箱から見上げる猫

知っておきたい猫の血液型の調べ方!万が一の輸血時のための検査方法

猫の血液型を事前に知っておくことは、怪我や病気で輸血を受けるとき大変役立ちますので、最寄りの動物病院にて検査することをおすすめします。動物病院で実施している主な血液型の調べ方は、簡易検査キットを用いており、その場で血液型が判定できます。

飼い主さんとして、愛猫の血液型を検査し把握されていますか。
猫の血液型は人間と少々異なりますが、A型やB型など種類によって分けられています

愛猫の血液型を知らないと、怪我をして輸血をともなう手術を行う際、トラブルになる可能性があります。

猫の血液型の調べ方やその重要性について理解しておくことが愛猫を守ることとなりますので、猫の血液型に関する知識を身に付けたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

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愛猫が事故に遭い手術!血液型は何型?

覗く猫

前もって愛猫の血液型を確認しておくと、緊急手術で輸血が必要となっても慌てることはありません

しかし猫の血液型が不明な場合、処置が手遅れになったり、また輸血による拒絶反応で取り返しのつかない事態になったりすることが予測されます。

そのため飼い主さんは、大切な家族の一員である愛猫が安心して暮らしていくために、血液型を調べておく責任があるのです。

ここでは猫の血液型に関する基本的な知識についてご説明していきます。

猫の血液型は人間と同じですか?

猫の血液型は3種類、「A型・B型・AB型」に分けられており、O型はなく、人間の血液型の分け方と異なります。

猫の場合、両親から受け継いだ血液型の遺伝子の組合せによって決まると言われています。
そして多くの猫は、A型であり、B型は少なく、AB型になると非常に稀な血液型となります。

日本でも約90%の猫は、血液型がA型となっており、ちなみに日本でも人気の高いアメリカンショートヘアは100%、A型です。

愛猫の血液型は知っておくべき重要情報!

飼い主として愛猫の血液型は、知っておくべき大切な情報です。
もし動物病院で緊急輸血を必要とする場合、血液型がわからないと判定の検査などに時間を費やし、重篤化の恐れがあります

また、輸血は猫の血液型が判っていても、適応検査を行いますので、より迅速に処置対応するためにも愛猫の血液型は事前に調べておくことが望ましいです。

猫の血液型はどのように調べるの?

猫の血液型を検査し判定するなら、猫が健康な状態のときに調べておくと良いでしょう。

血液型の検査だけのために動物病院に出向くことは猫にとってストレスとなりますので、できれば年一度の健康診断や予防接種に合せ血液型の判定検査を行うことがおすすめです。

愛猫の血液型を知っておくと、万が一緊急的に輸血が必要な場面でもスムーズに対応できますので、安心に結び付きます。

猫の血液型!どこで検査するの?

猫の血液型を知るためには、普段、定期的に受診している動物病院で検査、判定してもらいましょう

日本では多くの動物病院にて、血液型の検査を行っていますので、血液型や輸血などに関する相談にも応じています。
簡易的な検査であれば判定の結果は、検査の当日、その場で知ることができます。

気になる検査費用ですが、動物病院によって異なっており、一般的な簡易検査費用は5,000円~6,000円前後です。

猫の血液型の調べ方

動物病院で行っている猫の血液型の調べ方は、2通りあります。

まず簡易検査キットを用いた調べ方をご紹介いたします。
日本の動物病院では、国際的に承認されている猫血液型判定キットを使って猫赤血球抗原を調べ、猫の血液型をその場で判定してくれます。
血液型の結果は、あくまでも簡易的な検査の判定となりますので、理解納得しておくことが必要です。

一方、より詳しい調べ方で猫の血液型の検査を希望する場合は、動物病院で採血した血液サンプルを専門の検査機関に依頼して検査する方法があります。
但し、検査結果が出るまで数週間かかることもあるようです。

愛猫の血液型は知っておくと安心!

愛猫の「いざという時」のために備えておくことは、ペット保険の加入だけではなく「猫の血液型の把握」も大変重要です。

猫に輸血を必要とすることは、滅多にないと思いがちですが、猫は病気によって貧血を起こしやすい生き物です。

血液型を前もって知っておけば、もしも輸血を行わなければならない事態になっても、適切かつ迅速に対応できます。
そのため愛猫の血液型を把握されてない飼い主さんは、ぜひ血液型の検査を受けましょう。

猫の血液型を知っておくことは、愛猫のためのお守りを持っていることと言えるのではないでしょうか。

猫も献血したほうがいい?

ごろんとした猫

猫も人間と同じように、事故による怪我や病気によって輸血を行わなければならない場合があります

その際、輸血のため必要とされる猫の血液はどのように確保されているのかご存知でしょうか。
ペット先進国の米国ではペットの血液バンクがあるようですが、日本では設立されていないと思われます。

そのため一般的な街の動物病院では、血液の確保のため動物病院で飼育している猫から供血したり、地域の動物病院間で協力し合ったりしているようです。

また健康で若い猫に対して、ボランティアで献血を募っている動物病院もあります。

このように日本では、猫の輸血に備えるための血液確保に大変な努力が伴っているようです。

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愛猫が献血する場合の注意点

飼い主さんの中には、猫の血液事情を知り「輸血が必要な場合、我が家の愛猫も献血に協力したい」と考える方も少なくありません。

愛猫の献血には、猫の体への負担を考えて様々な条件があります。
その条件とは、まず健康診断で健康体が確認され体重は4㎏以上、そしてワクチン接種を受けていることが必要です。

また完全室内飼育の猫が対象となり、なかでも穏やかな性格の猫が献血に適しています

献血は人間でも身体の負担となる場合がありますので、猫の献血は当日の体調を十分に確認してから行いましょう。

加えて、猫にとってストレスを感じるのは献血だけでなく、自宅から外に出ることや動物病院、病院スタッフなど知らない人との接触などが考えられますので、しっかりケアするが大切です。

知っておきたい猫の血液型の調べ方まとめ

猫の血液型を事前に知っておけば、事故や病気による緊急時に輸血を必要とする場合、安全性の高い輸血が受けられ、迅速に対処できる利点があります

また、B型の母猫が出産したA型やAB型の子猫に母乳を与えていると、生後2~3ヶ月で「新生子溶血」が起こり、突然死してしまうことがあり、血液型がわかっていれば新生子溶血も防げることができます。

このように猫の万が一に備えるためにも、動物病院では血液型の検査を簡単に行え判定できますので、対応しておくことをおすすめします。

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