同じ布団に入ろうとしてくる愛猫の姿は可愛く、とても愛おしいですよね。
特に寒い冬などは、人間よりも体温が高い猫と寝ると、愛猫の温もりを感じて飼い主さんも安心することがあるかと思います。
しかしまだ子猫であったり、これから猫を迎えようと思っている方は「迎えたその日から一緒に寝ていいの?」と疑問に思いませんか?
今回は、猫とはいつから一緒に寝られるのか、一緒に寝る猫の理由や心理について解説していきます。
猫と一緒に寝るのはいつから?
子猫だと、まだ小さいこともあり寝返りをうった時に万が一、踏んでしまったらどうしようと不安になるかと思います。
早く一緒に寝たいと思うかもしれませんが、いつから寝ても大丈夫なのかは、以下で説明する時期を目安にしてみてください。
生後約4~5か月以降
この時期よりも早い時期から一緒に寝てしまうと、万が一寝返りをうって踏んでしまっても、自力で布団や飼い主さんから抜け出すことが出来ないため、生後4~5か月を過ぎるまでは、ケージで寝るようにさせましょう。
また生後4~5か月と言うのは、猫にとって「社会化期」を迎えた後になります。
社会化期とは、猫同士のコミュニケーションの取り方や、力加減、善悪を学ぶ時期であるため、この時期を過ぎるとどこが危険な場所かなどを、猫自身が理解しています。
そのため、寝ている時に起こる不測の事態にも、猫自身が対応できるため「社会化期」を過ぎて、体や骨格がしっかりとしてくるこの時期が、猫にとっても飼い主さんにとっても一緒に寝て安心できる時期になります。
猫が一緒に寝たがる理由・心理
生後4~5か月を迎えた猫たちは、飼い主さんを一緒に寝てもある程度は問題がない時期ですが、どうして猫は一緒に寝たがるのでしょうか?
一緒に寝てもらえるのは、飼い主さんにとっても嬉しいことですが、どういった理由や心理が隠されているのかを知ると、さらに一緒に寝られる幸せを感じられますよね。
飼い主さんの傍が安心できるから
猫に限らず、人も犬も寝ると言う行為はとても無防備な状態ですよね。
そんな無防備な状態をしていても、飼い主さんの傍なら大丈夫と安心できるため、一緒に寝ていることが考えられます。
しかし、一緒に寝ることを好まない子もいます。
そういった子は、独立心が強く一人で寝ることが好きなため、飼い主さんと寝ることで危険があると思っているわけではありません。
母猫に甘えているような気持ち
子猫の頃は、母猫の温かいお腹に包まれながら寝ます。
毎日のお世話などをしてくれる飼い主さんは、愛猫にとっては母猫のような存在だと感じており、母猫に甘えるように飼い主さんに甘えていることが考えられます。
特に、母猫と早くから離されてしまい甘える機会が少なかった子や、普段から甘えん坊な性格の子は、飼い主さんの傍で寝たがる傾向が強いです。
寝心地が良い
犬や猫は、涼しいところや温かいところなど、自分が心地良い場所を見つける天才です。
柔らかく温かい布団やベッドの中は、人だけでなく愛猫にとっても心地良いため、同じ場所で寝たがります。
動物は嗅覚も優れていることから、温かく柔らかい場所と言うだけでなく、飼い主さんのニオイがついた布団やベッドは、猫にとって安心することが出来るお気に入りの場所です。
真夏などの暑い日に一緒に寝る子は珍しいですが、寒さに弱い猫にとって冬場は特に、一緒に寝たがります。
飼い主さんをひとり占めしたい
猫は本来、自分の世界をとても大切にする生き物です。
知らない世界や環境がとても苦手なため、自分のよく知る世界や環境が、猫にとって幸せな世界です。
その幸せな世界の中には、飼い主さんももちろん含まれており、何よりも大切な存在です。
愛猫が思う幸せな世界にいつもいる飼い主さんを、他の猫などに盗られないように「自分のもの」だと主張しています。
一緒に寝ることは、自分のものであるという主張と共に、飼い主さんを守り、愛猫自身も飼い主さんに守られているという安心感がある場所なのです。
猫が寝る位置で分かる猫の気持ち
一緒に寝ることで飼い主さんも安心感を感じられますが、愛猫にとっても安心感を得られる場所と思ってもらえていると、嬉しいですよね。
すでに愛猫と一緒に寝ている方は、いつも愛猫はどの辺りで寝ているか覚えていますか?
