噛む猫

猫に噛まれたら何科に行けばいい?感染症や腫れた時の対処法まとめ

猫に噛まれたら感染症の恐れがありますので、念のため病院に行くべきです。そこで何科で受診するのかというと症状によって外科や皮膚科となります。とくに皮膚やリンパ節が腫れ激しい痛みなどがある場合は、直ちに病院で適切な処置が必要です。

猫と暮らしていると一緒に遊んだりじゃれ合ったりしますので、手や腕を猫に噛まれたり引掻かれることは日常茶飯事です。

しかも噛まれた傷は、あまり気をとめることなく過ごしていませんか。

実は動物に噛まれたり引掻かれたりした場合、細菌が侵入して感染症を引き起こす可能性あります。

腫れや発熱等の症状が出たなら病院の何科で処置を受けるのか、また症状の対処法についてご説明いたしますので、万が一のために猫の飼い主さん・猫好きさんは知識として身に着けておくようにしましょう。

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猫に噛まれたら病院に行くべき?

口を開けた猫

何度も愛猫に噛まれたり引掻かれたりしても、腫れや痛みなど一度も起こったことがない方は多くいらっしゃいます。

しかし猫に噛まれた後、その箇所が激しく痛み腫れて発熱、頭痛などの全身に症状があるなら病院で処置を受けるべきでしょう。

例えば子供や高齢者がウイルス感染症のベルトネラ症にかかった際、抵抗力が弱いため重症化し肺炎や肝炎、脳炎になることもありますので、注意しなければなりません。

そのため子供や高齢者の方は、念のために病院で適切な処置を受けるようおすすめいたします。

その際、病院の何科を受診すればよいのか、ここからご説明していきます。

猫に噛まれたときの治療は何科?

猫をはじめ動物に噛まれた場合の病院の診療科目は何科に行けばよいのかご存知でしょうか。

実際に、猫に噛まれ初めて病院に行くとなると、何科なのか迷う方が結構いらっしゃいます。

基本的に病院で処置、治療を行うのは外科及び皮膚科です。

地域の大規模病院を受診する場合は救急外来があり、外科的な処置から皮膚の治療まで幅広く対応しますので、何科で悩む必要はありません。

また、猫に噛まれ症状は出ていないケースの受診は、何科に行けばよいのかというと大規模病院では総合診療科となり、一般的には外科や皮膚科を受診すれば良いでしょう。

猫に噛まれたり引掻かれたりして伝染する代表的な病気とは?

猫に噛まれたり引掻かれたりして発症する代表的な病気は、通称「猫引掻き病」と言われるベルトネラ症です。

猫の飼育経験が豊富な飼い主さんや猫好きの方は、この病名を聞いたことがあると思います。

ベルトネラ症は、猫から人にベルトネラ・ヘンセレという細菌が感染し発病する人間の代表的な感染症です。

この細菌を宿している猫自体には何の症状もなく、感染している猫の血液を、ノミやダニが吸血し別の猫に感染させます。

そのため猫好きの飼い主さんが、外で野良猫を撫でノミやダニが付着、帰宅後、そのまま飼い猫に触れると感染する恐れというのもあります。

この猫引掻き病といわれるベルトネラ症について、さらに詳しく解説し処置や予防、また病院の何科を受診するのか等ご紹介していきます。

ベルトネラ症は猫から感染する人間の病気!

