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ライコイの寿命はどのくらい?体重で知る病気のサインと予防法

猫の寿命は種類によってさまざまです。今回は【ライコイ】の健康維持に必要な情報や長生きのコツを紹介します。平均寿命や長生きのために必要なことを知り、愛猫とできるだけ長く一緒に居られる環境を作りましょう。

ライコイの寿命はどれくらいなのでしょうか?

もちろん、愛猫にはいつまでも健康で長生きしてほしいと思いますよね。

そこで、ライコイのかかりやすい病気やその予防法、猫種に合ったストレスを溜めない方法など、様々な観点から解説していきます。

ライコイの画像

ライコイの平均寿命は?

ライコイは2012年に認定されたばかりで、まだ日本では知名度の低い猫種です。

世界的にも珍しく、寿命などの詳しいデータはまだありません。

病気や飼育環境に気を付けてあげることは大前提ですが、遺伝的疾患が少なく丈夫だと言われています。

ライコイの寿命と長生きするコツ

ライコイは、全く別々の環境で突然変異によって生まれた2匹が、偶然出会ってできた品種です。ライコイという名前はギリシャ語で「狼」を意味します。その名の通り、顔周りに毛がなく、全身の毛も抜け落ちていたり薄かったりと、とてもワイルドで狼のような外見をしています。見た目からは想像できない友好的で人懐こい性格と、嗅覚が優れていて匂いに敏感なところから「犬みたいな猫」とも呼ばれています。

まだ歴史が浅いので、寿命やかかりやすい病気についてのデータはありません。猫全般に言える長生きするコツは、「ストレスをためないこと」「完全室内飼育をすること」「健康管理に気を付けること」です。

ストレスは万病の元です。人懐こく、他の動物や子供とも仲良くなれると言われているライコイですが、やはり猫なので縄張り意識は強い動物です。誰にも邪魔をされずに落ち着ける居場所を作ってあげましょう。

健康管理として、食事と病気に注意しましょう。猫は腎臓を壊しやすいと言われています。人間の食べ物は消化に負担がかかる上に必要な栄養を補えません。穀物不使用で栄養バランスのよいフードを選んであげましょう。そして、日々の健康チェックと定期的な健康診断も習慣にしましょう。猫は痛みを我慢することが多いので、痛みを訴えてきたころには病気がかなり進行していることも少なくありません。飼い主さんだからこそ気づける小さな変化を見逃さないようにし、年に一度は動物病院でしっかり診てもらって病気の早期発見をしましょう。

野良猫より室内飼いの猫は平均して寿命が5~10年長いと言われています。その理由は、感染症や事故のリスクの差です。猫が外に出るのは運動不足解消のためではなく、縄張りをパトロールするためです。他の猫とケンカをしたり接触して感染症の危険が出てきます。また、事故に遭う確率も上がります。犬と違って散歩の必要はないので、室内飼育をした方がメリットがあり長生きにつながると言えます。

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ライコイのかかりやすい病気は?

ライコイは遺伝的疾患が少ないと言われていますが、まだ詳しくはわかっていません。

猫がかかりやすい病気として、「猫風邪」「猫免疫不全ウイルス」「慢性腎不全」「尿路結石」などが挙げられます。

ライコイのかかりやすい病気のサイン

「猫風邪」にかかると人間の風邪のような症状が出ます。くしゃみ、鼻水、目やに、結膜炎、角膜炎、発熱、食欲低下などです。

「猫免疫不全ウイルス」にかかると、口内炎、貧血、鼻炎、下痢、肺炎、リンパが腫れるなどさまざまな症状が出ます。

「慢性腎不全」の初期症状は、多飲多尿です。その他に食欲不振、嘔吐、体重減少、下痢などが見られることもありますが、ゆっくり進行する病気なのでわかりにくいかもしれません。早期発見につながるので、水を飲む量、おしっこの量・回数は毎日よく見てあげてください。

「尿路結石」は、トイレに行くのにおしっこが出ない、おしっこをするときに痛みで鳴く、血尿が出るなどの症状が見られます。おしっこが全く出ない状態が長く続くと尿毒症になり死に至ることもあります。すぐに診てもらいましょう。

病気の予防法と対処法

「猫風邪」は1つの病気を指す言葉ではなく、猫ウイルス性鼻気管炎、猫カリシウイルス感染症、クラミジア感染症を合わせて呼んでいるものです。人間の風邪と似たような症状が出ますが、自然治癒は難しいので症状が見られたら早めに受診しましょう。ワクチン接種が一番の予防法です。感染した場合はウイルスを特定してそれぞれに合った投薬治療を行います。

