モハーベスポッテドを飼っている、飼いたいと思っている方や興味のある方必見!
モハーベスポッテドというねこちゃんはいったいどんな猫なのでしょうか?
猫は猫種によって、特徴や性格が変わってくるので飼い方やしつけ方にも違いがあります。
また、遺伝的な病気を持っていたり、寿命が違ったりと飼い方にあたって注意すべき点も変わってきます。
今回はモハーベスポッテドという猫種について詳しくご紹介!
特徴から性格、寿命や飼い方・しつけの方法については勿論、モハーベスポッテドの出生の歴史や名前の由来など意外と知らないねこちゃんの情報を大公開します!
モハーベスポッテドの基本情報
- 原産国、地域 アメリカ
- 一般的な体重 3.6~10kg
- 一般的な体高 25cm
- 平均寿命 10~20年
- 平均値段 日本国内での入手は不可で、ブリーディングをおこなっている組織がアメリカにしかないため輸入が必要です(想定として30万円以上+輸送費となる可能性あり)。
モハーベスポッテドの名前の由来
原種の生息していたモハーベ砂漠と、特徴であるその斑点柄(スポット)からこの名前が付けられました。
モハーベスポッテドの歴史
意外と知らない猫ちゃんの歴史。
猫ちゃんの出生の歴史を知ると、何となく性格や体の模様・体型などの謎が解けるかもしれません。
また、出生地の歴史が分かれば、飼い方についてもわかるようになりますね。
モハーベスポッテドにはどのような歴史はがあるのでしょうか?カリフォルニア州・モハーベ砂漠に生息するスポット(斑点柄)の野生種を始祖とする品種です。
1980年、エイプリル・ラングフォードがオオカミのように低木地に巣穴をほって暮らしている猫を発見したのが始まりとされています。
当時発見された猫たちは、被毛色に若干の違いはあるものの、体側と脇腹には斑点が入り、首や足、しっぽには縞模様を持つという点においては現在のモハーベスポッテドと共通しています。
その後1990代に入ると、多くの人々がこの町に訪れるようになり、この野生ネコの数は徐々に減っていきました。
この事態を憂慮した一部の有志たちは、「モハーベ・デザート・キャット」と呼ばれていたこの猫を絶滅の危機から救おうと保存計画を立てました。
「人間に飼いならされないという野生の資質を損なわないこと」に重点を置きながら飼育され、1996年からはベンガル、アビシニアン、多指猫などとの交配が実行されました。
2007年からは、充分個体数が増えたこともあり、モハーベスポッテド単体での交配が可能になっています。
希少品種の登録を専門に行うREFR(Rare&Exotic Feline Registry)の公認を受けていますが、現在この品種のブリーディングをしているのは米国の「Cheshire Cats Cattery」のみとされています。
モハーベスポッテドの性格や特徴
モハーベスポッテドには、どんな性格や特徴があるのでしょうか。
猫ちゃんの特徴や性格を熟知することで、ストレスを与えない良質な環境での飼い方ができるようになります。
また、性格や猫種の特徴を知る事で適切なしつけ方が見えてきたり、病期の前兆に気づきやすくなり寿命を延ばしてあげる事にも繋がります。
単頭飼いや、多頭飼いなどで多少性格は変わってきますが、大まかには同じなのでモハーベスポッテドの性格について知っておくことがいい飼い主の必須条件になります。
モハーベスポッテドの特徴や性格にはどんなものがある?
特徴は野生のヤマネコを彷彿とさせるスポット柄です。
模様のパターンにはスポッテドタビー、レパード、ロゼッタ、スノーレパードなどがあり、1本1本の毛にはティッキング(根本と先端で色が違う)が入っています。
被毛はベンガルのようになめらかで、腹部には腹ひだと呼ばれる皮膚のたるみがあります。
後ろ足は前足よりも若干長く、多指の個体も多く存在します。
頭部は楔形で耳は丸く、瞳は楕円、短くて四角形のマズルに幅広の鼻も特徴の一つです。
ボディは中~大型の骨太・筋肉質で尻尾は短めでボブテイルも許容されます。
性格は活動的で好奇心旺盛、外交的で独立心あふれることで知られています。
家猫になることを想定して作られた品種ではないので、野性味を強く残しており、人に媚びることはなく、気性が荒い等の可能性もあります。
モハーベスポッテドのオスとメスの違い
猫種だけでなく、オス・メスによっても、甘えんぼだったり社交的だったりと性格や特徴は変わってきます。
オス・メスそれぞれの性格の違いや行動を知ることで、どんな飼い方しつけ方をしたらいいかなども分かるので、きちんと知っておくことが大切です。
モハーベスポッテドの性別ごとの性格・特徴を見ていきましょう。
オス:やんちゃで遊び好き、好奇心旺盛活行動的な傾向にあります。
メス:気まぐれでクール、しっかりした性格の子が多い傾向にあります。
モハーベスポッテドをお迎えする値段は?