ベルトネラ症の細菌は、感染している猫の唾液や血液、目ヤニ、口腔粘膜に棲みついていますので、猫から人に感染する経路は、猫に噛まれたとき、また引掻かれたときです。

病気の特徴は、子猫や1歳未満の若い猫から感染することが多いですので、とくに子猫には注意した方が良いでしょう。

また春から夏にかけて感染が多くなる傾向があり、その理由はこの時期に子猫が多く誕生するためと言われております。

病気にかかる人間も約8割が20歳以下の若い人となっていますので、こどもが子猫と遊ぶ場合は、要注意です。

ベルトネラ症に感染したときの症状

ベルトネラ症の症状は、まず猫に噛まれた傷口に丘疹や膿、水疱などが出ます

そして1~2週間後に猫に噛まれた傷口側のリンパ節の腫れと痛み、また38度から40度近い高い熱や頭痛といった症状があらわれます。

とくにリンパ節の腫れは、場合によってピンポン玉ぐらいの大きさになることもあるようです。

このような症状は、病院で治療を受けても回復するのに時間がかかりますので、初期段階で適切な処置が重要となります。

また病院の診療は何科という疑問ですが、症状が全身に出ている場合は、まず外科を受診ください。

初期の対処法や抜本的な予防について

もし猫に噛まれた場合は、初期の対処法として傷口をしっかり消毒処置します。

とくに幼児や糖尿病などの疾患のため免疫力低下にある方は、感染すると重症化する可能性がありますので、注意が必要です。

ベルトネラ症の予防には、この病気に深く関係している猫のノミやダニの駆除を徹底することと、外で野良猫に触った場合は、十分な手洗いを心がけましょう。

知っておくと安心!猫に噛まれたとき疑うべき感染症は?

牙をむき出した猫

猫に噛まれた時、気を付けておかなければならない感染症はベルトネラ症以外にもあります。

犬に噛まれ発症する感染症として知られている狂犬病ですが、実は犬以外の動物もウイルスを持っていますので、猫に?まれた場合でも狂犬病を発症する可能性があるのです。

その他、破傷風やパスツレラ症などの感染症も注意が必要となり、把握しておくといざという時に適切に処置が行えます。

そこで理解しておくべき主な感染症や病院の何科に行けばよいのか、詳しく解説していきます。

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狂犬病は犬から伝染する病気じゃないの?

狂犬病は、狂犬病ウイルスをもった動物から感染する病気ですので、犬だけでなく猫に?まれた場合でも、猫が狂犬病ウイルスに感染していると、人に伝染して発病します

現在、日本では犬や猫のワクチン接種が徹底強化され狂犬病を発病した方はいませんが、もし犬や猫に噛まれたので、狂犬病の感染が心配というなら病院で相談し適切な処置を受けましょう。

狂犬病の相談は病院の何科で行われているのかというと、大規模病院には総合診療科がありますので、受診ください。

野良猫に?まれたり引掻かれた時に注意すべき病気とは?

外で自由に暮らしている野良猫は、トイレのとき安全を確保するため草木が茂る地面など自然の土に排泄し、最後に臭いを隠すため砂をかけます。

その際、土中の細菌が猫の爪の中や肉球に付着したり猫が土を舐めたりしますので、人が野良猫に噛まれたり引掻かれると細菌に感染する恐れがあるのです。

一般的に注意すべき土中の細菌は破傷風菌であり、感染症として破傷風という病名で知られています

破傷風に感染した場合の症状は、猫に?まれた部分が赤く腫れぼったい感じになり、重症化すると全身のひきつけを起こすことがあります。

病院の処置方法は、外科で破傷風のワクチンを注射するケースが多いようです。

愛猫との過度なスキンシップも要注意!

猫好きの方にとって猫とのスキンシップは、とても嬉しく幸せを感じる瞬間です。

しかし、あまり度が過ぎる猫とのキスや口移しでおやつを与えていると、猫に噛まれた場合だけでなく思わぬ病気に感染します。

猫の口腔内にパスツレラ菌という常在菌があり、この菌に人が感染するとパスツレラ症という病気を発病する恐れがあるのです。

とくに注意すべき点は、身体の免疫力が低下しているときパスツレラ菌に感染すると、感染後、約1時間前後で皮膚の激しい痛みと腫れが表れます。

そして重症化すると様々な症状が出てきますので、必ず病院の外科で適切な処置を受けましょう。

猫に噛まれたら何科に行けばいい? まとめ

猫から人に伝染する感染症の病気のことを把握すると、猫との暮らしのなかで「正しい接し方と適切な飼育管理」の重要性が理解できます。

大切なことは、猫に噛まれたり引掻かれたりなどの感染経路を探り、現状の症状を事細かくチェックし、全身に症状が出ている場合は、一刻もはやく病院の外科で治療を受けると決めておくべきです。

そして忘れていけないことは猫の衛生及び健康管理です。

室内飼育の猫でも定期的にノミやダニを駆除し、またワクチン接種は欠かさず行い年一回は健康診断を受診すると良いでしょう。

このように猫に噛まれた場合は必ず細菌が人の体内に侵入し、人の健康状態によって症状が出る、出ないとなるのです。

従いまして、念のために消毒をすることと心配であれば病院で処置を受けることが基本となります。

猫に噛まれたら何科に行けばよいのかや対処法について理解しておくようにしましょう。

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