ヒマラヤンの寿命はどれくらいなのでしょうか?
もちろん、愛猫にはいつまでも健康で長生きしてほしいと思いますよね。
そこで、ヒマラヤンのかかりやすい病気やその予防法、猫種に合ったストレスを溜めない方法など、様々な観点から解説していきます。
ヒマラヤンの平均寿命は?
ヒマラヤンの平均寿命は14年~16年と言われており、平均的猫の寿命が15年なのでよすこし長いように感じます。
昔に比べ生活する環境や食べるものが変わってきたため長生きする子も多く20年ほど生きる子もいます。
ヒマラヤンの寿命と長生きするコツ
ヒマラヤンはペルシャとシャム猫の血統を受け継いでおり、おっとりマイペースな性格を持ち合わせています。
ヒマラヤンの特徴的である長く綺麗な被毛は、ダブルコートで覆われており柔らかい毛質のため毛玉をつくりやすいです。
普段から抜け毛も多く換毛期は特に抜け毛が多くなります。
そのため毎日のブラッシングが必要となります。
1日2回が望ましいですが、難しい場合は1日1回ブラッシングをしましょう。
毛玉ができてからブラッシングしたり、放置したままの状態だと皮膚病を起こしたりストレスを与えてしまう原因になります。
自宅でのケアが難しい場合は月に1度トリミングに通いましょう。
またヒマラヤンは遺伝性の病気にかかりやすい傾向があります。
発見するのが難しい病気もあるため、定期的な健康新を受け早期発見ができるように心がけましょう。
日頃からアイコンタクトやコミュニケーションをとることで愛猫の変化に気づき、早めの対処をすることによってヒマラヤンの寿命を延ばすことができます。
ヒマラヤンのかかりやすい病気は?
ヒマラヤンは遺伝性の病気を発症しやすいといわれており、多発性嚢胞腎を発症する可能性があります。
多発性嚢胞腎は猫の成長とともに腎臓に発生した小さな嚢胞がゆっくりと数を増やしながら肥大し、結果的に腎不全を起こします。
成長とともにゆっくりと進行するため症状が現れにくく発覚が遅れることが多いです。
またペルシャ猫の血統も受け継いでおり、流涙症を発症しやすい傾向があります。
流涙症は常に涙がながれているようになってしまう目の病気です。
ヒマラヤンのように鼻先が短いこは発症しやすく、涙の量が増えたり目の周りが茶色く汚れるといった症状が見られます。
先天性の場合や角膜炎や結膜炎が原因で発症する場合もあります。
ヒマラヤンのかかりやすい病気のサイン
ヒマラヤンがかかりやすい病気のサインについて解説します。
先天性の病気である多発性嚢胞腎は進行速度がゆっくりなため発見が難しいです。
体重が減ったりおしっこにいく回数が増えたり、疲れやすくよく眠るようになる症状がみられます。
腎不全によくみられる水をたくさん飲みたがるような姿が見られたら、獣医師さんに相談することをおすすめします。
流涙症は、涙が多くでていたり、目の周りが茶色く汚れる症状がみられます。
いつも涙を流していたり、目をこするしぐさがみられたら1度病院で診てもらいましょう。
日頃アイコンタクトをとっていると早期発見ができます。
病気の予防法と対処法
ヒマラヤンのかかりやすい病気の予防法と対処法について解説します。
多発性嚢胞腎は先天性の病気でありみつけるのが難しい病気です。
進行速度がゆっくりで症状が現れるのが遅いため発見も遅れてしまうのです。
そのため予防するも難しいといえます。
ただし定期的な健康診断や日頃から飲水量やおしっこのチェックを行うことで早期発見できる可能性があります。
遺伝性疾患を発症しやすいということを理解し、些細な変化に気づけるよう心がけましょう。
流涙症も先天性で発症する場合がありますが、多発性嚢胞腎よりは早期発見がしやすいです。
日頃から目の周りを清潔に保ち異変がないかチェックしましょう。
埃や煙などが原因で発症する場合もあるのでヒマラヤンが生活する部屋は清潔にすることが大切です。