「猫免疫不全ウイルス」は人間のエイズと症状が似ていることで猫エイズとも呼ばれています。今のところ、治療法はありません。ワクチンもないので予防法としては感染原となるウイルスを持っている猫との接触を避けることです。感染してキャリアとなっても発症しないまま一生を終える子もいます。

「慢性腎不全」は腎臓の機能が低下し、老廃物を排出できなくなってしまう病気です。治療法はないので早期発見をして進行を抑えたり、症状を和らげてあげることが必要です。体重減少、多飲多尿などの症状に気を付けてあげることと、健康診断を受けることで早期発見できます。

猫は水をあまり飲まない子が多く、「尿路結石」もかかりやすい病気です。結石や結晶が腎臓や尿道にできてしまいます。膀胱や尿道を傷つけたり詰まったりして痛みや他の病気を引き起こします。いつでも飲めるきれいな水を用意してあげること、フードをふやかしたりウェットフードをあげて水分を多く摂ることが大切です。そして、毎日おしっこの回数を確認しましょう。多頭飼育の場合はチェックが難しいのですが、それぞれのトイレを用意したり住み分けの工夫をしてみましょう。トイレが汚れているとおしっこを我慢してしまう子もいます。こまめに掃除することが大切です。2日以上出ていない場合は尿毒症になっている可能性もあり、死に至ることもあります。結石や結晶ができてしまったら、薬で溶かして食事療法を行います。重度であれば手術になることもあります。

ライコイの老化のスピード

歴史が浅く、まだ詳しい寿命はわかっていませんので、一般的な猫の寿命が15年程度として考えてみましょう。

生後1年で人間の20歳くらまで成長すると言われています。

その後のスピードは緩やかになりますが、人間と比べて5~6倍の速さだと考えられます。

良質なフードと健康管理によって20歳まで長生きする猫もいます。

老化のスピードを緩やかにしてあげ、健康寿命を延ばしてあげたいですね。

ライコイの老化に伴う外見の変化

早いと7歳、一般的には10歳をすぎると猫も老化による変化が見られます。

白髪が増える、毛ヅヤがなくなる、抜け毛が増える、筋肉が落ちて体がたるむ、脚やお尻が細くなる、運動量が減るので爪が伸びやすくなる、などです。

ライコイの外見の変化

老猫におすすめの食べ物は?

シニア期に入ってくると消化吸収力が衰えてきます。質の悪い添加物が多く含まれているものは消化器官に負担がかかり、さまざまな病気を引き起こします。炭水化物が主原料のものは消化しにくいので穀物を使用していないグレインフリーのフードがおすすめです。

また、食べる量が減ったり食欲がなくなってくる子もいます。食べにくそうであれば、食べやすい小粒のものに替えたり、細かく砕いたりふやかしてあげるとよいでしょう。また、人肌に温めたお湯でふやかすことで匂いが出て食欲をそそる効果もあります。水分をあまり摂らない子にもお勧めです。

シニア用フードは「○歳~」と表記されていますが、健康状態や体重の変化などをよく見たり、獣医さんに相談をして替えるタイミングを考えましょう。

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ストレスをかけないために飼い主が出来ること

犬ほどの運動量は必要ありませんが、猫も運動をしないとストレスをためてしまいます。猫は平面の運動よりも、立体的な運動を好みます。広さよりも、高いところへのぼったりジャンプしたり、上下に移動して遊べる空間作りを工夫してあげましょう。

遊ぶことが好きで人が好きなライコイ。犬みたいな猫だとも言われているように、人懐こい性格をしています。一般的な猫に比べて、飼い主さんにべったりする子も多いようです。遊んでほしそうにしているときは気のすむまで思いっきり遊んであげましょう。

猫はストレスを溜めると、普段のグルーミングより長い時間体をなめたり、おもちゃに興味がなくなったりという行動が見られます。逆にグルーミングを全くしなくなったりする子もいます。末期になってくると嘔吐や下痢、毛が抜ける、攻撃的になるといったこともあります。初期段階ではわかりにくいサインですが、ひどい状態になる前に気づいて環境などの見直しをしてあげてください。

できるだけストレスのない生活を送り、飼い主さんの愛情で健康に長生きできるといいですね。

ライコイの寿命に関するまとめ

ライコイはまだまだ知名度は低いのですが、狼のような独特でかっこいい外見と、人懐こく「犬のようだ」とも言われる性格が特徴です。このギャップに惹かれる人も多いようです。

遺伝的疾患が少なく、とても丈夫だと言われていますが、飼育環境や食事によって寿命の差は出てくるものです。さまざまな病気の元となるストレスを減らしてあげて、定期的な健康診断や毎日の健康チェックによって健康で長生きさせてあげましょう。

今のところ、世界的にブリーダーも少なく、入手困難のライコイですが、人気は高まっているので日本でも出会える日がくるかもしれません。

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