アメリカンポリダクティルを飼っている、飼いたいと思っている方や興味のある方必見!
アメリカンポリダクティルというねこちゃんはいったいどんな猫なのでしょうか?
猫は猫種によって、特徴や性格が変わってくるので飼い方やしつけ方にも違いがあります。
また、遺伝的な病気を持っていたり、寿命が違ったりと飼い方にあたって注意すべき点も変わってきます。
今回はアメリカンポリダクティルという猫種について詳しくご紹介!
特徴から性格、寿命や飼い方・しつけの方法については勿論、アメリカンポリダクティルの出生の歴史や名前の由来など意外と知らないねこちゃんの情報を大公開します!
アメリカンポリダクティルの基本情報
- 原産国、地域 アメリカ
- 一般的な体重 3~5kg
- 平均寿命 12~16年
- 平均値段 海外ブリーダーとの交渉値+20万円前後(海外輸送料等)
アメリカンポリダクティルの名前の由来
もともとイギリスから人と一緒に船に乗ってやって来て、上陸したのがアメリカ大陸でした。
以後、アメリカで繁殖を繰り返して誕生したため、「アメリカン」と頭に付けられています。
また、「ポリダクティル」(Polydactyl)とは「多指」という意味で、その名の通り通常の猫より指が多いことからこの名を付けられました。
アメリカンポリダクティルの歴史
意外と知らない猫ちゃんの歴史。
猫ちゃんの出生の歴史を知ると、何となく性格や体の模様・体型などの謎が解けるかもしれません。
また、出生地の歴史が分かれば、飼い方についてもわかるようになりますね。
アメリカンポリダクティルにはどのような歴史はがあるのでしょうか?数百年前にイギリスの船乗りと一緒にアメリカにやってきた猫は、当時ネズミ捕りとして船に同行していました。
その後、アメリカに上陸したその猫が繁殖をした結果、多指の猫が誕生したのが起源です。
ネズミ捕りがもともと得意だった猫の遺伝子もあり、アメリカンポリダクティルは多指を活かした大きな手で獲物をしとめるのが得意になりました。
通常の猫が18本の指を持つ中、22本の指を持つアメリカンポリダクティルですが、過去にはカナダの「タイガー」という猫が27本もの指をもっていたそうです。
また、名前は他にも「サム(親指)キャット」、「ミトン(手袋)キャット」、さらにはアメリカ作家のアーネスト・ヘミングウェイが6本指の猫をとても可愛がっていたことから「ヘミングウェイ」とも呼ばれています。
アメリカンポリダクティルの性格や特徴
アメリカンポリダクティルには、どんな性格や特徴があるのでしょうか。
猫ちゃんの特徴や性格を熟知することで、ストレスを与えない良質な環境での飼い方ができるようになります。
また、性格や猫種の特徴を知る事で適切なしつけ方が見えてきたり、病期の前兆に気づきやすくなり寿命を延ばしてあげる事にも繋がります。
単頭飼いや、多頭飼いなどで多少性格は変わってきますが、大まかには同じなのでアメリカンポリダクティルの性格について知っておくことがいい飼い主の必須条件になります。
アメリカンポリダクティルの特徴や性格にはどんなものがある?
人や他の動物に慣れやすく、社交的でとても穏やかな猫です。
また、愛情深い性格の持ち主なので基本的にはどんな動物とも仲良くなれます。
最大の特徴はなんといっても指が多いことです。
通常の猫の場合は5本指×前足2本+4本指×後ろ足2本の計18本ですが、アメリカンポリダクティルの場合は前足のみや後ろ足のみ、両足など様々な指が多くあります。
生まれて歩行をするまでには通常の猫より少し時間がかかりますが、大きくなると支障はありません。
むしろ指が多い分手自体も大きいため、器用に使いこなすようになると使い勝手が良いようです。
また、船での過酷な旅を経験している遺伝子を持つことから、環境の適応力にも優れています。
暑さや寒さにも負けず、活発に行動します。
アメリカンポリダクティルのオスとメスの違い
猫種だけでなく、オス・メスによっても、甘えんぼだったり社交的だったりと性格や特徴は変わってきます。
オス・メスそれぞれの性格の違いや行動を知ることで、どんな飼い方しつけ方をしたらいいかなども分かるので、きちんと知っておくことが大切です。
アメリカンポリダクティルの性別ごとの性格・特徴を見ていきましょう。
オス:他の動物や人に対して心を開きやすく、非常に社交的です。
また、体力もあり手も大きいいため、運動する際には少し騒がしいかもしれません。
メス:オスと比べると冷静な面もあるため、誰とでも打ち解けるのは難しいかもしれませんが、時間をかけて接しているとよく懐いてくれます。
アメリカンポリダクティルをお迎えする値段は?