目を清潔にする目薬もありますが、異常が見られたらすぐ病院へ行くことをおすすめします。
アイコンタクトをとって目の変化に気づけるようにしましょう。
ヒマラヤンの老化のスピード
ヒマラヤンの平均寿命は14年~16年といわれており、16歳は人間でいうと80歳でかなり高齢だといえます。
元々平気寿命が少し長いヒマラヤンなので、生活環境や食生活によって更に長生きできる子もいるでしょう。
シニア期に入ったら更に些細な変化に気づけるようコミュニケーションをとれるといいですね。
ヒマラヤンの老化に伴う外見の変化
ヒマラヤンはシニア期にはいると消化吸収能力が落ちたり食にムラがでるようになってきます。
食事制限をしてストレスを与えるのはよくないですが、低カロリーやシニア用のフードに切り替えるなどしてカロリーコントロールをしたり、1回の量を減らして回数を増やすなどの工夫をし必要な栄養分は補えるようにしてあげましょう。
急激に体重が減ったり食欲が落ちている場合は病気の可能性があるのですぐ病院へいきましょう。
ヒマラヤンの綺麗な被毛は歳を重ねるにつれパサついてきます。
寝ていることも多くなってくるのでヒマラヤンが寝る部屋やベッドなどは清潔に保てるようにしましょう。
さらに体温調節する能力も低下し体調を崩しやすくなるので部屋の温度管理に気をつけましょう。
老猫におすすめの食べ物は?
ヒマラヤンは長くて綺麗な被毛が特徴的ですが、歳を重ねるにつれパサついた毛質に変わってきます。
シニアのご飯に切り替わっても毛つやを健康に保てるようにオメガ3脂肪酸が含まれているものを選んであげましょう。
オメガ3脂肪酸は皮膚を健康に保つだけでなく、血行をよくし炎症を抑える効果があります。
ヒマラヤンが発症しやすい流涙症にも適している成分です。
ヒマラヤンは鼻先が短く四角いご飯が食べづらく変わった食べ方をするのでアーモンド形のご飯を選んであげると食べやすいです。
また被毛がながく毛球症を発症しやすいため寒天や蒸かしたさつまいもをおやつとしてあげるといいといわれています。
シニア期に入ると食事にムラがでてくるこもいるので、蒸かしたさつまいもやゆでたささみなどをご飯と混ぜてあげると食いつきがよくなる場合があります。
ストレスをかけないために飼い主が出来ること
ヒマラヤンの特徴でもある長く綺麗な被毛はもつれや毛玉を作りやすく、ストレスの原因にもなりかねます。
ヒマラヤンの毛はダブルコートで覆われており、換毛期はとくに抜け毛が多くなります。
換毛期は特にブラッシングが必要になるのですが、毛が柔らかく毛玉を作りやすいため毎日ブラッシングをしたほうが良いでしょう。
毛玉ができてからのブラッシングはときにくくなるだけでなく、毛を引っ張ることによって皮膚を傷つけたりストレスをあたえてしまう原因になります。
1日2回ブラッシングを行うのが望ましいですが難しい場合は1日1回ブラッシングをしてあげましょう。
定期的にトリミングに行くと被毛だけでなく清潔な皮膚を保つことができます。
またヒマラヤンは暑さに弱い猫種です。
ヒマラヤンが生活するスペースは直射日光やエアコンの風が直接当たらないよう配慮しましょう。
夏場はとくに室内の温度に注意してください。
神経質な面も持ち合わせており、騒がしい場所や見知らぬ猫がいる部屋ではストレスをかかえてしまうので、普段から安心できるスペースをつくってあげると良いでしょう。
ヒマラヤンの寿命に関するまとめ
長く綺麗な被毛が特徴的なヒマラヤンは、遺伝性の病気を発症しやすい傾向があります。
先天性のものなので長く付き合っていかなければなりません。
愛猫が元気に少しでも長生きしてくれるように、かかりつけの獣医師さんと相談したり、できる範囲でのサポートをしていきましょう。
定期的な健康診断をおこなうと早期発見に繋がります。
自由気ままなマイペースヒマラヤンと少しでも長く楽しい時間がすごせたらいいですね。