テレビを観るためソファに座ると、いつの間にか猫が膝の上に乗ってきて喉をゴロゴロ鳴らすことや、スヤスヤ寝ることはありませんか。
猫が膝の上に乗ってきて寝る理由は、飼い主さんに対する愛情表現のひとつなのでしょうか。
また膝の上でずっと猫が寝ると、動けない状態が続き困ってしまいます。
そこで猫が膝の上に乗り寝る理由と動けない時の対応について解説いたしますので、猫の行動をもっと知りたい方は、ぜひご覧ください。
猫が人の膝の上で寝るのはこんな理由が考えられます
猫と生活する魅力のひとつに、気まぐれな猫が膝の上に乗ってきて可愛く甘える仕草があります。
もうそれだけで十分幸せな気分になり、ますます猫の虜となってしまいますよね。
飼い主さんは、猫が膝の上で甘えて寝るのは自分のことを大好きだからと思っているようですが、本当にそれだけの理由なのでしょうか。
猫が人の膝の上に乗ってきて寝るという行動には、猫のそのときの気持ちや様々な理由が考えられます。
そこで猫の気持ちをひも解き、なぜ膝の上でくつろぎ寝るのかについてご説明していきます。
猫が膝の上に乗り寝るのは愛情の証なの?
ご自宅で、愛猫が今日は家族の誰の膝の上に乗って寝るのか、少々話題になることはありませんか。
自分の膝の上を選んで寝る場合、やっぱり愛猫は私のことが一番大好きで、まさに愛情の証と受け止めてしまいます。
しかしながら猫がその膝の上を選んだ理由は、一番大好きでも愛情の証でもない可能性があるのです。
そもそも猫は、膝の上で寝ることを好んでいるわけではなく、逆に膝の上に乗ることや抱き上げられることを嫌がる猫が数多くいます。
要するに猫が膝の上にやってきて寝るのには個体差があり、布団の中に入ってくるようなもので甘えたい気分のときではないでしょうか。
従いまして猫はそのときの気分で、自分にとって都合の良い膝の上で寝るのかもしれません。
飼い主さんの膝の上は猫にとって特別な場所なの?
猫はリラックスする際や寝る際、安全で快適な場所を選んでいるため時としてその場所は変わります。
そのため猫にとって飼い主さんの膝の上は、安心してくつろげる場所と言ってよいでしょう。
猫の気持ちで飼い主さんの膝の上を考えてみると、膝の上は暖かくジャストサイズで落ち着けるので、寝るときも快適です。
加えて膝の上に乗って寝ると飼い主は動けないようなので、飼い主さんを独占できる嬉しい場所でもあります。
このように飼い主さんの膝の上は、「猫にとって特別な場所というより都合の良い場所」のようです。
膝の上に乗ってくる猫の気持ちとは?
では膝の上に乗ってきて寝る行動の猫の気持ちを分析してみます。
室内飼育の猫にとって飼い主さんは親猫ですので、心を許しいつも一緒にいたいと思っています。
そして飼い主の側にいると安全でちゃんとごはんも貰えるので、定期的に膝の上に乗ってくるのです。
膝の上に乗ると体を撫でてくれることを知っている猫は、リラックスし落ち着きたい時に膝の上にきます。
結局、猫は飼い主さんを信頼している気持ちがあるので、膝の上に乗り寝ると考えられます。
触られるのが苦手な猫も寂しいときは膝の上で甘えたい!
普段、撫でようとしたり抱っこしようとしたりすると、思いっきり嫌がる猫がいます。
これは飼い主さんのことが嫌いなわけでなく、触られることが少々苦手な性格のためです。
しかしそんな猫でも、長い時間のお留守番で不安になってしまったときは、飼い主さんが戻ってくるとすり寄ってきて、膝の上で寝ることがあるようです。
猫も寂しく不安なときは、安心できる飼い主さんに思いっきり甘えたい理由から、膝の上で寝るのでしょう。
大好きな飼い主さんの膝の上は自分だけのもの!
