ソマリの寿命はどれくらいなのでしょうか？
もちろん、愛猫にはいつまでも健康で長生きしてほしいと思いますよね。
そこで、ソマリのかかりやすい病気やその予防法、猫種に合ったストレスを溜めない方法など、様々な観点から解説していきます。
ソマリの平均寿命は？
ソマリの平均寿命は11～15歳です。
これは猫全体から見ても平均的な年齢ですが、室内飼いで愛情を注いで育てている飼い主さんは10歳を超えても元気で、16歳を超えている猫も数多くいます！
神経質な性格なので日頃からコミュニケーションを交わしながら、ちょっとした変化にもが気付く事が肝心です。
ソマリの寿命と長生きするコツ
ソマリは飼い主さんに対しては信頼を寄せてスキンシップをとる事が大好きですが、知らない人に対して警戒心を抱いたり、周りの環境が変わる事に敏感で神経質な性格の持ち主です。
そういった緊張を解くためにも、おもちゃを使って遊んであげたりコミュニケーションをとりましょう。
友好的な性格を持つソマリですが、自分の時間も大切にするので専用のケージやサークルにベッドやトイレ、食事をする場所などを設置してあげましょう。
そうすることによって、しつけが簡単に済む他に病気の隔離や留守番のイタズラ防止に役立ちます。
室内でも高くジャンプをしたり飛び降りたりするため、床が滑ってしまうと思わぬ怪我につながるのでカーペットやペットシーツを使い対策する必要があります。
長毛種であるため夏の暑さはもちろん苦手ですが、寒いのも苦手であるためエアコンの設定温度を下げすぎると体調を崩してしまいます。
そのため室内温度は少し高めの27℃前後に設定してあげましょう。
冬場は暖房器具に対して火傷やコンセントに引っかかって事故を起こす事に注意してください。
温度の他にも乾燥に気をつける事と室内を清潔に保つ事を心掛けましょう。
ブラッシングも非常に重要でセルフグルーミングを自ら行いますが、毛を飲み込んで「毛球症」になることもあります。
最低でも毎日1回は心掛けてコームやスリッカーを毛の流れに沿って根元から先端の方向にゆっくりかけてあげましょう。
内股、腹部は猫の嫌がる部分なので出来るだけ素早くはもちろんですが、傷つかないよう子猫の頃からブラッシングを嫌なものじゃないと覚えてもらうことが重要です。
猫は寒がり？猫が過ごしやすい適温や防寒対策についてご紹介ソマリのかかりやすい病気は？
遺伝的疾患として純血種に近いほど好発すると言われているのが「ピルビン酸キナーゼ欠損症」です。
この疾患は赤血球の酵素が欠損していることによって慢性的な貧血と倦怠感を引き起こします。
ピルビン酸キナーゼ欠損症が原因でなる「溶血性貧血」にも注意が必要です。
この病気は赤血球が壊れている事によって酸素の供給が出来ずに呼吸困難、黄疸などの症状が表れて、慢性的な貧血によって短命になってしまう事もあります。
ピルビン酸キナーゼ欠損症は他にもヘモグロビンをビリルビンにして結石を作ってしまう「ビリルビン胆石症」も引き起こします。
ソマリのかかりやすい病気のサイン
老化によって運動が減り、肥満になる事が多いソマリは「糖尿病」や「高血圧」といった症状には注意が必要です。
糖尿病の場合は食事の量は変わらず水をよく飲むのに痩せていく事でわかります。
糖尿病と高血圧の共通点は被毛の艶が悪くなるという事です。
高血圧や糖尿病によって「白内障」、「緑内障」といった視力の低下につながる疾患も発症します。
また普段から水を飲まない事から腎臓に負担がかかりやすいので食事の水分を多くする事も重要です。
病気の予防法と対処法
多くの病気の原因を作り出す「ピルビン酸キナーゼ欠損症」は環境の変化やストレスが関係しているといわれています。
その他にも両親の遺伝子を受け継いでしまった事も大きな原因となります。
