大手メーカー、ユニ・チャームが販売するドッグフード、愛犬元気は、市販でも良く見かけるため、愛犬に与えている方も多くいらっしゃるかと思います。
その中でも子犬に与える愛犬元気子犬用は、危険という口コミも目立ちますが、実際のところどうなのか気になりますよね。
そこでこの記事では、愛犬元気子犬用の口コミや危険性、給餌量や購入方法などを徹底調査しました。
愛犬元気とは?
愛犬元気は、大手ペット用品販売サイトのユニ・チャームが販売するドッグフードです。
ユニ・チャームでは、愛犬元気のほかにもグラン・デリ、ベストバランスを販売しているほか、有名な
ペットシーツであるデオシートを販売しています。
この記事では、そんな大手ユニ・チャームが販売する総合栄養食、愛犬元気健康に育つ子犬用の安全性を徹底調査していきます!
愛犬元気の特徴
愛犬元気子犬用は、どのような特徴があるのか気になりますよね。
ここでは、愛犬元気子犬用の特徴を詳しく見ていきましょう。
子犬のためのカロリー計算
愛犬元気子犬用は、離乳後から生後12ヵ月までの子犬向けに作られており、成長期に適したカロリーに仕上げてあります。
カロリーは370kcalとの表記がありますが、何グラム当たりのカロリーか不明な点が不安です。豊富なタンパク質
子犬は生後半年までに体が著しく成長するため(大型犬はもっとかかります)、必要な動物性タンパク質や脂質は、成犬よりも多く必要です。
愛犬元気子犬用のタンパク質は25.0%以上、脂質は13.0%以上との記載がありますが、何グラム当たりの配合か不明な点が不安です。
骨や歯の成長をサポート
愛犬元気子犬用では、歯や骨の成長に必要なカルシウム、リンをバランス良く配合しています。
しかし、実際どのくらい配合されているのか詳しい記載はありません。
これでは本当に骨や歯への成長サポート出来ているのか少々不安ですね。
免疫維持をサポート
愛犬元気子犬用の健康へのこだわりとして、免疫力維持をサポートとの記載があります。
しかし、どのような材料の配合により免疫力維持をサポートするのか、詳しい記載はありません。
免疫維持成分としては良質な肉、ビタミン類、ハーブ類などの記載がプレミアムドッグフードで多く見られます。
皮膚・毛つやの健康維持
皮膚・毛つやに良いオメガ脂肪酸を配合してあるとのことですが、成分表にオメガ脂肪酸の記載はありません。
被毛や皮膚に良い健康成分は、子犬には特に必要のない成分です。
お腹の健康維持
愛犬元気子犬用では、お腹の健康維持のために食物繊維たっぷりの材料配合との記載があります。
しかし、食物繊維は犬にいとって消化に良くない材料であり、消化器官が未発達の子犬にとっては逆に消化不良の原因に繋がる可能性もあります。
子犬でも食べやすい小粒タイプ
愛犬元気子犬用は、母犬にも与えることができますが、子犬や小型犬の母犬にも食べやすい小粒タイプとなっています。
また、粒は丸形、骨型、ハート形など見た目にも可愛らしい作りとなっています。
愛犬元気子犬用の口コミ
ここまで愛犬元気の特徴を紹介してきましたが、不明な点や子犬に与えるには相応しくない成分が配合されていたりと何かと不安要素が多いドッグフードである印象を抱く内容でしたよね?
しかし、購入の決め手の一つとなる判断材料は、実際に購入して子犬に与えた方の口コミです。
ここでは、愛犬元気子犬用を与えた方の口コミを紹介していきます。
良い口コミ
愛犬元気子犬用の良い口コミは、以下の通りです。
好き嫌いが多いので心配でしたが、よく食べてくれます。
引用:Amazonレビュー
普通に食べてくれます。ユニチャームのドッグフードなので信頼して与えています。
引用:Amazonレビュー
良い口コミでは、良く食べる、特に健康に問題がないといった「無難」な意見が目立ちました。
悪い口コミ
愛犬元気子犬用の悪い口コミは、以下の通りです。
まだ幼いのでふやかして与えたのですが、吐いてしまって、見たら普段はちゃんと噛む子なのに丸のみしてたみたい。
餌が硬すぎてふやかしても手で潰す必要があります。
引用:Amazonレビュー
食べ始めて時々もどすようになり、1か月くらい後には10回一日でもどしました。
しばらく動物病院で点滴をして過し、餌を変えるよう指示をされました。
引用:Amazonレビュー
悪い口コミでは、食べた後嘔吐があるという意見が目立ち、消化器官の弱い子犬には心配です。
口コミまとめ
愛犬元気子犬用の口コミでは、良い口コミとしては与えても特に健康状態に問題がないという意見や、ユニ・チャームという大手ブランドなので安心といった意見が目立ちました。
逆に悪い口コミでは、食べた後嘔吐してしまうという意見が多く見られ、子犬にとって嘔吐は栄養失調や脱水症状を引き起こしやすいため、心配です。
愛犬元気子犬用の原材料解析
ここからは、愛犬元気子犬用の原材料を詳しく見ていきましょう。
愛犬元気子犬用の原材料は、以下の通りです。
※赤字は与えたくない材料穀類(トウモロコシ、小麦粉、コーングルテンミール、パン粉、コーングルテンフィード、フスマ等)、肉類(チキンミール、ビーフミール、チキンエキス、ササミパウダー等)、動物性油脂、豆類(大豆、大豆エキス)、魚介類(フィッシュミール、フィッシュエキス、小魚パウダー)、野菜類(ビートパルプ、ニンジンパウダー、カボチャパウダー、ホウレンソウパウダー)、ビール酵母、ミネラル類(カルシウム、塩素、コバルト、銅、鉄、ヨウ素、カリウム、マンガン、ナトリウム、リン、亜鉛)、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、C、D、E、K、コリン、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン、葉酸)、着色料(赤色106号、黄色4号、黄色5号、青色1号)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ハーブエキス)、ミルクカルシウム
