猫がテーブルの上に乗る、入ってほしくない場所に行ってしまうなど、気ままな猫の行動に頭を悩ませている飼い主さんは多いです。
猫には自由にさせてあげたいけど、ダメな場所はダメと教えたいですね。
猫がテーブルに乗るとつまみ食いの心配があり、入ってほしくないキッチンやお風呂場などは猫にとって危険な場所です。
そこで今回は、猫がテーブルの上に乗る、入ってほしくない場所にくる時のしつけ方と対策法をご紹介します。
猫がテーブルの上に乗るのを止めさせるしつけ方と対策法
基本的に猫は、高いところが大好きです。
気が付けば、タンスの上や棚の上などに乗ってくつろいでいませんか?
猫にとって高いところは、自分の身を守れる安全な場所と本能で認識しています。
しかし、猫がテーブルに乗るのは、安心な場所であるとともに、美味しいものがある場所と学習しているのかもしれません。
それではここで、猫がテーブルの上に乗るのを止めさせるしつけ方と対策法を見ていきましょう。
猫がテーブルの上に乗るのを止めさせるしつけ方
まずは、猫がテーブルの上に乗るのを止めさせるしつけ方です。
猫がテーブルに上がった瞬間、もしくは上がろうとしている気配を見せたら、間髪入れずに低い声で「ダメ!」と注意しましょう。
猫はその場で注意をしなければ、後から怒られても何を怒っているのかが理解できずに戸惑うだけです。
声で怒る以外では、同じタイミングで水を入れたスプレーを猫の顔に吹きかける方法もありますが、猫に気づかれないようにしなければ、この人は嫌なことをする人、と思われてしまうので注意してくださいね。
また、見つけた時に既に猫がテーブルの上に乗っていた場合では、無言で猫を抱き上げて下に降ろすようにしましょう。
これらを何度も繰り返すことで、猫はテーブルに乗ると怒られる、嫌なことが起こる、と学習していきます。
猫にテーブルの上に乗らせない対策法
猫がテーブルの上に乗るのを止めさせるには、物理的にテーブルに乗ることができないように対策を取るのも効果的です。
猫はテーブルに乗る前に、自分が乗ることのできるスペースがあるか予め目測します。
ですから、テーブルの縁にペットボトルや足場が取れない物を並べることで、テーブルの上がどうなっているか見えなくすれば、テーブルに乗ることを諦めます。
また、猫がテーブルに上がる体制を取る位置にガムテープの粘着面を上にして置いておくと、猫はベタベタしたものを嫌がるため、必然的に避けるようになります。
そして普段から、猫が興味を持ちそうな物をテーブルの上に置いておかないようにしましょう。
猫は飼い主の行動をチェックしているので、テーブルの上に何かを置いたことを見て、後でこっそりテーブルの上に乗ろう!と考えるのです。
もちろん、テーブルでの食事中に人間の食べ物を猫に与えるのも禁止です。
猫はテーブルの上にご馳走があることを覚え、テーブルに乗りたがるようになってしまいますよ!
猫が入ってほしくない場所にくるのを止めさせるしつけ方と対策法
次にご紹介するのは、猫が入ってほしくない場所にくるのを止めさせるしつけ方と対策法です。
猫に入ってほしくない場所はその家によって様々ですが、キッチンやお風呂場などが多いのではないでしょうか。
猫は器用にドアやふすまを開け、家の中を自由に動き回ります。
猫の動きを制限しすぎることは、猫にとってストレスになるのでよくありませんが、猫にとって危険な場所や、イタズラされては困る場所は入ってほしくないですね。
それでは、猫が入ってほしくない場所にくるのを止めさせるしつけ方と対策法をみていきましょう。
猫に入ってほしくない場所を教えるしつけ方
猫に入ってほしくない場所を教えるしつけ方は、猫が入ってほしくない場所に入った瞬間に嫌なことが起こるということと、そこを出た瞬間にご褒美を与えて、そこに入らない方がいいことがあるということを教えます。
猫が入ってほしくない場所に入ったタイミングで、猫の嫌がるニオイをスプレーしたり、水の入ったスプレーで水を吹きかけたり、急に大きな音を立てたり、毛布や布などを猫の上から掛けて猫の視界を真っ暗にします。
どの方法を行うにしても、猫に気づかれないようにしなければなりません。
びっくりして入ってほしくない場所から出てきたら、おやつなどのご褒美を与えましょう。
猫が既に入ってほしくない場所にいた場合は、やはり無言で猫の体を抱き上げ、その場所から移動させます。
しつけは時間がかかりますが、何度も繰り返し行うことで、猫にここは入ってはいけない場所だと教えることができます。
猫が入ってほしくない場所にくる時の対策法
猫が入ってほしくない場所にくるのを止めさせるには、物理的に行けなくしてしまう対策法も必要です。
猫がドアやふすまなどのスライドするドアを開けてしまう場合では、ドアに鍵を掛けたり、ふすまなどに突っ張り棒などを咬ませて開けられなくすることもできますが、普段の生活を送るのに、不便極まりないですね。
ペット用の侵入防止ゲートなどが便利ですが、猫のジャンプ力を考えて、高さのある物やよじ登れないタイプのものを選ぶようにしましょう。
また、猫に入ってほしくない場所の手前の位置に、ガムテープの粘着面を上にして置いておくのもおすすめです。
ガムテープなどの粘着テープで注意してほしいのは、ごきぶりホイホイやネズミ捕りなどの粘着力の強い物は、使わないようにしてくださいね。
猫のしつけの注意点
猫がテーブルの上に乗る時と、入ってほしくない場所にくるしつけ方と対策法を理解したら、今度は猫のしつけの注意点を見ていきましょう。
猫との信頼関係を壊さない!
猫のしつけで絶対にしてはいけないのは体罰です。
頭を叩く、おでこや鼻頭を指で弾く、体を叩く、蹴るといった行為は、虐待でありしつけではありません。
猫は怯えて言うことをきくかもしれませんが、体罰を行った飼い主に対して、不信感や恐怖感を持っているだけで、根本的なしつけではありません。
猫は予測不可能な行動を取るので危険な場所では慎重に!
また、テーブルの上や入ってほしくない場所でのしつけは、場合によっては猫にケガをさせてしまう恐れがあります。
猫がテーブルの上や浴槽の縁などの危険な場所にいる時に突然驚かせるのは、猫がパニックになってどんな行動を起こすか予測できないため、すぐに対処できるよう慎重に行動しましょう。
猫の立ち入り禁止場所を教えるしつけ方をマスターしよう|まとめ
今回は、猫がテーブルの上に乗る時と、入ってほしくない場所にくる時のしつけ方や対策法についてご紹介しました。
猫のしつけは根気が必要で、思い通りにいかないことも多々あります。
しかし、だからといって愛猫をむやみやたらに怒らないでください。
猫にしてみれば、自由に家の中を散策したいだけなのです。
危険な場所に入らせないように教えることは、とても大切なことです。
対策法と平行して、焦らずに愛猫のペースでしつけを行ってあげましょう。