出来ることは日頃から室内の環境を整理する他に、仲の悪いペットと同居していないか？猫の嫌がる部分を無理に触ろうとしていないか？（内股、腹部など）といったストレスを与えないよう心掛ける事を習慣化しましょう。
また肥満によって好発する疾患を予防できるように運動は必要ですが、軽症と重症の共通として激しい運動をさせないようにしましょう。
遺伝子検査の他にも血液検査が必要になり、何度も動物病院を訪れる事もあり得るのでこの疾患を好発するソマリはペット保険の加入がおすすめです。
「ビリルビン胆石症」は薬剤の投与によって胆石を溶かして排出する方法で治療します。
直接的な命に関わる疾患にはなりませんが、胆石が大きくなるにつれて痛みが増して肝機能障害や黄疸などの症状が表れます。
その前に早めに動物病院へ受診しましょう。
ソマリの老化のスピード
猫の老化の早さは1歳で人間の4歳分に相当します。
これは犬で表すと小型犬と同じスピードです。
猫は7歳から老化の兆候が見られるといわれていますが、ソマリは元々遊び好きで活発な事から10歳になっても元気で遊んでいる事も多いようです。
ソマリの老化に伴う外見の変化
個体差はありますが、早ければ7歳頃から老化の兆候が見られるようになります。
まず、被毛の艶がなくなりパサパサした質感になり、状態が悪くなると毛割れといった事にもなります。
加齢によって寝ている事が多くなり、運動が減る事によって筋肉の量も減って背骨がはっきりとわかるように痩せていきます。
運動量が減って食欲が変わらない事がよくあり、肥満の心配も懸念されます。
老猫におすすめの食べ物は？
ソマリは運動を好みますが老化によって遊ぶことも少なくなり、消化機能も低下します。
肥満によって様々な病気を併発させてしまう事もあるので低脂質、良質なたんぱく質、低炭水化物のフードを選びます。
食材は良質なたんぱく質の補給として低カロリーな「鶏肉」や被毛や皮膚に良いオメガ3脂肪酸を含んだ「青魚」、おやつを上げたい時には「低塩の煮干し」はカルシウムが多くおすすめです。
また、腎臓病の対策として水分補給が出来るようにドライフードを水でふやかしたり食事と給水を同時に行えるように工夫が必要です。
食欲があまりない時は1回あたりの食事の量を減らして1日の回数を増やす方法もおすすめです。
ストレスをかけないために飼い主が出来ること
甘え上手で犬のような猫と呼ばれているソマリは家族と一緒にいる時間を好み活発で遊び好きです。
反面、慣れていない人や環境の急な変化がストレスになり病気の原因を作り出します。
飼い主は一緒にいる室内でキャットタワーなどの高い場所を設ける事や、室内で動き回って怪我をしないように床にカーペットを敷くなどの環境を用意する事が重要です。
人に対してストレスを受けないように幼い頃から人とよく遊んでもらいましょう。
自分の時間も大切にするのでパーソナルスペースとして専用のケージやサークルがあることによって留守番のいたずら防止にもなります。
ブラッシングはコームを中心に使い、毛の流れに沿って毎日行いましょう。
スリッカーは一部の毛玉をほぐすのに便利ですが皮膚を傷つけてしまう事があるのでコームがおすすめです。
ソマリの寿命に関するまとめ
遊びが好きで家族と一緒にいるのが大好きなソマリは一見、ストレスをためていないように見えても神経質な性格から実際は細かい事でストレスを抱えているかもしれません。
それを防ぐには飼い主さんが愛情を込めて育てることはもちろん、コミュニケーションをとったり観察しながら細かい変化を見逃さない努力が大切です。
そうすれば生活に馴染んで健康的で長生きをしてくれる事は間違いありません。
もし、家族として迎えることがあれば愛情表現が豊かなソマリは日常的にあなたを癒してくれる良いパートナーになることは間違いありませんよ！