こんな性格や特徴を持ったねこちゃんを実際にお迎えする際にはどのくらいの値段で家族にすることができるのでしょうか?
アメリカンポリダクティルの価格相場は、海外ブリーダーとの交渉値+20万円前後(海外輸送料等)です。
ただし、ブリーダーさんから引き取る場合や、保健所、里親譲渡会などでお迎えする場合には値段が変わってきます。
わんちゃんの年齢にこだわりがなかったり、手間のかからない子が欲しいと感じるのであれば、里親としてお迎えするのもいかがでしょうか。
アメリカンポリダクティルの特徴
猫種によって色や柄、外見はそれぞれ違いがあります。
またそのような外見の特徴を掛け合わせたミックス猫も今人気が高くなっています。
アメリカンポリダクティルの毛色にはどのような子がいるのか、見ていきましょう。
アメリカンポリダクティルの毛色にはどんなものがある?
アメリカンポリダクティルの毛の色や柄にはどんなものがあるのでしょうか?
ブラック、シルバー、オレンジ、クリーム、ブラウン、ブラック&ホワイトなどです。
アメリカンポリダクティルに似た猫種
うちの子の種類は本当にアメリカンポリダクティル?そんな疑問を持ったことはありませんか?
交配の段階で枝分かれした同じ血を分かち合っているかもしれない似ている猫種もご紹介!
性格や体格、特徴がなんとなく違うかも?と思ったらこちらの猫ちゃんたちも確認してみてください。
アメリカンポリダクティルの飼い方としつけ方
猫種によって適している飼い方やしつけ方は様々です。
もちろん、個体の性格によってしつけ方も全く変わってくるので、目安になります。
適切な飼い方をしてあげることで、猫ちゃんの健康寿命を延ばすことができます。
アメリカンポリダクティルに適切な飼い方・しつけ方をご紹介!
子猫のうちは歩行がたどたどしく感じますが、大人になるにつれてしっかりとした足取りで歩けるようになるので心配はいりません。
ただ、いつまでも歩き方がおかしかったりした場合、変に体重がかかって関節などを傷めてしまっている可能性も否定できません。
アメリカンポリダクティルがペットとして流通しだしたのはまだ歴史が浅いため、実際明確な判断は難しいのが現状です。
生後4カ月半程過ぎても歩行が上手くいっていないようでしたら動物病院に連れて行ってみてください。
また、ネズミ獲りをしていただけあって運動量も多いです。
運動不足でストレスを溜めてしまわないよう、しっかりと遊んであげましょう。
自由に広く移動できるスペースを確保してあげるのも大切です。
間違ってもゲージに入れっぱなしなどにはしないようにしてください。
アメリカンポリダクティルは、室内で飼うことに適しています。
昔は室外で飼う事が猫本来の自由のためと言われていましたが、不運な事故や病気・怪我を防ぐため必ず室内飼いしてあげるようにしましょう。
寿命を延ばしてあげるためにも、飼い方や環境は適切なものを選んであげてください
アメリカンポリダクティルにおすすめのエサ
猫ちゃんのエサというのは数えきれないほど販売されており、どれが適切なのかわからなくなってしまいますよね。
主に、体重や年齢、毛の長さや猫種ごとにも販売されています。
アメリカンポリダクティルの体質に合った、健康的に寿命を延ばしてくれるエサの種類を紹介します。
すらっとした体を維持するために、脂質が多いものやや高カロリーなエサは控えるか調整が必要です。
よく動くからと言ってたくさん食べさせると肥満の原因にもなります。
なので、良質な動物性たんぱく質が使用されているものがおすすめです。
特にササミや魚が主の原材料として使われているものが良いでしょう。
また、長毛種の場合は毛並みにも気を配らなければなりません。
良質な脂は毛ヅヤにも効果があります。
オメガ3脂肪酸は皮膚疾患予防にもなるので、これらの栄養を含んだものを選びましょう。
また、一度病気をしてしまったことがある子は予防に効果的な餌や体調に合わせて適切な餌を与えることが重要です。
猫ちゃんの好みの味を理解してあげてその子に合った餌を用意するようにしましょう。
猫ちゃんの好みの味を理解してあげてその子に合った餌を用意するようにしましょう。
アメリカンポリダクティルの1ヶ月の食事代(エサ代)の平均
アメリカンポリダクティルの1ヶ月の食事代(エサ代)は、約2000円~5000円程です。
アメリカンポリダクティルのお風呂のペース
アメリカンポリダクティルのお風呂のペースは、短毛の場合は冬~春の換毛期に1回、夏~秋の換毛期に1回程度で構いません。
長毛猫は、早いペースでも月に1度のお風呂で良いでしょう。
アメリカンポリダクティルにおすすめのグッズ
アメリカンポリダクティルを飼うにあたっておすすめのグッズを紹介します♪
狩猟本能を刺激するような素早く動くおもちゃがおすすめです。
自動で動くものや飼い主が手に持って早く動かせるようなおもちゃだと、喜んで一緒に遊びます。
また、しっかり動き回るため大きめのキャットタワーも準備しておくと良いでしょう。
部屋の天井周りは自由に動けるようにしておく方がおすすめです。
環境には適応力のあるアメリカンポリダクティルですが、長毛猫は暑さには気を付けてあげましょう。
特に真夏に部屋を閉めっぱなしにしていると、さすがに体調が悪くなってしまう可能性もあります。
体が丈夫とはいえ過ごしやすい環境に越したことはないので、夏場は風の通りを作ったりペット用冷却マットなどを用意しておきましょう。
平均寿命はどのくらい?いつまで一緒にいられる?