猫を多頭飼いしているご自宅では、時々次のような光景が見受けられます。
猫同士による飼い主さんの膝の上の奪い合いです。
そもそも猫はテリトリー意識が強く、自分のいるスペースの中にある物はすべて自分のものと認識しています。
もちろん飼い主さんも対象となっており、猫は自分のものとして飼い主さんを位置づけているのです。
そのためよりテリトリー意識が強い猫は飼い主さんの膝の上に乗って、ここは自分のものだと主張するようになります。
膝の上で寝る可愛い猫を自然に下ろす方法
猫が膝の上でスヤスヤとあまりにも可愛い表情で寝るので、そのまま動けない状態が続きトイレにも行けなくなるなど、困った経験はありませんか。
せっかくリラックスしてくつろいでいる猫を、膝の上から下ろしてしまうと可哀そうと思ってしまいますよね。
そのような場合、どのようにすれば猫を自然に膝の上から下ろせるのでしょうか。
猫の興味を引くものを準備したり、またオーソドックスに「下りて」と声をかけたり、その方法はさまざまあるようですので、ご紹介していきます。
猫の大好きなアイテムを活用し上手に下りてもらおう!
まず何と言っても猫が飛びつく「おやつ・ごはん」を用意して誘い、自然の流れで下りてもらいましょう。
次にお気に入りのオモチャなどアイテムを上手に活用した対応事例をご紹介します。
ある飼い主さんはレーザーポインターを壁に照射すると、猫は光点をめがけ膝の上から一気に向かっていくそうです。
また猫が膝の上にくることを想定し、膝の上にブランケットを1枚かけておくと、猫が寝て動けない状態でもブランケットごと下に移動できます。
このようにちょっとした工夫で、動けない状態から解放されますので、一度お試しください。
うちの猫は下りてと声をかけると自分から移動するお利口さん!
猫は膝の上から下ろされてもストレスを感じたり怒ったりすることはありませんが、猫も理由があって飼い主さんの膝の上に乗ってきます。
そのため猫が膝の上に乗ってきた気持ちや理由を察知して、ひと声かけてから下りてもらいましょう。
猫も飼い主さんにひと声かけられると、自分の気持ちがちゃんと伝わったと認識しますので、安心して下りてくれるでしょう。
飼い猫の中には、「ちょっとごめんね、下りて」と呼びかけると自分から移動するお利口さんもいるそうです。
まさに飼い主さんと愛猫の信頼関係の深さがうかがえます。
ゆっくり立ち上がって降りてもらう
これは猫を抱きかかえるのを禁止している猫カフェでも採用されている方法なのですが、ただゆっくり立ち上がるという方法も猫を膝から降ろす方法の1つです。
足の形を崩すことで、寝ている姿勢が崩れ寝心地が悪くなることを利用したものです。
居場所が悪くなれば猫も自然と降りてくれます。
注意点として、突然動かない・急に立たない事が重要となり、猫に声をかけてから立ち上がるのが適切です。
とはいえ、この方法を行うと猫も「降りなきゃいけないの…?」と言った表情で顔を見てくるのでちょっと心苦しかったりもします…笑
猫が膝の上で寝る理由と動けない時の対処法! まとめ
猫にとって飼い主さんの膝の上は、安心して身を任すことができる場所のようです。
そのため膝の上で寝ることは猫にとってあたりまえであり、自宅のなかで最も安全な場所でもあります。
猫が膝の上で寝る理由と上手に下ろす方法を理解しておくと、猫がずっと寝てしまい動けない時でも慌てる必要はありません。
大切なことは、猫が膝の上に乗るそのときの気持ちを考えサポートしてあげることです。
愛猫の気持ちをより深く理解したいという飼い主さんは、ぜひ参考にして実践してみてください。