目を見開く猫

猫にハッカ油は影響があって危険?本来猫除けに使われるって本当?

最近流行りのハッカ油ですが、猫にとっては悪影響がある危険なものだということをご存知ですか?虫除けとして使用する人も多く、身近なものではありますが、猫除けとして使われることもあります。ハッカ油が猫に与える危険性をしっかり理解しておきましょう。

最近になり、ハッカ油は猫に影響があって危険であることが注意喚起されています。

ハッカ油は、虫除けとして使われていたり、アロマオイルとしても私たちの身近にあるものですが、猫にどんな影響をもたらすのでしょうか?

また、猫除けとしてハッカ油を使うという事実が本当であれば、うかうかと愛猫を外に出すことができませんね。

今回は、ハッカ油が猫に与える影響や危険性と、猫除けとして使われることがあるのか調べてみました。

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ハッカ油とは?

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そもそも、ハッカ油とは何を指しているかを知っておく必要があります。

ハッカ油というくらいだから、ハッカが原料であることは想像できますが、身近にあるハッカ油には何があるのでしょうか?

まず最初に、ハッカ油について覚えておきましょう。

ハッカ草というミントから抽出された精油

ハッカ油は、ニホンハッカ西洋ハッカ、東洋ハッカなど全世界で栽培されている100種類以上のミントからハッカの成分を蒸留抽出して作られた精油です。

分かりやすいハッカ油として、ペパーミントやスペアミントがありますが、アロマオイルだけでなく食品の香料としても使われています。

ハッカの成分がギュッと濃縮されたものなので、小瓶などに入れられて売られています。

注意!ハッカ水にも精油が含まれている

ハッカ水は猫にも大丈夫、と一時騒がれたことがありますが、それは真っ赤なウソです。

ハッカ水は水に精油を入れているだけなので、猫に悪影響があるため、使用してはいけません。

イヌハッカ(キャットニップ)の影響

西洋またたびとして、猫に与えても大丈夫とされるイヌハッカ(キャットニップ)ですが、実はハッカ油が猫に影響する危険性が解明されたのは、ここ1年のことです。

もともとイヌハッカの多量摂取中毒症状や、命に係わることがあることが分かっています。

イヌハッカは猫用おもちゃに含まれていたり、またたびの代わりとして使用されることもありますが、現在猫にイヌハッカを与えている方は、十分に注意して使用するようにしましょう。

ハッカ油を猫除けとして使うって本当?

本来ハッカ油が猫除けとして使われるというのは本当なのでしょうか?

もしそうであれば、外に出すことのある猫は特に気を付けなければいけません。

ここでは、ハッカ油を猫除けに使うことがあるのか、また違った場面でどんな使われ方をしているのか見ていきましょう。

猫除けに使われていることもある

残念なことに、猫除け対策としてハッカ油を使用している人は存在します。

ハッカ独特のスーッとしたニオイを猫が嫌うということから、猫に近づいてほしくない場所にハッカ油を撒いて、猫除けとしていることもあります。

猫の体にハッカ水スプレーを吹きかけることも効果がある、とされているため、実際に野良猫や他の家の飼い猫に対してハッカ水をスプレーする人も少なくありません。

ハッカ油が猫に悪影響を与えると分かったのはここ1年ですが、インターネットを見ない人やずっと猫除けとして使っている人は、知る由もなく、知っていても猫が嫌いであれば関係ありませんね。

いろいろな場面で使われるハッカ油

現在ハッカ油はアロマオイルとして香りを楽しむだけでなく、除菌、消臭効果、掃除化粧水、制汗効果口臭予防のマウスウォッシュ、虫除けなどに使うことができると注目を集めています。

万能であることを全面的にうたわれているため、子供さんに市販の虫除けスプレーを使いたくない方や、夏場に清涼感を与えてくれるため、ハッカ水スプレーを作って常備している人も多いです。

ハッカ油が猫に与える影響と危険性

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ハッカ油に限らず、猫は精油であるアロマオイル全般にとても弱いです。

ここでは、ハッカ油が猫に与える影響と危険性について見ていきましょう。

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猫はハッカ油を分解できない

猫の体内には、ハッカ油や精油などの植物性脂溶性化学物質を分解するグルクロン酸転移酵素がごくわずかしかありません。

ハッカ油や精油などを体内に取り入れてしまっても、グルクロン酸転移酵素を十分に作り出すことができず、1滴ほどの少量でも中毒を起こす可能性が高くなります。

その時に中毒症状が表れなくても、肝臓でハッカ油や精油を分解することができないため、毒となり体内に蓄積されて、肝臓や腎臓の機能低下を引き起こしてしまうのです。

実は人間にとっても注意が必要なハッカ油

ハッカ油は薄めずにそのまま人肌に使うことは、肌荒れやかぶれの原因になります。

また、一度に大量に口にすることも危険とされているハッカ油は、それだけ刺激の強いものということです。

人間でも量に気を付けなければいけないのですから、小さな体の猫にとってハッカ油がどれだけ危険かがお分かり頂けるのではないでしょうか。

部屋の中でアロマオイルを使うのも危険

ハッカ油を猫に直接かけなければ大丈夫なのか、もしくは舐めなければ大丈夫かといえば、大丈夫ではありません。

部屋の中でアロマオイルとして使ったり、ハッカ水を使った場合に、空気中に漂うハッカ油の成分が猫の皮膚から吸収され、肝臓や腎臓などの内臓にダメージを与える危険性があります。

また、猫が呼吸することで肺に入り、そのまま血管内部に入り込んでしまうということもあるため、ハッカ油の取扱には注意が必要です。

ハッカ油による中毒症状

ハッカ油や精油による猫の中毒症状は、下痢や嘔吐と発熱によりぐったりした症状があります。

ハッカ油の中毒症状はすぐに表れることもあれば、体内に蓄積されて溜まっていたものが突然表れることもあります。

うちの猫には症状がないから、と安心してはいけません。

肝臓や腎臓に与えるダメージとても大きく、ある日突然、ということもあるため、ハッカ油の影響が考えられる時は、たとえ元気でも動物病院で受診しましょう。

猫にハッカ油は絶対にダメ!|まとめ

今回は、ハッカ油が猫に与える影響や危険性、猫除けに使われている可能性についてご紹介しました。

普段、何気なく使っているアロマオイルなどの精油は、猫にとってとても危険なものです。

猫にハッカ油を使ってはいけないことを知らない人も多く、自然由来のもので安全性が高いと誤解されることもあります。

きちんと量を守れば人間にとって危険はなくとも、猫にとってはどんなに少量でも体に悪影響のある危険なものということを忘れないようにしましょう。

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