小柄で可愛らしいハムスターは、ペットとして飼いすい生き物ですよね。
そんなハムスターの平均寿命をご存知でしょうか。
ハムスターは、どのくらい生きれば長生きしたと言えるのでしょう。
また、より長生きさせるにはどのようなことに気を付ければいいのか知りたいですよね。
かかりやすい病気があるのかも気になるところです。
この記事ではハムスターの平均寿命や長生きさせるコツ、かかりやすい病気などをまとめました。
大ハムスターの平均寿命はどのくらい?
可愛らしいハムスターの平均寿命は、一体何年ほどなのでしょう。
ここでは、ハムスターの中でもメジャーなジャンガリアン、ゴールデン、ロボロフスキーハムスターの平均寿命を紹介します。
ジャンガリアンハムスター
ハムスターの中でもカラーバリエーションが豊富で、最も人気の高いジャンガリアンハムスター。
その平均寿命は2~2年半です。
2歳ほどで亡くなる個体がほとんどです。
ゴールデンハムスター
ジャンガリアンハムスターに比べ体が大きく、ハムスターの元祖でもあるゴールデンハムスターの平均寿命は、2~3年です。
ジャンガリアンハムスターよりは長生きする個体が多く、3歳以上生きる個体も存在します。
ロボロフスキーハムスター
ハムスターの中で最も小柄で、唯一複数飼育ができる(個体差はある)種類がロボロフスキーハムスターです。
平均寿命は1年半~2年です。
体が小さい分、寿命もほかのハムスターより短い傾向にあります。
ハムスターの年齢早見表
とても短い寿命のハムスターですが、人間と比べるとどのくらいの年齢なのでしょう。
ここでは、早見表を使って年齢を比較してみましょう。
人間の年齢 | ハムスターの年齢 |
7歳 | 1ヶ月 |
15歳 | 2ヶ月 |
25歳 | 6ヶ月 |
30歳 | 1歳 |
60歳 | 2歳 |
90歳 | 3歳 |
ハムスターは、人間の約30倍の速さで歳をとると言われています。
生後1ヶ月で、もう私たちの小学生くらいの年齢です。
平均寿命である2歳は、人間の年齢にすると60歳ほどです。
3歳では90歳であるため、3歳以上生きる個体はかなりの長寿と言えるでしょう。
ハムスターを長生きさせるコツ
短命のハムスターを、少しでも長生きさせるには、どのようなコツがあるのでしょう。
ここでは、ハムスターに長生きしてもらうために、飼い主さんができることを紹介します。
ケージはキレイに保つ
ハムスターは基本的にトイレを覚えますが、おしっこはトイレでできても、糞はトイレ以外でもします。
また、トイレ以外でもおしっこをすることも少なくありませんし、餌を巣材や寝床に隠す習性があるため、放っておくと傷んでしまうこともあります。
排泄物や餌を放置しておくとそこから細菌が繁殖し、ハムスターの体内に入ることでさまざまな病気の原因になります。
ハムスターは身体が小さいため、病気になった際できる治療法が限られてしまいます。
そのため、病気にならないよう予防対策が欠かせません。
トイレや餌は毎日掃除をし、1週間に1度は敷材を全て取り換え、古い餌や排泄物を残さないようにしてください。
温度管理は徹底的に!
野生のハムスターは、土にトンネルを掘って生活しています。
土の中は季節問わず温度が一定で、湿度も安定しているので暑さにも寒さにも弱く、多湿にも弱い生き物です。
暑すぎるとすぐに弱ってしまい、寒すぎると冬眠をしようとします。
しかし、準備ができていないまま冬眠に入ってしまうと、そのまま死んでしまうケースが多く報告されています。
ハムスターは、夏はエアコンを使用し、冬はパネルヒーターや暖房を使用して常に適温を保つ必要があります。
ハムスターにとっての適温は20~26度なので、ケージの傍に温度計を設置して温度管理をすることや、ハムスターの体調を良く観察することが大切です。
ストレスを溜めない
ハムスターは鳥類などに捕食されることの多い生き物です。
そのため、苦しむということから逃れるために、痛みやストレスに弱くできています。
後ろから「わっ」っと声をかけただけで、驚いてショック死をした例も報告されています。
ハムスターにストレスを溜めさせないためには、ある程度広さや隠れる場所のあるケージや、衛生的な環境、適度な運動、昼間は寝ているため騒がしくない静かな環境で飼育をしましょう。
繁殖はなるべく控える
ハムスターは繁殖力が強く、番で飼育するとほぼ子供ができます。
妊娠出産、子育てはハムスターにとって非常に体力を消耗します。
そのため、計画的でない限り繁殖は控えることがおすすめです。
また、ジャンガリアンやゴールデンハムスターは複数飼育に不向きなため、ペアであっても繁殖時以外は別々のケージで飼育をしてください。
ハムスターがかかりやすい病気
ハムスターがかかりやすい病気は、どのようなものがあるのでしょう。
身体の小さなハムスターの病気は、早期発見が重要です。
かかりやすい病気や症状を、しっかり把握しておきましょう。
皮膚病
皮膚病はハムスターに多い病気です。
細菌、真菌、アレルギー、ダニなどが原因です。
多湿の場所では細菌や真菌がわきやすく、皮膚病にかかりやすくなります。
また、敷材の種類にアレルギーを持っているハムスターもいます。
症状はかゆみやフケ、炎症、脱毛などです。
痒そうにしていたり、脱毛などが見られた場合には、早めに動物病院に連れていきましょう。
悪性腫瘍(ガン)
腫瘍はハムスターに多く見られる病気です。
身体の一部にしこりができることで、異常を発見することが多いかと思います。
腫瘍は悪性の場合はガンで、1歳半を過ぎたハムスターに多く見られます。
ハムスターは外科的手術が難しい生き物ですので、投薬治療を行うことがほとんどですが、進行を遅らせることしかできません。
下痢
「下痢」という病気はありませんが、ハムスターにとって下痢は命に関わる危険な症状です。
身体が小さいハムスターは、下痢をするとすぐに脱水症状に陥り、そのまま死んでしまうことも少なくありません。
下痢の原因は消化器系の疾患や、ストレス、風邪などさまざまです。
ハムスターの下痢が1日以上続くようであれば、動物病院を受診してください。
まとめ
ハムスターは人間の30倍の速さで歳をとります。
ジャンガリアンハムスターの平均寿命は2~2年半、ゴールデンハムスターは2~3年、ロボロフスキーハムスターは1年半~2年ほどです。
短命ですが、ハムスターの2歳は人間年齢にすると60歳になります。
ハムスターをより長生きさせるためには、以下のポイントがあります。
- ケージをキレイに保つ
- 温度管理を徹底する
- ストレスを溜めない
- 繁殖は控える
また、かかりやすい病気は皮膚病、ガン、下痢です。
ガンや下痢は放っておくと命に関わることがあるため、早めの対処が重要です。
短命のハムスターですが、寿命をきちんと全うできるよう、飼い主さんはできることを全力で取り組む義務があります。