前を見つめるモルモット

モルモットの平均寿命は種類によって違う?なりやすい病気まとめ

モルモットの平均寿命は種類によって違うこともあります。モルモットのなりやすい病気を知って、早めの対処をしてあげることで寿命を伸ばすことができるかもしれません。大切な家族であるモルモットの平均寿命や病気をしっかり理解しましょう。

うさぎとハムスターの間をとったような愛くるしい表情のモルモットは、一人暮らしでも飼いやすいと人気のあるペットです。

モコモコとしたずんぐりむっくりな体に短い足と大きな頭は、アンバランスですがとても可愛いですね。

しかし、モルモットの平均寿命やなりやすい病気について、まだまだ認知度が低いのが現状です。

そこで今回は、モルモットの平均寿命は種類によって違うのか、なりやすい病気と共にご紹介していきます。

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モルモットの平均寿命は種類によって違う?

モルモットのグループ

日本で販売されているモルモットは約11種類にもなりますが、それぞれ寿命に違いはあるのでしょうか?
ここでは、モルモットの平均寿命について見ていきましょう。

基本的な平均寿命は5~6年

日本で多く流通しているモルモットは、イングリッシュ(ショートモルモット)やアビシニアン、ミックス(雑種)ですが、平均寿命は5~6年となっています。

他にもクレステッド、テディ、テッセル、ペルピニアン、シェルティなどのモルモットの平均寿命も5~6年ですが、10年以上生きるモルモットもおり、ギネス世界記録では14年と10ヶ月と驚くべき記録があります。

もちろん個体差や飼育環境などもあるため、寿命はあくまでも参考でしかありませんが、モルモットの平均寿命を知ることは、飼育していく上で大切なことですね。

やや短命な種類のモルモットも

その一方で、寿命がやや短めとされるモルモットの種類もあります。

スキニーギニアピッグや、真っ白な体で目の赤いモルモットは、アルビノと呼ばれ、突然変異で色素を持たない状態で生まれてきたため、体が弱く、ほかの種類のモルモットよりも寿命が短い傾向にあります。

特にスキニーギニアピッグは毛のないモルモットで、うまく体温調整ができないため、体調不良を引き起こしやすいので、飼い主がしっかり温度管理を行ってあげる必要があります。

モルモットがなりやすい病気は?