こんな性格や特徴を持ったねこちゃんを実際にお迎えする際にはどのくらいの値段で家族にすることができるのでしょうか?
モハーベスポッテドの価格相場は、日本国内での入手は不可で、ブリーディングをおこなっている組織がアメリカにしかないため輸入が必要です(想定として30万円以上+輸送費となる可能性あり)。です。
ただし、ブリーダーさんから引き取る場合や、保健所、里親譲渡会などでお迎えする場合には値段が変わってきます。
わんちゃんの年齢にこだわりがなかったり、手間のかからない子が欲しいと感じるのであれば、里親としてお迎えするのもいかがでしょうか。
モハーベスポッテドの特徴
猫種によって色や柄、外見はそれぞれ違いがあります。
またそのような外見の特徴を掛け合わせたミックス猫も今人気が高くなっています。
モハーベスポッテドの毛色やミックス猫にはどのような子がいるのか、見ていきましょう。
モハーベスポッテドの毛色にはどんなものがある?
モハーベスポッテドの毛の色や柄にはどんなものがあるのでしょうか?
スポッテドタビー、レパード、ロゼッタ、スノーレパード、セーブル、チェスナット、タウニー、シルバー、ブルー、チャコールなどがあります。
モハーベスポッテドのミックス猫
最近増えているミックス猫。
ミックス猫はお母さん・お父さんの猫種の性格や愛らしい部分、美しい部分を引き継いでいるため人々を魅了しています。
また、純血種はその猫特有の遺伝病を受け継ぎやすいのですが、ミックス猫の場合そのような遺伝的な病気のリスクが改善されていたり、病気になりにくくなったりと寿命が純血よりも長いという特徴もあります。
モハーベスポッテドのミックス猫にはどのような種類があるのでしょうか。
なし
モハーベスポッテドに似た猫種
うちの子の種類は本当にモハーベスポッテド?そんな疑問を持ったことはありませんか?
交配の段階で枝分かれした同じ血を分かち合っているかもしれない似ている猫種もご紹介!
性格や体格、特徴がなんとなく違うかも?と思ったらこちらの猫ちゃんたちも確認してみてください。
モハーベスポッテドの飼い方としつけ方
猫種によって適している飼い方やしつけ方は様々です。
もちろん、個体の性格によってしつけ方も全く変わってくるので、目安になります。
適切な飼い方をしてあげることで、猫ちゃんの健康寿命を延ばすことができます。
モハーベスポッテドに適切な飼い方・しつけ方をご紹介!
モハーベスポッテドは野性味を強く残す品種であるため、広々とした空間でのびのびと生活させる必要があるといえます。
運動量も非常に多く必要で、体も中型~大型のため、狭いワンルームには不向きかもしれません。
好奇心旺盛で活動的な性格とその野生の欲求を満たすために、おもちゃを使ってハンティングごっこなどの遊びを取り入れてあげましょう。
もともとの原種は低木地体で生息していたため、キャットタワーなどで上下運動ができるようにしてあげるのもよいでしょう。
被毛の手入れは一般的な短毛種と同じように、週1~2回程度のブラッシングで十分でしょう。
しかし、個体にいよってはその野性味から必要以上に触られることを嫌がってしまう子もいるかもしれません。
そのような場合は、子猫の頃からストレスにならない程度に様子を見ながら手入れを行ってあげるとよいでしょう。
モハーベスポッテドは、両方で飼うことに適しています。
昔は室外で飼う事が猫本来の自由のためと言われていましたが、不運な事故や病気・怪我を防ぐため必ず室内飼いしてあげるようにしましょう。
寿命を延ばしてあげるためにも、飼い方や環境は適切なものを選んであげてください
モハーベスポッテドにおすすめのエサ
猫ちゃんのエサというのは数えきれないほど販売されており、どれが適切なのかわからなくなってしまいますよね。
主に、体重や年齢、毛の長さや猫種ごとにも販売されています。
モハーベスポッテドの体質に合った、健康的に寿命を延ばしてくれるエサの種類を紹介します。
毎日かなりの運動量を必要とするため、多くのカロリーを消費します、そのため高タンパク、高脂質のご飯が望ましいです。
(避妊・去勢後、また高齢になるとカロリーの消費量が落ちてくるため、摂取カロリーの調整が必要です)。
また、消化管の維持のために腸内細菌バランスを考えたもの、尿石症の予防のためにミネラル成分を調整したものを選んであげることでさらに健康の維持に役立つでしょう。
また、一度病気をしてしまったことがある子は予防に効果的な餌や体調に合わせて適切な餌を与えることが重要です。
猫ちゃんの好みの味を理解してあげてその子に合った餌を用意するようにしましょう。
猫ちゃんの好みの味を理解してあげてその子に合った餌を用意するようにしましょう。
モハーベスポッテドの1ヶ月の食事代(エサ代)の平均
モハーベスポッテドの1ヶ月の食事代(エサ代)は、約5000円~10000円程です。
モハーベスポッテドのお風呂のペース
モハーベスポッテドのお風呂のペースは、基本的に必要ありません。
汚れが気になるとき、もしくは多くても1ヶ月に1回程度が良いでしょう。
モハーベスポッテドにおすすめのグッズ
モハーベスポッテドを飼うにあたっておすすめのグッズを紹介します♪
毎日ほどよい運動を取り入れるために、キャットタワーや追いかける動きのできるおもちゃ(猫じゃらし、ボール、レーザポインターなど)を用意してあげましょう。
また、体の手入れのためにも爪とぎ、ブラシ、コームなども必要です。
猫は狭い場所にいると落ち着くので、ドーム型のベッドなども用意してあげるとよいでしょう。
動物病院への通院のために、キャリーバッグも必要です。
キャリーバッグに入りたがらない子は洗濯ネットでも代用できます。
平均寿命はどのくらい?いつまで一緒にいられる?
