うさぎはさみしいと死んでしまう、ということは昔から言われてきました。
抱っこしようとしても逃げてしまううさぎが、実はさみしがり屋だなんて信じられない方もいるのではないでしょうか。
うさぎの種類によっても性格の違いはありますが、どのうさぎにも共通している性格は存在します。
そこで今回は、うさぎの性格がさみしがり屋と言われていることについてや、種類によって違う性格についてご紹介します。
うさぎの性格がさみしがり屋って本当?
うさぎの性格がさみしがり屋であることは、ずっと昔から言われてきました。
うさぎにさみしい思いをさせてしまうと死んでしまう、という俗説もあるほど、うさぎ=さみしがり屋ということが定着していますが、それは本当なのでしょうか?
ここでは、うさぎの性格がさみしがり屋なのかについて見ていきましょう。
うさぎはとってもさみしがり屋
うさぎはとってもさみしがり屋なことは、あながち間違いではありません。
実際に出張で家を空けるため、うさぎを実家に預けたら死んでしまった、という話もあります。
うさぎにとって飼い主さんは絶対の存在で、飼い主さんと離れることに強いストレスを感じたり、環境の変化にストレスを感じて体調を崩してしまいます。
ストレスは体内の免疫力低下に繋がるため、様々な病気の原因ともなり、命を落としてしまうこともあるのです。
飼い主さんの愛情を独占したい
正確にはうさぎの性格がさみしがり屋なのではなく、飼い主さんの愛情を独占したいという強い思いが根本にあります。
うさぎは群れで生活していますが、おのおのが自分が一番でありたいと思っています。
一人ではさみしくてかわいそう、と多頭飼いを考える方もおられますが、狭いスペースであれば、うさぎは一人の方が飼い主さんの愛情を独占できて安心なのです。
飼い主さんと離れる時間が多かったり、お世話の手抜きをしたり、スキンシップの時間が減ってしまうと、うさぎは飼い主さんからの愛情がなくなってしまったと不安になり、ストレスとなって体調不良を引き起こします。
うさぎの性格は?
そもそも、うさぎの性格をどこまで理解していますか?
うさぎの種類だけでなく、それぞれのうさぎによって性格は異なって当然ですが、うさぎの本来の性格を知っておくことは、一緒に生活する上でとても役に立ちます。
今の性格の下に隠れているうさぎ本来の性格を知って、うさぎが何を考え行動しているのか、何を望んでいるのかを考えてあげましょう。
警戒心が強く臆病
うさぎの共通している性格は、警戒心が強く臆病なことです。
うさぎは草食動物ですが、草食動物が自然界で生き抜くことはとても大変なことです。
獲物として常に肉食動物に狙われるだけでなく、空の大きな鳥からも狙われています。
いち早く危険を察知しなければ命を落とすこととなるため、少しの物音でも聞き逃さず、何か危険を感じれば逃げれるように警戒を怠りません。
うさぎ本来の性格がよく分かる行動が、抱っこしようとしたら逃げる、物音に敏感に反応する、呼んでもゲージから様子を見ていてなかなか出てこないなど、思い当たるフシがあるのではないでしょうか。
優しくて愛情豊か
もう一つうさぎに共通している性格は、優しくて愛情豊かなことです。
警戒心の強いうさぎですが、飼い主さんになついてしまえば、後ろをついて歩いたり、撫でで欲しいとおねだりしたり、うさぎがご機嫌なときにする合図の鼻をプウプウ鳴らすといった甘える行動が見られます。
中には飼い主さんの姿が見えなくなっただけで、ゲージをガタガタさせて「こっちに来て!」と呼ぶ甘えん坊さんもいます。
個体差はありますが、うさぎは犬のように従順ではありませんが、猫のような素っ気なさもありません。
ただ飼い主さんが大好きなだけなのですが、うさぎはさみしがり屋と言われる所以になったのです。
縄張り意識が強い
うさぎに共通している性格に、縄張り意識が強く、規則正しい変化のない毎日を好むということも忘れてはいけません。
うさぎは自分の縄張りにとてもこだわります。
縄張りの環境が変わることに不安やストレスを感じやすいため、飼い主さんと自分だけの毎日の中で、家族の誰かがいなくなってしまった、新たに知らない人と生活する、引っ越しや預けられるなどで縄張りが変わるなどの環境の変化は、不安でしかありません。
飼い主さんに対しても「この人は私のもの!」と、自分のアゴをスリスリしてマーキングをするくらいですから、うさぎの心がいかに繊細で敏感なものかを覚えておいてくださいね。
うさぎの種類によっても性格は違う
うさぎ本来の性格を見てきましたが、根本的な性格は共通していても、警戒心の強さや愛情表現には個体差があります。
飼い主さんをジッと見つめているだけで満足するうさぎもいれば、かまってもらわなければ気が済まないうさぎもいますが、人間でも同じと考えてみてください。
好きな人を見つめているだけで心が嬉しくなる人もいれば、果敢にアタックする人もいますね。
愛情表現が下手だったり、警戒心があっても強がる人もいることを考えれば、うさぎの性格が根本的には共通していても、それぞれ違うことが分かってもらえると思います。
また、うさぎの公認品種は現在49種類が登録されており、それぞれ特徴や性格に違いはありますが、ここでは日本で人気のある種類のうさぎの性格を見ていきましょう。
立ち耳うさぎの性格
- ミニうさぎ・ミックスなどの雑種
- ネザーランドドワーフ
- ミニレッキス
- ジャージーウーリー
- ドワーフライオン(ライオンラビット)
- チンチラうさぎ
- ダッチ
立ち耳うさぎに共通している性格は、活発で好奇心が旺盛で甘えん坊なことですが、ミニうさぎやミックスなどの雑種うさぎの性格は千差万別で、のんびりした子もいれば、やんちゃな子もいます。
ピーターラビットのモデルにもなったネザーランドドワーフの性格は、警戒心が特に強いですが人懐っこいのが特徴的ですし、ミニレッキスの性格は賢く穏やか、ジャージーウーリーは大人しく恥ずかしがり屋な性格をしています。
チンチラうさぎの性格は賢くて人懐っこい、ダッチの性格は温厚
どなど、同じ立ち耳うさぎでも性格に違いがあります。
ドワーフライオンに関しては、まだ新しい品種となるため血統が安定していないので、性格は様々です。
垂れ耳うさぎの性格
- ホーランドロップ
- アメリカンファジーロップ
- ライオンロップ(ライオンラビット)
垂れ耳うさぎに共通している性格は、のんびりしていて大人しく、人懐っこいことです。
ホーランドロップはのんびりと穏やかな性格から、抱っこも嫌がらずにさせてくれます。
アメリカンファジーロップの性格は、とても賢く甘えん坊ですが、縄張り意識が強く多頭飼いには向いていません。
ライオンロップの性格は、ライオンラビットが基となるため、穏やかか好奇心旺盛かに別れるようです。
うさぎの性格を知ってあげよう!|まとめ
今回は、うさぎの性格についてご紹介しました。
うさぎの性格がさみしがり屋と言われるのは、飼い主さんを大好きという気持ちが強いからであり、そう考えると愛おしさも倍増ですね。
また、うさぎの種類によってものんびりと穏やかだったり、恥ずかしがり屋だったり、やんちゃだったりと性格に違いがあることも知っておけば、接し方を考えてあげることができます。
個体差もあれば育った環境によって当てはまらない性格もありますが、どんな性格でもうさぎは可愛いですね。
そのうさぎそのうさぎによって性格は違って当然なので、じっくり向き合い、どんな性格なのか知ってあげましょう。