いがあります。
また、歯周病は放っておくと悪化し、歯が抜け落ちてしまいます。

どちらも自力では治すことができないため、動物病院の受診が大切です。

ほかにも、よだれを垂らしている場合はストレスや熱中症、中毒症状の可能性もあります。

食欲不振を引き起こす病気

ここでは、猫が食欲不振を症状とする代表的な病気を紹介します。

  • 消化器疾患
    (胃、小腸、大腸などの疾患)
  • 肝臓疾患
    (肝硬変、急性肝炎など)
  • ウィルス感染症
    (猫白血病、猫カリシウィルスなど)
  • 口腔疾患
    (歯周病、口内炎など)
  • その他
    (誤飲・誤食、風邪、熱中症、ケガによる痛みなど)

病気の場合は、食欲不振や元気がないほかにも何かしらの症状が現れます。

嘔吐や下痢、咳、歩行困難など、なにか変わった様子がないか良く観察しましょう。

食欲ない際に試してみたいこと

昼寝中の猫

猫が食欲ない場合には、いくつか試してみたい項目があります。

  • おやつを与えてみる
  • フードを人肌に温める
  • フードに人肌程度のお湯かささみのだし汁をかける
  • ウェットフードを与えてみる

猫は水もフードも人肌程度の温度を好む傾向にあります。

また、口腔内疾患の場合にはお湯やささみのだし汁などでふやかして柔らかくすることで食べやすくできます。

大好きなおやつや嗜好性の高いウェットフードを与えてみることも効果的です。

お皿から食べない場合には、飼い主さんが手で口元に持って行ってみましょう。

それでも食べない場合や、嘔吐をする場合は動物病院を受診したほうが良いでしょう。

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1日中食欲ない場合は動物病院へ

猫に元気がなく、1日ご飯も水も飲まない状態で更に下痢や嘔吐をしている場合、脱水症のリスクが高まります。

脱水症は放置しておくと命にかかわることもあります。

また、食欲がなく元気がない場合、何かしらの内臓疾患にかかっている可能性も考えられます。

成猫では1日、子猫のやシニアやあまり様子を見ず、早めに動物病院を受診すると安心です。

いつも寝ている・動かない

動かない、寝てばかりいる、食欲ない場合。

これは老化のサインでもあります。

ある程度歳をとった老猫であれば、成猫に比べ食欲や活動量が減ります。

しかし、老猫であっても、老化現象とは限りません。

病気やケガなど、体調不良から元気や食欲がなくなっている可能性もあります。

飼い主さんは老猫だからと過信せず、日頃の状態を把握して起き、何か異変がないかよく観察することが重要です。

まとめ

猫の元気がない場合、食欲はあるか、食欲ないかでおおよその見極めができます。

元気はなく食欲はある場合には、ストレスが考えられます。
猫はストレスに弱いため、環境の変化には特に気を付けましょう。

元気はなく食欲ない場合には、病気の可能性があります。

元気、食欲のほかに下痢や嘔吐、よだれなどが見られる場合は病気の可能性が高くなります。

また、ケガの痛みや暑すぎる、寒すぎる場合も元気や食欲がなくなります。

猫は言葉で辛さや痛みを訴えることができません。

飼い主さんは日頃から猫の状態を観察し、必要な対応をすることが大切です。

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