モルモットは草食動物で、自然界では常に捕食の対象として様々な外敵から狙われている存在です。

そのため、とても警戒心が強く体調が悪くても極限まで我慢してしまうため、飼い主が異変に気づきにくいことも寿命が短くなってしまう原因になります。

そこでここでは、モルモットがなりやすい病気についてご紹介しますので、早く気づいてあげられるように覚えておきましょう。

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尿石症

モルモットがなりやすい病気に、尿石症があります。

膀胱内や尿道に結石ができてしまい、排尿が困難となる病気です。
尿石症になると、元気がない、食欲不振などの症状が表れます。

カルシウムを多く含むエサが原因となるため、カルシウム含有量の多いエサを与え続けないことや、いつでも新鮮な水を飲めるようにしてあげることが大切です。

毛球症

モルモットは、自分で舐めて毛並みを整えるため、毛球症になりやすいです。

猫のように毛づくろいした後に毛玉を吐き出すことができないので、飲み込んでしまった毛がお腹の中に溜まってしまいます。

毛球症になると、便秘や食欲不振、水ばかり飲む、といった症状が表れだし、重症化するとフラフラするようになり、お腹もパンパンに膨れてしまいます。

毛玉が腸に詰まると腸閉塞を引き起こし、命にかかわる重篤な状態となるため、早めに動物病院を受診する必要があります。

毎日のブラッシングで抜け毛のケアをしてあげることが予防にもなるため、コミュニケーションの一環でブラッシングをしてあげましょう。

皮膚疾患

モルモットがなりやすい病気に、皮膚疾患があります。

モルモットはトイレのしつけができないため、ケージ内に糞尿が散らかってしまいます。

シラミやダニなどのほか、細菌なども発生しやすいため、皮膚疾患になりやすいです。

後ろ足で体を掻こうとしたり、フケが多く出ていたり、体の一部が脱毛してハゲてしまうこともあるため、ケージ内を常に清潔に保ってあげる必要があります。

不正咬合

モルモットの歯は常に伸び続けているため、適切なエサを与えていないと不正咬合になりやすいので注意が必要です。

歯の噛み合わせが悪くなってしまうと歯が伸び過ぎてしまい、舌や頬に刺さってしまいます。

痛みから食欲不振になったり、口がきちんと閉じられないためによだれが垂れるようになり、一度不正噛合になってしまうと定期的な治療が必要となるため、予防のためにもモルモットが牧草を常に食べられるようにしてあげましょう。

ビタミンC欠乏症

モルモットがなりやすい病気に、ビタミンC欠乏症があります。

モルモットは自分の体内でビタミンCを作り出すことができないため、エサから摂り込む必要があります。

ペレットにビタミンC入りのものもありますが、古くなってしまったペレットなどの栄養素は抜けてしまうため、野菜や果物、サプリなどで補ってあげる必要があります。 ビタミンC欠乏症になると、元気がない、歩き方がおかしい、関節が腫れる、足のケガをしやすいなどの症状があります。

モルモットに長生きしてもらうためには?

モルモットと飼い主の手

大切な家族でもあるモルモットの寿命を少しでも伸ばし、いつまでも長生きしてほしいと思うのは、飼い主であれば当然ですね。

そこでここでは、モルモットに長生きしてもらうためにできることを見ていきましょう。

ストレスは寿命を縮めてしまう

一番大切なことは、モルモットにストレスを与えないことです。

モルモットは穏やかで大人しい性格のため、あまり不満を表に出すことはありません
ジッと我慢してしまう習性なので、ストレスを溜め込んでしまう傾向があります。

ストレスは寿命を縮めてしまう大きな原因となるため、テレビなど大きな音のするそばにケージを置かない、明るすぎることは苦手なのでケージ内に暗い場所を作ってあげる、子供に触らせすぎないようにする、などの配慮が必要です。

モルモットは飼い主とのスキンシップは好きなため、甘えてきたときはたくさんかまってあげることもストレス軽減となります。

快適で過ごしやすい環境をつくってあげる

モルモットは、湿気が多いことや気温が高いのが苦手です。

モルモットが過ごしやすい温度は、室温25℃前後、湿度40%~60%なので、エアコンなどを利用して部屋の温度を一定に保つようにしてあげましょう。

また、外で飼っている場合では、寒さ対策を万全にすると共に、梅雨時期や夏場などは室内に入れてあげるようにしましょう。

モルモットは温度変化にもストレスを感じやすいため、注意が必要です。

エサに注意しよう

モルモットのエサはペレットと牧草が中心ですが、おやつとして野菜や果物を与えることもありますね。 ニンジンや果物、穀類を与えすぎてしまうと、肥満や糖尿病の原因となるため、おやつを与える時は量に注意しましょう。

おやつをまったく与えないのもストレスになってしまうので、獣医師に相談すればそのモルモットに適切なペレットの量やおやつの量を計算してくれます

動物病院との付き合いは、モルモットの寿命を伸ばすためにも切っては切れないもので、ちょっといつもと違うな、と感じた時などにも動物病院を受診することで病気の早期発見や早期治療に繋がりますよ!

モルモットの寿命について知っておこう|まとめ

今回は、モルモットの平均寿命は種類によって違うのかと、なりやすい病気についてご紹介しました。

モルモットは飼い主に甘えてくることもあり、名前を呼べば反応してくれるなど、とても愛おしい存在ですね。

モルモットの平均寿命は5~6年と短いですが、ちょっとした異変に早めに気づいてあげたり、日々のストレスを減らしてあげることで、少しでも寿命を伸ばすことができるかもしれません。

うちの子はまだ1年目だから大丈夫、ではなく、いつ何が起こるかは分からないので、一日一日を大切に過ごしましょう

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