この世には全部で100以上の猫種が存在しています。
その中でもキジトラを始めとした、日本猫の種類はどれくらいあるのか?というのは猫好きとしては気になるところですよね。
そこで今回は日本猫の種類一覧を性格と特徴と共にご紹介します!
果たして日本猫とはどのような猫なのでしょう?そして、それぞれの特徴や性格は?
猫好きなら知っておきたい豆知識を覚えて今日から猫マニアになってはいかがでしょうか。
日本猫の種類一覧
日本猫の種類ってどれくらいあるのだろう?と、疑問に思っている方も多いのではないでしょうか?
そこで、まずは日本猫の種類を一覧にしてご紹介したいと思います。
日本猫は基本的に、被毛カラーや被毛パターンによって分類分けがされています。
まずはその被毛の特徴と、それぞれの性格の傾向を一覧で見ていきましょう。
キジトラ
鳥のキジのような柄からこの名前がついたと言われているキジトラ。
暗い茶色のベースに黒の縞模様が入っているカラーで海外では「ブラウンタビー」と呼ばれているカラーパターンです。
全てのイエネコの祖先と言われている「リビアヤマネコ」と同じ柄であることから、その昔はキジトラ猫しか存在していなかったと考えられています。
まさに、全ての猫の原点と言っても過言ではないカラー。
そのため、日本猫の種類に限らずキジトラ猫は世界でもっとも多い柄だとも言われています。
性格は2種類に分かれます。
野生の血が強く残っているためか、警戒心が強く人にあまりなつかないワイルドな性格か、まるで警戒心がなく、どんな人にもデレデレとするタイプ。
また、全体的にやんちゃで活発な性格の子が多いのもキジトラの特徴です。
サバトラ
サバトラはお魚の鯖のような明るいグレーのベースに、縞模様が入っている毛色をしています。
サバトラとキジトラは名前が似ているため、よく混同されますが並べてみると色合いが全く違うことがわかります。
また、同じグレーカラーを持つアメリカンショートヘアともよく似ていると言われますが、アメショーは太めの渦巻き状の模様となっていますので、こちらも並べて確認すると柄の入り方が全く違います。
サバトラの性格もキジトラと同じく警戒心が強くワイルドな性格をしているか、誰にでも付いていくような人懐っこい性格の2パターンに分かれます。
茶トラ
日本猫の種類の中でも大人気の茶トラ。好きな柄ランキングでも、常に上位をキープしている、まさにアイドル的な存在です。
明るいオレンジがかった茶色に濃いオレンジ色の縦縞模様が入っています。
優しい印象を受けるその見た目通り、性格はとても穏やかで甘えん坊。
とても人懐っこく、常に撫でて!構って!甘えさせて!と、べったりくっついてくる子が多いのだとか。
飼い猫と常に一緒にいたい!ずっとくっついておきたい!と思っている方には、たまらない性格をしていると言えます。
茶白
茶トラ猫に白のカラーが入った猫を茶白といいます。
こちらも日本猫の種類の中でも大変人気があります。
手足の先や顎の下や胸元など、白が入る部分はその個体によって変わります。
性格は茶トラと同じく甘えん坊で穏やかな子が多く、何かと平和主義者で争いを好まない傾向にあります。
ブチ猫
白のベースカラーに茶や黒などのまだら模様が入るのが特徴です。
どんな色が入るかによって「黒ブチ」「茶ブチ」などと呼び方が異なります。
性格はどのカラーがどれくらいの割合で入るかによって変わると言われています。
例えば黒の割合が多い場合は明るい性格になり、白が多い場合は警戒心が強く神経質な性格であることが多いです。
ちなみに額に漢数字の「八」を描くような模様の猫は「ハチワレ」と呼ばれ、胸元が白くなっている猫を「タキシード猫」と呼びます。
黒猫
日本猫の種類を紐解いていくと、単色猫も多いことがよくわかります。
全身の大半が黒い被毛である黒猫もその1つ。
黒猫は猫全体で見ても珍しいカラーとして知られています。
古来からヨーロッパ方面では「不吉の象徴」「魔女の手先」などと忌み嫌われていましたが、その一方で「幸運の象徴」として親しまれている場合もあります。
性格はとても好奇心旺盛でいたずらっ子。
愛くるしく人懐っこい性格をしている子が多いため、初心者でも比較的飼いやすい猫として人気を集めています。
白猫
黒猫と同じく、比較的珍しいカラーなのが白猫です。
全身の大半を白の被毛でおおわれているため、自然界でもとても目立つ色をしています。
そのため白猫の性格は神経質で警戒心が強い傾向にあります。
しかし、一度心を許した相手には甘えん坊になるという、まさにツンデレな性格です。
灰猫
グレーの被毛がとても印象的な灰猫も、日本猫の種類の1つとしてあげられます。
あまり見かけないカラーであるため、何かと人気があるのも特徴です。
灰猫の性格は、一見落ち着きのあるクールな印象ですが、実はとても繊細でちょっとしたことでも、すぐに傷ついて落ち込んでしまうことも。
灰猫と暮らす場合は、あまり冷たい態度を見せないようにしてあげましょう。
日本猫の種類から見る日本猫の特徴とは
日本猫の種類を一覧でご紹介いたしましたが、ここでひとつの疑問が。
そもそも日本猫ってどんな猫のことをいうのでしょうか?
