最近ではうさぎブームもあり、うさぎをペットとして迎える方も多くなりました。
その一方で、うさぎの飼育放棄や飼えなくなって手放す人も…
犬や猫でも里親を探すのは大変なのに、うさぎの里親探しはもっと大変です。
残念ながら殺処分されてしまううさぎも多いのが現状なのです。
うさぎの里親になることも考えてみませんか?
そこで今回は、うさぎは里親で譲り受けてもなつくのかと、子ウサギの飼い方についてご紹介します。
うさぎの里親になるとは?
うさぎの里親になるということを、あまり聞きなれない方もいるかもしれません。
里親サイトなどには、実にたくさんのうさぎが里親を募集しています。
子ウサギから高齢のうさぎとさまざまで、ミックスだけでなく純血種のうさぎも多く見かけます。
大切な家族であったはずのうさぎを手放すからには、それなりの理由があるかと思いきや、そうではない理由もあり、人間の都合で一生を左右されるうさぎが不憫でねりません。
うさぎを飼おうと思っているならば、ペットショップで子ウサギを購入するのではなく、一度里親になることも考えてみてください。
ここでは、うさぎの里親になったときに得られるメリットについて見ていきましょう。
うさぎの里親になるメリット
うさぎの里親になるというと、成長したうさぎは育てにくい、といった誤解があります。
確かに、ペットショップで子ウサギを購入すれば、一から育てていくことはできますが、どんな性格になるのか、体は丈夫なのかはわかりません。
だから「こんなはずじゃなかった」、と手放す人が出てくるのですが、里親になる場合では、そのうさぎがどんな性格なのか、どんな病気に気を付けなければいけないかがわかります。
また、ある程度のしつけがされていたり人に慣れているため、初心者でも飼いやすいです。
うさぎはストレスに弱い動物ですが、一度誰かに飼われることでうさぎのストレス耐性も付いているため、多少のストレスで体調を崩すといったことはありません。
うさぎを大切に育てられる
うさぎの里親になるというのは、その子の一生を責任持ってお世話をするということです。
里親になる条件は厳しいとされていますが、命を預かる上で当たり前の条件しか書かれていません。
しかし、ペットショップで気軽に購入するよりも責任を感じられたり、成長したうさぎの里親になることで、少しでも長く一緒にいられるようにと体調管理に気を付けたり、ちょっとの異変でも動物病院に連れていくなど、寿命を延ばすことにつながります。
愛情を知らないうさぎもいますが、そんなうさぎたちに精一杯の愛情を注いであげられるというのは、里親だからこそできることなのです。
うさぎは里親で譲り受けてもなつく?
うさぎの里親になる上で心配なことは、なつくか?ということですね。
成長したうさぎは育てやすいことはわかったけど、なつかないのでは?と思っているならば、それは違いますよ!
ここでは、うさぎは里親にもなつくことについてご紹介します。
うさぎは里親にもなつく
子ウサギであろうと、やんちゃな大人のうさぎであろうと、高齢なうさぎであろうと、里親で譲り受けてもなつきます。
もちろん、そのうさぎがそれまでどんな飼い主に育てられていたかによって、なつく時間はバラバラです。
人間に対して不信感でいっぱいだったり、警戒心が強くなってしまっていることもあり、里親になつくまでに時間がかかることもあります。
しかし、逆にそういったうさぎの信頼を得られるようになれば、絆は深いものとなりとっても仲良しになれます。
どんなうさぎでも、本心は寂しくて愛が欲しいのです。
たとえ時間はかかっても、愛情を持って接していればうさぎは心を開き、必ずなついてくれますし、時間がかかってもその分うさぎからの愛情も大きくなりますよ!
うさぎが安く手に入ると安易な考えは捨てて
うさぎの里親になりたいと思う方の中には、ペットショップで購入するよりも安くうさぎが飼えるから、という考えの人も少なからずいます。
すでにしつけられていて人に慣れているため、安くて飼いやすいから里親になる、という考えで里親になった人がその後に結局うさぎを手放す、ということも残念ながらゼロではありません。
安く手に入るから、という理由が先行してしまい、お世話がおろそかになり、うさぎの信頼を得ることができなければうさぎがなつくはずはありません。
「なつかないからいらない」という身勝手な理由で、そのうさぎはまた捨てられてしまうのです。
確かに、里親募集でうさぎを飼うことになれば、うさぎの生体にかかる費用はありません。
しかし、毎月の餌代や、病気になったときの病院代、おもちゃやおやつなど、うさぎを飼っている以上、一生お金はかかるのです。
子ウサギの里親になったときの飼い方
子ウサギの里親になった場合は、ちょっと注意が必要です。
成長したうさぎではないため、ストレス耐性もなく、人慣れもしていません。
うさぎは環境の変化にストレスを感じてしまうため、子ウサギのケアは万全にしましょう。
ここでは、子ウサギの里親になったときの飼い方についてご紹介します。
ケージの中に見慣れた風景を作る
子ウサギを迎え入れるにあたって、以前と同じような見慣れた風景を作ってあげる必要があります。
ケージ内のトイレの形や吸水器の位置、牧草入れの位置や床材など、できるだけ以前生活していた環境に近付けてあげましょう。
また、それまで与えられていた餌や牧草なども、最初は同じものを与えてあげてください。
最初の1週間は環境に慣れてもらう
子ウサギを迎えて、嬉しくて触ってしまいたくなりますが、最初の1週間は環境に慣れてもらうためにも、触ってはいけません。
迎え入れた日とその翌日は、最低限の餌や水替え、トイレ掃除以外は、そっと見守ってください。
3日目からはケージ越しに手からおやつを与えたり、ケージ越しに手のニオイを嗅がせるなど、少しづつ距離を縮めていきます。
子ウサギが嫌がらなければ、ケージ越しに優しく頭を撫でてあげも大丈夫です。
里親であるあなたに慣れてもらう
1週間も経てば子ウサギは環境に慣れてくるので、今度は里親であるあなたに慣れてもらうようにします。
徐々に部屋の中を散歩させる時間を増やし、好きなように動いてもらいましょう。
この時、追いかけたり、無理に触りに行ったり、抱っこしたりすることはしてはいけません。
子ウサギはあなたが危害を加えない人だとわかれば、自分から寄ってくるようになるので、それまではじっと我慢してくださいね。
子ウサギから寄ってくるようになれば、撫でたり抱っこにチャレンジしても大丈夫ですが、嫌がったときはすぐにやめることが大切です。
うさぎは里親で譲り受けてもなつく|まとめ
今回は、うさぎは里親で譲り受けてもなつくのかと、子ウサギの飼い方についてご紹介しました。
うさぎブームの裏では、うさぎの飼育放棄や殺処分など悲しい現実があります。
ペットショップで購入することがいけないことではなく、売れ残ったうさぎが辿る運命を考えれば、どれが正解かなんてありません。
ただ、子ウサギよりも成長したうさぎのほうが里親探しは難しいのが現状です。
うさぎに飼い主を選ぶことはできません。
うさぎは里親にもちゃんとなつくので、うさぎを飼いたいと思っている方は、里親になることも考えてみてくださいね。