ハムスターを飼うにあたって必ず必要になる床材やエサですが、これらが原因でアレルギーを起こしてしまう子もいます。
安価なものが原因と言うわけでなく、特定の素材が原因の場合もある反面、アレルギーを特定することが難しいと言われているため、飼い主さんもアレルギーになりにくい素材を知っておくことが重要です。
今回は、そんなハムスターが床材やエサでアレルギーが出やすい素材と、対策方法や選び方について解説します。
アレルギーを起こしやすい床材
ハムスターの床材は、種類が豊富でホームセンターやドラッグストアなどでも購入することが出来ます。
- おがくず(ウッドチップ)
- ペーパーチップ
- 新聞紙
- 牧草
- 綿
- 土
- 砂
- コーンチップなど
ハムスターを飼い始めたばかりの方は、どれが一番良いのか分かりづらいですよね。
飼育書も、本によってオススメの床材は異なるだけでなく、本当に飼い主さんのお家のハムスターに合っているものかどうかは、実際に使用してみなければ判断が難しいかと思います。
まず初めに、一般的にアレルギーを起こしやすいと言われている床材について解説していきます。
おがくず(ウッドチップ)
ハムスターの床材として、種類が豊富で手に入りやすいものはおがくず(ウッドチップ)ですよね。
ポプラやシラカバなどの広葉樹やスギや松などの針葉樹をフレーク状にしたもので、吸湿性と保湿性に優れているため、寒い時期でも使いやすいのが特徴です。
しかし、このおがくずでアレルギー症状が起こることがあり、この中でも特にアレルギーになる恐れが高いのは、スギやマツなどの針葉樹です。
針葉樹は一般的にハムスターがアレルギーを起こしやすいと言われているだけで、使用すれば必ずアレルギーになるというわけではありませんが、どちらのおがくずであっても細かい粉が出てしまうことで鼻に詰まったり、アレルギーを起こしやすいと言われています。
新聞紙
新聞紙に使われているインクは、大豆などのハムスターにとっても安全なインクが使われていると言われていますが、このインクが原因でアレルギー症状が出る子がいます。
また若い内は問題がなくても、年齢を重ねるにつれてアレルギー症状が出てしまったり、その時の体調によってもアレルギー症状が出ることもあります。
新聞紙を使用する際も、ハムスターに異変がないか確認し、もし疑わしい様子が見られたら、市販の床材に変えましょう。
コーンチップ
コーンチップは、その名の通りとうもろこしが原材料で主にとうもろこしの芯や粒を砂利状にしたチップです。
あまりホームセンターなどでは見かけることがありませんが、ペットショップや通販で購入することが出来ます。
とうもろこしから出来ているため、ハムスターが食べても問題はありませんが、食べ物が原材料のため腐りやすく、細菌も繁殖しやすいデメリットがあるだけでなく、とうもろこしに含まれるたんぱく質が原因でアレルギー症状が出ることもあります。
ハムスターの床材の選び方とアレルギー対策
種類が豊富なハムスターの床材を選ぶ時に一番大切なのことは、ハムスターにとって合っている床材かどうかです。
床材は、それぞれにメリットとデメリットがあり使用方法を間違えると、怪我や誤飲の原因となってしまいます。
次に、一般的に入手しやすい床材の>メリットとデメリットと、アレルギーや怪我の対策方法について解説します。
おがくず(ウッドチップ)
先程も解説した通り、吸湿性と保湿性に優れており、特に冬場にオススメなのがおがくずです。
針葉樹は、アレルギーを起こす可能性がありますが、広葉樹は比較的アレルギーを起こしづらいと言われています。
その分針葉樹のおがくずよりも少し値段は高くなりますが、おかくずは木をフレーク状にしたもののため食べてしまっても消化することができ、巣作りが苦手と言われるゴールデンハムスターでも簡単に巣作り出来ます。
いずれも、念のためおがくずをふるいにかけてから使用してあげると、アレルギー発症の対策にもなると言われています。
アレルギーが不安な方は、広葉樹をふるいにかけて使用してあげると、ハムスターにとっても使用し易く安全な床材と言えます。
ペーパーチップ
新聞紙と同じく紙で出来ている素材で、吸湿性が優れており、色も白いためおしっこなどの汚れの判別が付きやすく、アレルギーも起こしにくいと言われています。
しかし、その分値段が他のものに比べると高価であることと、ハムスター自身にほぐしてもらえばふわふわとした布団のような柔らかさがありますが、金網式のゲージを使用されている場合は、落下してしまった際のクッション性にやや不安があります。
ゲージ全体に使用すると言うよりは、ハムスターに巣箱の中へ持ち帰ってもらうための床材と考え、他の床材と併用すると安全に使用出来ます。
新聞紙
購入せずとも、新聞を定期購入されいる方は新聞紙を床材として使用することもオススメです。
新聞紙に使われているインクは、大豆などの植物由来のものを原料としたハムスターにとっても安全なインクが使われていることが多く、水に溶けて繊維に戻るよう作られているため安心して使用することが出来ます。
新聞紙は、保湿・吸湿性に優れているだけでなく、ちぎって好きな大きさに変えることも出来ることから、ハムスター自身が温度調節がしやすい床材です。
夏は風通しが良く、冬は暖かい上に経済的な床材なので、使用されている飼い主さんも多くいますが、先ほども解説した通り中にはこのインクが原因でアレルギー症状が見られることもあります。
新聞紙が原因でアレルギーを起こした場合は、市販の床材に切り替えてあげてください。
アレルギーを起こしやすいエサ
ハムスターは雑食動物のため、与えると何でも食べてしまいます。
チョコレートなど与えてはいけないものはもちろんですが、与えて良いものであっても中にはアレルギー症状が見られる場合があります。
しかし、先程も解説した通りハムスターのアレルギーの原因を特定することは非常に難しいため、基本的にはハムスターに必要な栄養素で出来ているペレットを与えるのがベストだと言えます。
ハムスターのエサの選び方とアレルギー対策
ハムスター用のペレットも種類が多く、中にはひまわりの種などの嗜好品も含まれているミックスタイプも販売されていますが、高カロリーな上アレルギーの原因となる食べ物が含まれている可能性があるため、出来るだけペレットのみのものにしましょう。
もし、ひまわりの種やハムスター専用のおやつを与える場合、必ず飼い主さんが量を決めて必要以上には与えないことも大切です。
その際は、必ず手を洗って清潔にしてからハムスターに与えてあげましょう。
まとめ
ハムスターを暮らすにあたって、床材やエサは飼い主さんが毎日目にするものであり、ハムスターにとって必要不可欠なものです。
動物の中でも寿命が短いと言われているハムスターと少しでも長く一緒に暮らすためには、ハムスターにとって安全で、その子に合っているものを見付けることが重要です。
ぜひ、この記事を参考にすでに一緒に暮らしている方も、床材やエサを見直してみてください。