主原料は「穀物」
愛犬元気子犬用の主原料は、穀類(トウモロコシ、小麦粉、コーングルテンミール、パン粉、コーングルテンフィード、フスマ等)です。
穀物は犬にとって消化を苦手とする材料ですので、特に消化器官が未発達の子犬には消化不良を引き起こし下痢や嘔吐のリスクを高めます。
また、小麦やコーングルテンなどにアレルギーを持つ子は多いため、健康面でも心配です。
ほかにも「等」と曖昧な表記があるため、何が入っているのか明確な記載がなく心配です。
元来犬が消化を得意とするのは「肉」ですので、主原料には肉が来るのが望ましい配合です。
また、犬が必要とするのは穀物などの植物性タンパク質ではなく、肉や魚などの動物性タンパク質です。
主原料に穀物を使用している場合、商品を安価に仕上げるためのかさましの可能性があります。
犬にとって重要なお肉の内容も不安
犬にとって一番必要な栄養素である動物性タンパク質には、肉類(チキンミール、ビーフミール、チキンエキス、ササミパウダー等)、魚介類(フィッシュミール、フィッシュエキス、小魚パウダー)が使用されています。
肉には「ミール」「エキス」「パウダー」といった副産物が使用されています。
副産物とは「4Dミート」と呼ばれるもので、「死んでいる動物の肉(dead)」「病気だった動物の肉(DISEASED)」「死にかけだった動物の肉(DYING)」「障害があった動物の肉(DISABLED)」の意味があります。
人間の肉には使用できない状態のものや、人間用に使用する部位を切り取った残りの部分を使用しています。
これらの肉副産物では、当然必要な栄養を十分に摂ることができないほか、アレルギーや消化不良、栄養失調の原因に繋がります。
危険な材料「動物性油脂」
動物性油脂とは動物の体内に溜め込まれた脂質を使った油で、使用する目的は以下の通りです。
- コストダウンを狙っている
- 美味しそうな香りで嗜好性を上げる
- 安価なフードの酸化防止剤としても使用される
動物性油脂は食べてすぐに悪影響があるわけではなく、食べ続けることで成分が蓄積され、アレルギーや皮膚炎などの症状の発症リスクを高めます。
子犬のころから動物性油脂を食べさせていると、将来病気を発症するリスクが高まってしまい危険です。
ビートパルプとは?
「ビートパルプ」は、なかなか聞きなれない材料ですが、ビートとは「サトウダイコン(テンサイ)」パルプは「植物繊維(パルプ)」のことで、ビートパルプとはサトウダイコンから砂糖を抽出した後に残った「絞りかす」です。
つまり、サトウダイコンの副産物であり、ビートパルプを使う目的は主にドッグフードかさ増し目的で使用されています。
新鮮なお肉を多く使ったフードは、犬の健康のために適していますが、安価に作ることは困難です。
そこで、安価な商品に仕上げるために、このような副産物を使用してかさましをするのです。
もちろん栄養面は期待できません。
発ガン性もある着色料使用
気になる添加物が、着色料(赤色106号、黄色4号、黄色5号、青色1号)です。
着色料はその名の通りドッグフードの色を鮮やかにするもので、野菜味(緑)、お肉味(赤)など粒の色分けに使用されることが多く見られます。
実は、犬の目は白黒で見えているとされるため、犬にとって着色料は意味がありません。
このような着色料は、飼い主さんが見て美味しそうだと思うために使用されます。
着色料の中には、発ガン性の認められているものもあるため、小さいころから着色料を食べさせていると将来ガンを発症するリスクが高まり危険です。
愛犬元気子犬用の給餌量一覧表
愛犬元気子犬用の給餌量を探しましたが、公式サイトや大手通販サイトなどで給餌表を公開しておらず、詳しい給餌量は不明でしたが、一般的に子犬へ与える方法でご紹介します。
一般的な子犬用フードの与え方
子犬用のドライフードは離乳後から開始し、生後12ヵ月まで使用します(大型犬はもっとかかります)。
生後3ヵ月目までは、1日の給餌量を朝・昼・夕にプラス1~2回の4~5回に分けて与えます。
まだ消化器官が未発達なため、一度にたくさんの量を消化吸収することができません。
そのため、小分けにして与えることをおすすめします。
3ヵ月までは給餌量を正確に守る必要はなく、食べたいだけ与えても問題はありません(下痢や嘔吐がないかを観察しながら与えてください)。
子犬用フードの与え方「6ヵ月~12ヵ月まで」
生後6ヵ月目までは身体が急激に成長するため、そこまで給餌量にシビアにならず、肥満にならない程度にお腹いっぱい与えてあげましょう。
生後6ヵ月を過ぎると、身体の成長が緩やかになるため肥満にならないようフードの量を調節する必要があります。
また、生後8ヵ月までには給餌量を朝・昼・夕の3回に固定し、12ヵ月までには成犬と同じ朝・夕の2回になるように調整します。
子犬用フードの適切な与え方
はじめはドッグフードをお湯でふやかし柔らかくして与えますが、生後10ヶ月頃にはそのまま食べられるようにお湯の量を徐々に減らしていき、成犬用フードに切り替える準備を開始します。
生後12ヵ月には成犬用のドライフードをそのままの状態で朝・夕の2回与えるようにしましょう。
愛犬元気子犬用はどこで買える?
