うちの猫は水飲みが下手すぎると悩んでいる方、それは器のせいかもしれませんよ?
実は猫にとって飲みやすい器の高さや陶器の種類があるのです。
猫にとって水分補給は健康を維持するうえでとても大切なもの。
水飲みが下手でこぼすことが多い猫のために、水飲みが上手にできる器の種類や高さ、さらにはおすすめの給水機をご紹介します。
水飲みが下手な愛猫、理由は高さにあった!?
飲んでいる側からボタボタと水をこぼす姿に、「うちの子は本当に水飲みが下手ね」とあきれてはいませんか?
その水飲みが下手な理由、実は器の高さが関係しているのかもしれませんよ。
高さのある器がおすすめの理由
猫の食器は平らなものよりも、ある程度高さのある器がよいとされているのをご存知でしょうか?
その理由は猫の身体の構造にあります。
猫の食道はまっすぐな作りになっているため、床に並行な器だと上手に水が気道に入っていかず結果的にこぼしてしまったり下手な飲み方になってしまうのです。
そのため、ある程度高さのある食器で飲むと、大変飲みやすくなるのです。
高さの目安は飲んだときに首元がラクそうなもの
どれくらいの高さの器がちょうどよいのか、それは猫の大きさによって変わってきます。
あまりにも高すぎるものを選んでしまうと、今度は逆に水が飲みにくくなってしまいますし、低すぎるものだと、気道が苦しくなり水をこぼす原因となることも。
そのため、水飲み用の器を選ぶときは、飼い猫の体の大きさによって異なってくるのです。
一つの目安としてチェックしていただきたいのが、水を飲んでいるときに首元を下げずに飲める、または喉元が詰まることなく飲めそうな器の高さを見つけることです。
高さのあるウォーターボウルを購入しようと思っている方は、あらかじめ飲みやすそうな位置をチェックしておきましょう。
また、足つきの器がない場合でも、器を置く専用の台も販売されています。
商品によっては台の高さを調節できるものもありますので、好みのグッズを探してみましょう。
水飲みが下手な原因はほかにもある!
水飲みが下手なのは食器の高さだけが問題ではないのかもしれません。
器の材質や形状、さらには水の好みや水の飲み方も関係しているようです。
水飲みが一向に上達しないとお悩みの方、水飲みが下手になる条件に当てはまっていないかチェックをしてみましょう。
器が小さすぎる
猫の顔に対して器が小さすぎたり浅すぎる場合、ヒゲや顔が器に当たってしまい飲みにくくなっている可能性があります。
高さだけにこだわりすぎて、顔の大きさに合っていない器を選んでしまうと、ずっと下手なままになってしまいますので、器を選ぶときは飲み口の大きさについてもチェックをしてみましょう。
また器の縁が厚すぎるものも、水飲みが下手になる原因となります。
ネコちゃんの好みにもよりますが、できる限り縁が薄いものを選ぶのがおすすめです。
器の材質が気に入らない
水飲みが下手だなと感じたときに、もう一つチェックしていただきたいのが器の材質です。
ねこ用の食器にはたくさんの材質のものがあります。
陶器製は安定感があり、汚れがつきにくいという特性があります。
ステンレス製は軽くて丈夫だという特性が。
そしてプラスチック製のものはお値段が手頃ですが、安定性がほとんどなくプラスチックの質感が苦手な子も多いようです。
猫によってどの材質のものがよいかは、分かれてきますが好みではない器を選んでしまうと水を飲むのが嫌になり、結果的に水飲みが下手な原因となります。
好みにあった食器を見つけてあげることが水飲み上達に不可欠だと言えるでしょう。
水が気に入らない
器以外にも、水の味が気に入らなくてこぼす場合もあります。
人間でもせっかく水を飲むならば、新鮮なお水のほうがよいですよね。
それは猫も同じで、水を飲みたいタイミングで古くてマズイお水しかなかったら嫌になってしまいます。
その結果、水を嫌々飲んでいるため下手な飲み方になってしまったり、最悪の場合は水を全く飲まない場合もあります。
また、新鮮な水がよいとはいっても冷たすぎる水は苦手な子が多いです。
おすすめなのは、常温の新鮮な水です。
循環式給水器を活用するのもおすすめ
猫ちゃんの給水器の中でも、最近人気なのが循環式の自動給水器です。
流れるお水が大好きな猫ちゃんに人気のアイテムで、ポンプで水を噴水のように押し上げて水を循環させるというものです。
水が飲みやすいように高さのあるタイプが多く、材質もプラスチックだけではなく陶器タイプのものもあります。
水を飲むのが下手な猫ちゃんの中には、流れる水が好きで自分で水を触ってしまいこぼしている子もいるようです。
どうしても上達しないときは循環式の給水器を試すのもおすすめです。
水飲みが下手なのはかまってほしいから?
ちょっと目を離した隙に飲み水を盛大にこぼしていたり、口から水を飲むのではなくわざわざ手ですくって飲んでいる猫ちゃんの場合、器だけが問題ではないのかも。
上手に水を飲めない、または水を上手に飲まない理由をまとめてみました!
かまってほしいから
水をこぼしながら飲むのは、そうすることで飼い主さまの気を引こうとしているのかもしれませんね。
例えば、以前水をこぼしてしまったときに飼い主さまが話しかけてくれたり、笑ってくれたりしたのを覚えていて「水をこぼしたらかまってくれる!」と勘違いしているのかも。
上手に飲めるときもあれば、下手すぎるときもある、なんて場合はかまってほしくて、わざと下手くそになっている可能性がありますので、あまり反応をしないようにしましょう。
そのぶん、たくさん遊んであげるなどのスキンシップをとり、猫の寂しい気持ちを満たしてあげましょう。
遊んでいる
もう一つの考えられるのが、遊んでいる場合です。
本来ネコは、水が大嫌いですが個体によっては水で遊ぶのが大好きな子も。
そのため、水を飲んでいると見せかけて実は水で遊んでいることもあるのです。
水はきちんと飲めているのに、なぜか気がついたら水をこぼしているという猫ちゃんは、飲み水で遊んでいたら、やめさせるようにしましょう。
猫の水飲みが下手だと感じたらその理由を考えよう
水を飲むという行為は、生きるために必要なスキルです。
そのため、ほとんどの猫は上手に水を飲めるはず。
水飲みが下手で、水をこぼすことが頻繁にあるという場合は、水飲みの高さや器に問題があるのかもしれません。
水が飲みやすい環境を作ってあげるためにも、ぜひ水飲みの環境をチェックしてみましょう。