隠れたラット

ファンシーラットのケージの大きさ、自作の方法や噛むときの対策まで

徐々にペットとしての人気が高まっているファンシーラット。ですが、まだまだ飼育情報が少ないのが現状。そんなラットの飼い方、理想のケージの大きさや選び方のポイント、低コストな自作ケージの作り方、噛むときの対策をまとめました。

欧米ではペットとして人気のあるファンシーラット。

その可愛さと人懐っこさに日本でも徐々に人気が上昇しています。

一部のペットショップでも時々見かけるようになりましたが、それでもまだまだマイナーで具体的な飼育方法などの情報が少ないのが現状。

そんなファンシーラットの飼い方、理想のケージの大きさ、選び方や自作する方法をまとめました。

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ケージ選びのポイント

つつまれたラット

ファンシーラットは運動能力が高く、身体の柔らかい脱走名人です。
「流石にここは通れないだろう……」と思うような狭い隙間にも入って行ってしまうのです。

そんなファンシーラットのケージ選びで一番重要なポイントがあります。

ワイヤーピッチの狭さ

最初に述べた通り、ファンシーラットは脱走名人です。

そのため

  • ピッチ(網目)が狭いケージを選ぶ
  • ケージの外側にBBQ網などを貼り付ける

といった対策が必要です。

個体差はありますが、2.5〜3cmもあれば簡単に抜け出せます。
特にその子の通れる幅を把握していない初めの内は、とにかくピッチの狭いものを用意しましょう。

子供ラットのケージ選び

まだ幼く、身体も細い子供の内はより一層脱走に注意しなくてはなりません。

そんな子供のファンシーラットにはどんなケージが向いているのでしょうか。

ハムスター用ケージ

小さい内は、大きめのハムスター用ケージが使えます。
ハムスター用であればピッチも狭いですし、隙間のないプラケースタイプであれば更に安心です。

成長した後も、ケージの掃除中、動物病院への移動時、病気の際の隔離・安静部屋などに使えるので持っていて損はありません。

インコ用ケージ

インコのケージは、殆どが縦長の形なので大人ラットには床面積が狭いですが、小さい内であれば使えます。

縦長の形を上手く使い、ロフトを作れば上下運動も出来ます。
底に付属している金網はあまり足に優しくないので、取り外してしまっても良いでしょう。

インコケージであればピッチも狭いので脱走の心配もありません

大きいケージに脱走対策をする

「もっと広いケージに入れてあげたい」とか、「成長に合わせてケージの大きさを変えるのは……」という方は脱走対策をしましょう。

100均やホームセンターで販売されているBBQ網や金網を結束バンドで止めてケージを囲います。

ただしデメリットとして、網の間が汚れやすく掃除の手間がかかること、小柄なラットは囲いを外せるまで時間がかかることがあります。

ですがこの方法であれば、細かくピッチやサイズ感を気にする必要もありません。

衣装ケースで自作する

手間はかかりますが、一番費用を抑えられるのが自作ケージ。
材料はホームセンターと100均で揃えることが出来ます。

作り方としては、

  • 湿気がこもりやすいため、天井部をくり抜いて金網を取り付ける。
  • 中の様子を観察しやすくするため、側面もくり抜きアクリル板などを取り付ける。

この2点が基本となります。

アクリル板部分に丁番と鍵も付けて扉を作れば、よりお世話がしやすくなります。

金網に引っ掛ければハンモックも使えますし、側面に穴を開けて給水ボトルを設置することも出来ます。
自分好みにカスタム出来るのが自作ケージの楽しみですね。

もちろん大きいサイズのもので作れば大人ラットにも使えます。

大人ラットのケージ選び

食事中のラット

活発で、ハムスターの2倍以上もの大きさに育つファンシーラットにはある程度の広さが必要です。

力強い一面もあるのでケージの頑丈さも大切になって来ます。

そんな大人のファンシーラットのケージの選び方をご紹介します。

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必要なケージの大きさ

性別や体格にもよりますが、1匹で飼うのであれば幅60cm×奥行50cmほどのサイズ感を目安に選んで頂ければ大丈夫でしょう。

ちなみに筆者はオスラット1匹に幅76×奥行53×高さ60のケージを使用しています。
このサイズであれば、メス2〜3匹・オス2匹でも飼育出来ると思います。

ただし、大きいケージはその分ピッチも広い場合があるので小柄な子に使用する際は注意して下さい。

老ラットには広さは不要?

若い頃は活発なファンシーラットですが、歳を重ねると共に落ち着きが出て、寝ていることが増えて来ます。

そのため、1匹飼いであれば最低限の大きさのケージにし、毎日ケージから出して遊ばせてあげるという方法を取っても良いでしょう。

しかし広すぎが問題になることはありませんので、やはりのびのびと暮らせるサイズのケージを用意するのがおすすめです。

狭いケージで多頭飼いをするのはストレスや、ケンカの原因になり兼ねないのでやめて下さいね。

ケージを噛むときの対策

まず大前提としてお伝えしたいのはラットは噛むことが少ないという事です。
ハムスターやうさぎなど他の齧歯類に比べて噛むという行動が本当に少ないです。

それでも噛んでしまう!という方はこんな対策をしてみては如何でしょうか。

かじり木を入れる

ラットは歯ぎしりをするように、歯を擦り合わせて自分で削るので、基本的にかじり木は必要ありません。

ですが、遊びとして噛むことを楽しんでいる場合には入れてあげて下さい。
決まった場所を噛むならそこを覆うように設置すると良いでしょう。

遊びの時間を増やす

噛む理由のひとつとして、退屈・構って欲しいというストレスが原因になっているパターンです。

部屋に放したり、遊んであげる時間を増やしてみましょう。

また、回し車を設置したり、知育玩具などのおもちゃを与えるのも方法です。
ハムスターと違い、ラットには回し車は必需品ではありませんが、退屈しのぎには良いおもちゃだと思います。

敷物を噛む場合

ケージは噛まないけれど、床材や布を噛んでしまうラットの場合。

噛んで遊んでいるだけなら良いですが、そのまま飲み込んでしまう癖のある子は要注意。

基本的には食べ物とそうでない物の判別が出来るので誤食する子は少ないのですが、個体差や物により飲み込んでしまうことがあります。

最悪の場合、腸閉塞を起こしてしまうので注意しなくてはなりません。

ペットシーツ、フリース、タイルカーペットなど様々な選択肢があるので、噛まない素材のものを探してみて下さい。

まとめ

ファンシーラットに適したケージの選び方、噛むときの対策について、参考になりましたか?

まず1番大切なのはワイヤーピッチの狭さ、脱走出来ない構造かどうかです。

そしてケージの大きさはラットの体格や頭数に合わせて決めましょう。

自作する方法もあれば、市販のペットケージにも様々な種類があります。
ラットが快適に暮らせることと、掃除のしやすさポイントです。

ぜひ、自分に合う理想のケージを見つけてみて下さい。

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