少々不安要素の大きい愛犬元気子犬用ですが、それでも人気が高いのは非常にお手頃価格だからという理由が有ります。
愛犬元気子犬用は、どこで購入する事が出来るのでしょうか?
ユニ・チャームは公式オンラインストアがないため、今回は大手通販サイトAmazonと楽天市場の販売価格を紹介します。
Amazon(2㎏) | 650円(送料540円) |
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楽天市場(2㎏) | 615円(送料540円) |
Amazonでは1袋650円、楽天市場では615円という価格で購入する事が出来ます。
市販でも購入することができ同様の値段です。
格安スーパーですともう少し安くなりますが、ここまで安いとやはり危険な要素があると考えるのが無難でしょう。
いくら安くても愛犬の健康を考えるのであれば考え直すべきかもしれませんね。
愛犬元気子犬用の総合評価
愛犬元気子犬用の総合評価は、「できれば与えたくない」という結果でした。
子犬は消化器官が未発達なため、使用される原材料は慎重に選ぶ必要があり、身体の成長期である子犬用フードの主原料に、穀物を使用していることは良くありません。
また、品質も低く副産物や添加物を非常に多く使用している愛犬元気子犬用では、必要な栄養素をしっかり摂ることは難しく消化吸収も良くないため、口コミでも多く見られた嘔吐を起こす内容であることも頷けます。
これから長い人生を過ごす子犬の食事には、子犬に適した原材料を使用したドッグフードの使用をおすすめします。
おすすめの子犬用フードの内容は?
子犬用と成犬用のドッグフードの大きな違いや特徴は以下の通りです。
- 食べやすい用に小粒に作られている
- 身体の成長に合わせて高タンパク・高脂質・高カロリーになっている
- 消化器官が未発達な子犬のために、消化吸収の良い食材を使用している
このような配合のため、成犬が子犬用の食べると肥満になってしまいますし、子犬が成犬用のフードを食べると栄養不足や消化不良になってしまいます。
また、理想の子犬用ドッグフードの原材料は、以下の通りです。
- 主原料には良質な肉を豊富に使用している
- グレインフリー(穀物不使用)
- 人口添加物不使用(調味料、着色料、香料、フレーバー、防腐剤、酸化防止剤など)
主原料には消化吸収に良いお肉の使用が理想ですが、お肉と言っても肉類や家禽類などの副産物では意味がありません。
理想的な記載は、チキンやラム肉など何の肉を使用しているのか分かるもの安心です。
また、トウモロコシや小麦、米といった穀物は犬にとって消化が悪くかさましとしても使用されるため、子犬用のドッグフードには特に適さない材料です。
子犬用のドッグフードには、穀物を使用しないグレインフリードッグフードがおすすめです
人口添加物の中には、発ガン性やアレルギーの発症リスクを高める材料もあるため、おすすめできません。
人口添加物は、砂糖や塩などの調味料や、着色料、香料、フレーバー、防腐剤、酸化防止剤などです。
これらを使用しない無添加の商品を選ぶようにしましょう。
愛犬元気安全性まとめ
愛犬元気子犬用は、免疫力が弱く消化器官も未発達な子犬に与えるドッグフードであるにも関わらず、主原料には消化の悪い穀物を使用しており、大切なタンパク源には福産物を使用しています。
そのほかにも、人口添加物の使用もあり与えたくないドッグフードと言える結果となりました。
愛犬元気子犬用は、値段を安価に仕上げるために穀物でかさましをし、着色料で飼い主さんに美味しそうに見せているほか、動物性油脂で美味しそうな香りづけをするなどして嗜好性を高めています。
この商品を与え続けていると、栄養を十分に摂ることができないほか、消化不良を起こし下痢や嘔吐の原因や、アレルギーなどを引き起こす可能性があります。
大手ユニ・チャームが販売しているドッグフードですので安心安全だと思ってしまいがちですが、メーカーだけで信用してしまうのではなく、実際に原材料を良く見て安全性を見極めるようにしましょう。