ねこのリンクスティップ

猫の耳毛の名称はリンクスティップ!長い時はカットしても大丈夫…?

猫の耳のてっぺんに生えている長い耳毛が気になっている方、その耳毛にはちゃんとした名称があり、れっきとした役割があるのをご存知でしょうか?猫の耳のてっぺんにある飾り毛は一体なに?カットをしても問題はないの?そんな疑問に迫りたいと思います。

猫の耳先からピンと出ている長い毛が気になった方はいらっしゃいませんか?

この長い耳毛、実はちゃんと名称があるのです!

その名も「リンクスティップ」!

あまり聞きなれない名称ですよね。
この長い耳毛はどうして生えているのか?またカットをしてもいいのか?どんな猫にあるのか?

今回は、謎多きリンクスティップの豆知識をご紹介していきましょう。

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猫の長い耳毛の名称

猫リンクスティップ

猫の耳の上にあるピンと立つ長い毛が気になったことはありませんか?

この長い耳毛の名称は「リンクスティップ」と言います。

リンクスティップの「Linx(リンクス)」という単語は「オオヤマネコの総称」です。
つまり訳をすると「ヤマネコの耳毛」という意味が込められているということです。

ちなみにリンクスティップは英語で「Ear Tufts」と呼ばれることもあります。

ヤマネコの血を色濃く引いている猫にみられる

リンクスティップ=ヤマネコの耳毛と総称されているとおり、この長い耳毛はヤマネコの血を色濃くひいている猫によく見られる特徴です。

主に長毛種によく見られるようですが、ワイルドな見た目の短毛種にも見られます。

なお、リンクスティップはあくまでも耳のてっぺんにあるピント立った耳毛の名称であり、耳の中にある長い毛はリンクスティップではありません。

長い耳毛がある猫の種類

長い耳毛「リンクスティップ」を持つ猫の代表は世界最大のイエネコとして知られるメインクーンです。

とてもワイルドな見た目と大きな体が特徴的な、この巨大ネコの耳のてっぺんにはゴージャスな耳毛があります。

また耳毛だけではなく、体中がとても長い毛でおおわれているのも特徴的です。

ちなみに、このメインクーンの歴史には謎が多く、いかにしてこれほどまでに巨大な猫種となったのかはっきりとわかっていません。

大きな個体で体長120cmを超えるメインクーン、他の猫種とあまりにも大きさが違うため「野生の猫とアライグマの間に生まれた」なんていう説もあります。

リンクスティップのある他の猫の種類

リンクスティップを持つ猫としてもっとも有名なのが「メインクーン」ですが、他にもリンクスティップを持つ猫種はいくつか存在しています。

とても野生的な見た目の「サイベリアン」、カールしたお耳がとってもキュートな「アメリカンカール」、モフモフの被毛がとても魅力的な「ノルウェージャンフォレストキャット」など、長毛種の猫種がリンクスティップを持っています

ただ、どの猫もメインクーンほどリンクスティップを持っている個体は多くなく、

ノルウェージャンフォレストキャットに至っては、「リンクスティップを持っている方がメインクーンで、持っていない方がノルウェージャンフォレストキャット」と言われることもあるくらいです。

リンクスティップを持っているか持っていないかは、猫種というよりは個体差が大きく関係していると言えるでしょう。

猫の長い耳毛はなぜあるのか

猫の耳毛リンクスティップ

猫の長い耳毛に名称があるという事実に驚いている方も多いでしょうが、そもそも耳の上にある耳毛にはどのような意味があるのでしょうか?

続いては、耳の上にある長い毛の役割をご紹介しましょう。

狩りのため

リンクスティップがある理由として考えられているのが、狩りをする際にアンテナやレーダーのような役割を果たしているというものです。

野生のヤマネコだった時代、獲物のほんの小さな動きや、ごくわずかな音にも敏感に反応できるように、耳のてっぺんにある長い毛を活用していたのでは?と言われています。

自分を大きく見せるための飾り毛

他の説としては、自分を大きく見せるための飾り毛だという説もあります。

本当かどうかは定かではありませんが、飾り毛が付いていることでワイルドかつ、とてもかわいいという印象を受けますので、あながち間違いではないのかもしれませんね。

長い耳毛はカットをしてもいいのか?

耳のてっぺんにある長い耳毛。

ワンポイントになってとてもかわいいのですが、あまりにも長すぎるとカットした方がいいのではないか?と気になってしまう方もいらっしゃるでしょう。

果たして、長い耳毛はカットをしてもいいのでしょうか?また、リンクスティップ以外の耳の中の長い毛は?

気になる耳毛のお手入れを最後にご紹介しましょう。

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リンクスティップをカットするのはNG

結論から申し上げますと、リンクスティップをカットするのはNGです。

リンクスティップは前述した通り、狩りを行う際に大変重要な役割を果たす部分です。

この長い耳毛をカットしてしまうと、狩りの精度が落ちてしまうだけではなく猫からすれば違和感を覚えてしまう場合も。

イエネコでも、実際に獲物を捕らえることがない場合でも、無いと困るものですからカットはしないように注意をしましょう。

耳の中の長い毛をカットするのもNG

耳のてっぺんにある耳毛はカットしないけれど、耳の中から生えている耳毛はカットしてもいいのでは?と思っている方もご注意ください。

猫の耳はとてもデリケートで、耳たぶで感じとった音が鼓膜を通じて聴神経から脳へと伝達される仕組みとなっています。

そのため、猫の耳の内側はとてもデリケートであり、そのデリケートな耳の中を守るためにたくさんの耳毛が生えているのです。

その耳毛をカットしてしまうと、耳の内側にゴミが溜まってしまうだけではなく、耳ダニなどに感染してしまうリスクもあります。

もし、耳毛が多量に伸びていることが気になるならば、あまりカットをしすぎないようにしましょう。

自信がないのであれば、動物病院に相談をするなどしてプロを頼るようにすると安心です。

猫の耳毛はとってもデリケート

猫の長い耳毛は、ただの飾りではなくちゃんとした名称があり、長い耳毛が生えている理由もちゃんとあるということをご紹介いたしました。

狩りにとても役立つ耳毛、リンクスティップ。

長いからカットをしたい、あまり必要なさそうだからカットをしてしまいたいとお考えだった方はちょっと待ってくださいね。

その長い耳毛は無駄に生えているわけではないのですよ。
ぜひ、その理由を知ってありのままの姿を愛してあげるようにしましょう。

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