日本猫は、日本人と共に生活をしてきた猫のことを言います。
そのため日本猫は特定の血統を指しているのではなく、日本人と長く共存してきた猫の総称を指すのです。
日本猫の特徴
キジトラや茶トラ、黒猫や白猫など、日本猫と呼ばれる猫達には被毛カラー以外にもそれぞれ特徴があります。
見た目の特徴は、丸顔で鼻筋が通っており、目は少し釣りあがり気味、しっかりとした太く丸っこい四肢を持っているのも特徴です。
さらに、他の猫に比べて透き通るような鳴き声をしているというのも、特徴としてあげられます。
性格は個体によって違いはありますが、全体的に活発であり従順な傾向があるのだとか。
日本猫と雑種猫の特徴の違いって?
日本猫の種類の一覧を調べていると、ふと「雑種猫との違いとは?」という疑問が浮かんではきませんか?
日本猫の種類の一覧の項目でご紹介した通り、特定の血統をさしているわけではありませんので、厳密にいうと「日本猫という純血種は存在しない」と言えます。
そのため、日本猫は雑種猫の1つの種類であると言えるのです。
さまざまな猫種や血統がかけ合わさって生まれた雑種猫の中でも、日本猫の特徴が色濃く出ている猫を「日本猫」と呼んでいるのです。
その昔は、日本で生活している雑種猫のほとんどが「日本猫の特徴」を有していたのですが、現在では外国の純血種猫の血統が入っている雑種猫が増えたため、純粋な日本猫が減少していると言われています。
日本猫を起源とする猫種も存在する
日本猫の一覧をご紹介しましたが、正確には日本猫という純血種は存在せず、日本人と共に長く生活をしてきた猫のことをさすという事実にびっくりされている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
しかし、「日本猫は雑種猫のことで日本猫の純血種は存在しないの?」と質問をされると、必ずそうだとは言えません。
実は日本猫を起源とする純潔の猫種も存在しているのです!
日本猫の純血種「ジャパニーズボブテイル」
日本猫を起源として作出されたのが、ジャパニーズボブテイルです。
日本猫の特徴である、全体的に丸みを帯びた体と、しっかりとした四肢、さらにはポンポン飾りのような短い尻尾が特徴的な猫です。
性格は人懐っこく、賢く、優しいと言われています。
社会性も兼ね備えており、多頭飼いに向いている猫としても知られています。
日本猫だけれども原産国はアメリカ
ジャパニーズボブテイルは日本猫を起源としている猫ではありますが、残念ながら日本原産の純血種ではありません。
古来より日本に生息していた、短い尾を持つ全体的に丸っこい猫は日本猫として親しまれてはいましたが、特に猫種としてその血統を保全しようとする動きは当時ありませんでした。
そこで1960年代に、日本猫に魅了されたアメリカ人女性の手によりアメリカの地で繁殖が行われ、1970年代に猫種として登録がされました。
このような歴史があるため、ジャパニーズボブテイルは日本猫でありながらも、アメリカ原産の猫種となっているのです。
そのため図鑑の一覧を見ても、ジャパニーズという名前がついていながらアメリカ原産の猫として紹介されています。
日本猫の種類を知って猫マニアになろう|まとめ
日本猫の種類の一覧をご紹介しましたが、あなたの身近な日本猫はどの柄でしたか?
日本猫はとにかく明るく人懐っこい子が多い反面、野性味のあるワイルドな性格をしている子もいます。
また、今回ご紹介した一覧の特徴はあくまでも傾向であり、日本猫とは言っても個体によりその性格には違いがあります。
この個体によって特徴や性格が違うという点も魅力の1つだと言えるでしょう。
他の純血種の猫では見られない、魅力的な特徴を持つ日本猫を、ぜひ家族の一員として迎えてはいかがでしょうか?