ペットとしての猫の歴史を見てみると室内外や適切な飼い方によって、飼い猫の平均寿命は延びていると言われています。
猫種によって大まかな平均寿命はありますが、適切なしつけや餌の与え方、飼い方をすることで猫の寿命は左右されます。
アメリカンポリダクティルの平均寿命
人間よりもとても寿命が短いねこちゃん。
2015年に一般社団法人ペットフード協会が調査した猫全体の平均寿命は14.85歳でした。
その分、1日1日を大切にして健康的で幸せな日々を一緒に過ごしたいですよね。
ですが、猫種によって平均寿命は違うので基礎知識として覚えておきましょう。
アメリカンポリダクティルの平均寿命は12~16年です。
アメリカンポリダクティルのかかりやすい病気
猫種の体質によって、かかりやすい病気や平均寿命は様々です。
愛猫のかかりやすい病気を知っておくことで、日頃の生活で気をつけることも見えてきます。
スキンシップや、ご飯の食べるスピード・おトイレの状態など、猫ちゃんの健康状態を確認できるタイミングは多数あります。
動物は言葉を離せませんし、猫という生き物は痛みを我慢できてしまう動物です。
普段の生活に気を配り、少しでも体調が悪そうと感じたらすぐに病院へ行くようにしましょう。
アメリカンポリダクティルがかかりやすい病気
アメリカンポリダクティルがかかりやすい病気はこのようなものがあります。
皮膚疾患、白内障、尿結石
アメリカンポリダクティルのよく使う薬・サプリ
関節疾患対策・予防にグルコサミンとコンドロイチン、目の健康維持対策・予防にルテインやアントシアニンやL-リジン、毛並み維持対策・予防にβ-グルカンやDHAやブロリコ、皮膚病対策・予防にアガリスク、乳酸菌、アミノ酸と食物繊維などが使用されます。
アメリカンポリダクティルの治療平均的な値段
猫を飼うには、もちろん高い医療費がかかります。
最近はペット用の保険もありますがまだまだ浸透しておらず、病気になった際に飼い主は高額な治療費を払うこともあります。
治療費など値段を確認し満足に払えるか吟味した上でねこちゃんをお迎えするようにしましょう。
基本的に体が丈夫とされているアメリカンポリダクティルですが、どの猫でも老化になるとかかりやすい白内障になると治療費は1回2000円程度です。
その後通院が必要になってくるので年間で10000円前後かかります。
症状が重く生活に支障をきたすようであれば手術が必要で、片目に約100000~300000円かかります。
その後のケアに点眼薬や内服薬も含まれてくるので、医療費はさらに高額になります。
また、長毛猫の場合グルーミングなどをおこたると皮膚疾患になるおそれがあり、塗り薬や内服薬、診察料や投薬費として合計2000円~10000円の治療費になります。
アメリカンポリダクティルを飼っている主な著名人
現在調査中
アメリカンポリダクティルに関するまとめ
アメリカンポリダクティルの歴史が分かると性格やしつけ方についても何となく見えてくる気がしませんか?
ねこちゃんの特徴や性格が分かるとより愛着も沸くものです。
アメリカンポリダクティルはペットとしてはまだまだ名が売れていないため、日本でも入手困難な猫種です。
ですが、個性的な手足が可愛いと感じる人にはとても飼ってみたい猫です。
遺伝子疾患としてではなく個性としてひとつの猫種になったアメリカンポリダクティルは、非常に珍しいパターンの品種登録です。
こういった珍しさからも飼ってみたい人は多いでしょう。
ですが取り寄せとなると海外輸送費や手続き費用などもかかり、かなり高額な猫になってしまいます。
金銭的余裕のある人で、家も広く猫がしっかり遊べる場所を作れる人に向いている猫です。