ペットとしての猫の歴史を見てみると室内外や適切な飼い方によって、飼い猫の平均寿命は延びていると言われています。
猫種によって大まかな平均寿命はありますが、適切なしつけや餌の与え方、飼い方をすることで猫の寿命は左右されます。
モハーベスポッテドの平均寿命
人間よりもとても寿命が短いねこちゃん。
2015年に一般社団法人ペットフード協会が調査した猫全体の平均寿命は14.85歳でした。
その分、1日1日を大切にして健康的で幸せな日々を一緒に過ごしたいですよね。
ですが、猫種によって平均寿命は違うので基礎知識として覚えておきましょう。
モハーベスポッテドの平均寿命は10~20年です。
モハーベスポッテドのかかりやすい病気
猫種の体質によって、かかりやすい病気や平均寿命は様々です。
愛猫のかかりやすい病気を知っておくことで、日頃の生活で気をつけることも見えてきます。
スキンシップや、ご飯の食べるスピード・おトイレの状態など、猫ちゃんの健康状態を確認できるタイミングは多数あります。
動物は言葉を離せませんし、猫という生き物は痛みを我慢できてしまう動物です。
普段の生活に気を配り、少しでも体調が悪そうと感じたらすぐに病院へ行くようにしましょう。
モハーベスポッテドがかかりやすい病気
モハーベスポッテドがかかりやすい病気はこのようなものがあります。
猫風邪、猫免疫不全ウイルス、猫白血病ウイルス感染症、猫汎白血病減少症、猫伝染性腹膜炎、猫伝染性貧血、慢性腎不全、尿石症、膀胱炎、糖尿病、甲状腺機能亢進症、肥大型心筋症、毛球症、胃腸炎、内部寄生虫症、巨大結腸症、悪性腫瘍、皮膚糸状菌症、皮膚炎、疥癬、耳疥癬、結膜炎、角膜炎、外耳炎、口内炎、歯周病
モハーベスポッテドのよく使う薬・サプリ
整腸作用を目的として乳酸菌入りのもの、免疫システムの向上のためにL-リジンが含まれるもの、毛球症の予防に流動パラフィンやグリセリン・ワセリンが含まれるものなどが使用されます。
また、高齢の猫に多い慢性腎疾患になってしまった場合にはリンの吸着剤が含まれるものがよく使用されます。
モハーベスポッテドの治療平均的な値段
猫を飼うには、もちろん高い医療費がかかります。
最近はペット用の保険もありますがまだまだ浸透しておらず、病気になった際に飼い主は高額な治療費を払うこともあります。
治療費など値段を確認し満足に払えるか吟味した上でねこちゃんをお迎えするようにしましょう。
健康であっても、毎年混合ワクチンに6000円、ノミ・寄生虫予防に10000円ほど必要です。
健康診断を行う場合はここにプラス5000円ほど追加されます。
他にも病気、例えば猫に多い尿路結石になってしまった場合は治療としてカテーテルによる排尿作業に5000~10000円程度、手術になってしまった場合30000~100000円程度、慢性的なものの場合療法食として3500円~/月、ここに診察費や検査代、薬代などで10000円程度が追加されます。
モハーベスポッテドを飼っている主な著名人
現在調査中
モハーベスポッテドに関するまとめ
モハーベスポッテドの歴史が分かると性格やしつけ方についても何となく見えてくる気がしませんか?
ねこちゃんの特徴や性格が分かるとより愛着も沸くものです。
野性味を強く残すモハーベスポッテドの飼育には、目いっぱい運動のできる広々とした空間が必要であることから、マンション等共同住宅での飼育は不向きかもしれません。
また、車や電車等の騒音がストレスとなる可能性もあるので、交通量の多い都会では飼いにくい恐れがあります。
さらに、慣れ合いや人に媚びることをしない猫種なので、思いっきり猫と触れ合いたいという方には全く向いていません。
日本では情報の少ない希少な猫種なので、何か起こってしまったときに対応策をとれない猫の飼育初心者の方はやめておいたほうが良いと言えます。
また、日本にいるかぎり生体の入手が困難を極めるので、日本国内では別の種類の猫を飼うのが妥当でしょう。