最近では20年生きる猫も増え、猫も長寿になりましたが、愛猫の寿命が気になりますね。
特に10歳を超えてきたら、それまで以上に健康に気を遣ったり、ちょっとの異変でも動物病院に連れていきたくなりませんか?
愛猫にはいつまでも長生きしてほしいと、飼い主であれば誰もが思います。
そして、愛猫の最期の時は看取ってあげたいものです。
そこで今回は、飼い猫と野良猫の寿命や違いと、寿命が近いと取る行動についてまとめてみました。
猫の寿命は20年?平均寿命は?
20年以上生きている猫を見かけると、うちの子もそれくらい生きて欲しいな、と思ってしまうのが飼い主の心情です。
欲を言えば、20年と言わず、愛猫にはいつまででも長生きして欲しいものですね。
猫の寿命は年々延びてきているとはいえ、平均寿命は果たして何歳なのか調べてみました。
飼い猫の平均寿命15.32歳
2018年度の最新のデータでは、飼い猫の平均寿命は15.32歳でした。
同じ飼い猫でも、外に出さない飼い猫の平均寿命が15.97歳に対して、外に出ることのある飼い猫の平均寿命は13.63歳です。
両方の平均で、15.32歳となっているのですね。
あくまでも平均寿命であり、ギネス世界記録では現在30歳の猫が長寿猫として登録されていますよ!
野良猫の平均寿命3~5歳
飼い猫の平均寿命に対して、野良猫の平均寿命は3~5歳と非常に短くなっています。
とは言え、飼い猫と違って野良猫のデータを取るのは難しく、環境省や動物愛護団体の調査で大体これくらい、というものでしかありません。
野良猫にも個体差はあり、地域によっては地域猫として餌やりや避妊手術、ワクチン接種をされている猫もいるので、野良猫の寿命はバラつきがあるようです。
飼い猫と野良猫の違いは?
発表されている飼い猫と野良猫の平均寿命には、倍以上の違いがあります。
飼い猫と野良猫では、一体何が違うのでしょうか?
ここでは、飼い猫と野良猫の違いについてみていきましょう。
飼い猫
飼い猫の寿命が長い要因として、冷暖房の空調管理をされた快適な環境で生活していることです。
そして、良質なキャットフードや猫用サプリメントも多彩で、飼い主によってご飯やおやつも適量与えられ、きちんと健康管理がされていますね。
それ以上に1番大きな要因は、動物病院の存在です。
動物医療の発達に伴い、ワクチン接種だけでなく、様々な検査や適切な治療を受けることができます。
この3つのことから、飼い猫の寿命が延びてきているのですね。
外に出て遊ぶ飼い猫の平均寿命が少し短いのは、事故によって亡くなったり、ケガによる感染症などが影響しているようです。
野良猫
それでは、野良猫はどうでしょう。
雨に打たれ、寒くても暑くても、外の過酷な環境で毎日を過ごさなくてはいけません。
そうすると、カゼをひいたり、熱中症になることもありますね。
それにご飯も毎日食べられるわけではないので、栄養失調や餓死といった危険が常に隣り合わせです。
また、車にひかれたり、他の猫とケンカをしてケガをしたり、心無い人間による虐待を受けたりすれば、ケガだけでなく命を落とすこともあります。
そして、野良猫は動物病院に行かないので、ワクチン接種も受けていません。
ですから、病気やケガ、感染症などで命を落としてしまうため、寿命が短いのです。
寿命が近いと取る行動は?
猫の平均寿命は、あくまでも平均です。
まだ寿命じゃないから、と愛猫のサインを見逃してはいけません。
また、平均寿命を超えている猫であれば、尚更気にかけておかなければ、最期に看取ってあげられませんね。
ここでは、猫の寿命が近いと取る行動をご紹介します。
愛猫を独りで寂しく逝かせないためにも、自分が後悔しないためにも、ぜひ参考にしてください。
姿を消す・静かで暗い場所を探す
猫が寿命が近いと取る行動でよく耳にするのは、姿を消してしまうことではないでしょうか。
飼い主に死に様を見せないためや、体を回復させるために姿を隠すなど、諸説ありますが、外に出すことのある猫であれば、こればかりは防ぎようがありません。
しかし、いなくなる前のサインに気づけば、動物病院に行くことも、家で看取ることもできますね。
また、室内飼いの猫であれば、静かで暗い場所を探して、じっとしている姿を多く見ることになります。
ご飯や水を口にしなくなる
猫は寿命が近付くと、ご飯を食べなくなり、水もあまり口にしません。
まったく水を飲まなくなったら、死期が近いです。
猫は本能で、死ぬためにラクな体作りをし始めます。
その頃には、目の焦点があっていなかったり、あきらかにいつもと様子が違います。
食べてもらいたい、飲んでもらいたい、という気持ちになりますが、無理な強制餌食などはしないようにしてあげましょう。
トイレの失敗・おしっこのニオイの変化
猫の寿命が近いと多く見られる行動として、トイレの失敗が多くなります。
内臓系の末期ガンであれば、おしっこのニオイも変わって、とても臭くなってきます。
また、便をしたあとに脱力して倒れこんでしまうこともあり、便で体を汚してしまうので、オムツなどを用意してあげるようにしましょう。
甘えてくる
猫が寿命が近付くと取る行動で、体調が悪くぐったりしているのに、甘えてくることがあります。
鳴き声であったり、態度であったり、何らかの甘える行動をとることは多く、体調が悪くて不安だったり、最期の感謝を伝えているのではないか、と言われています。
甘えてきた時は、精一杯の愛情を返してあげましょう。
じっと見つめてくる
こちらも猫が寿命が近付くと取る行動で、ぐったりしていて目も虚ろな日々が続いているのに、突然ぱっちりと目を開けて飼い主をじっと見ます。
まるで、すべてを目に焼き付けているような、今までの感謝の気持ちを伝えているような、何とも言えない行動です。
愛猫がじっと見てきたら、たくさん話しかけてあげましょう。
この猫の寿命が近付いてきた時に取る、甘える、見つめるといった行動の本当の理由はわかりせん。
しかし、多くの猫たちがこういった行動を取っています。
猫は自分の死期を感じ、最期に飼い主に愛情を伝えたいのかもしれませんね。
猫の寿命を知って最期はそばにいてあげよう|まとめ
今回は、20年生きる猫も多いことから、猫の寿命や飼い猫と野良猫の違い、寿命が近いと取る行動について解説しました。
愛猫にはいつまでも長生きしてほしいものですが、命はいつか尽きてしまいます。
猫の寿命は個体差があり、いつどうなるかは分かりません。
しかし、寿命が近いと分かれば、最期に愛猫のそばにいてあげることができますね。
猫の寿命について理解して、今は元気な愛猫との生活を、1日1日大切に過ごしてくださいね!