日によって寝る場所が違うこともありますよね。
実は、一緒に寝る時に愛猫がどこにいるかでも心理は異なることをご存知ですか?
飼い主さんの顔の近くで寝る
顔の近くで寝る場合、愛猫との信頼関係がしっかりと出来ている証拠です。
通常猫などの動物は、人間の顔に対して怖いと感じますが、猫同士では親しい仲間同士で「鼻チュウ」や頭をくっつけたりして、愛情表現をしています。
飼い主さんの顔の近くで寝たり、普段何気なく愛猫と一緒にいる時に顔を近づけてくる場合は、飼い主さんを全面的に信用しており、大好きだと伝えてくれています。
成猫になると顔を近づけることは少なくなってきますが、顔の近くで寝ている時は信頼の証だと思ってください。
股の間や足の隙間
猫の中には股の間だったり、脚の隙間にスッポリ入って寝る子もいます。
手も届きにくいしなんでそんなところに…と思ってしまいますがこれは猫の性質上囲われた場所が好きな為です。
飼い主のそばで寝たい・暖を取りたいという気持ちはあるものの、撫でられたくない・ゆっくり寝たいという心理状態です。
布団の上の足元
先ほど解説した通り、顔に近ければ近いほど信頼関係がしっかりと出来ています。
しかし、猫の性格はそれぞれ違いますよね。そもそも同じ場所で寝ようとしている行為自体が、飼い主さんを信頼している証拠なのです。
ベッタリと甘えるのが苦手な子や、控えめな性格をしている子など大人っぽい性格の子は、足元で寝ることが多いようです。
甘えたいけど、べたべたするのは違うから足元で一緒に寝るだなんて、猫らしい「ツンデレ」が可愛いですよね。
布団の中に潜り込んでくる
布団の中に潜り込んで一緒に寝る子は、とても甘えん坊で人懐っこいだけでなく、警戒心の少ない子に多く見られます。
布団の中がどうなっているかは、もちろん猫にも見えません。
そういった見えない場所でも、飼い主さんが居るからと入ろうとするのは、まさに警戒心がなく、飼い主さんを全面的に信用しています。
また、甘えん坊というだけでなく寒がりな子も、布団の中に潜り込んで寝ることが多いです。
番外編:お尻を向けて顔の上で寝る
顔のそばで寝てくれるのは信頼の証。とても嬉しい事ですが、お尻を向けて顔にデーンと寝てくるのは少々…。
しかしながら、このお尻を向けて寝るというのは至上最高の猫の信頼の証!
警戒心が強い猫が背中やお尻を向けて寝るというのは全く・絶対に危険が無いと分かっているからなのです。
少し大きくなってきた子猫は母親にお尻を向けて寝るようになり、危険な背後を好きな人に守ってもらいたい、という心理状態であり自然と安心出来る場所だからこそこのような寝方をします。
まとめ
愛猫が眠っている姿は、飼い主さんの癒しでもありますが、その無防備な姿をさらしてくれるだけでなく、一緒に寝てくれることはとても嬉しいですよね。
もちろん、一緒に寝ることを好まない子もいるため、その場合は無理に同じ所で寝ようとせず、愛猫の意志を尊重してあげましょう。
一緒に寝なくても、飼い主さんなら大丈夫と、愛猫は思っているのかもしれませんね。
この記事を参考に、すでに一緒に寝ている方は今晩の寝る場所を観察してみてください。