メインクーンの寿命はどれくらいなのでしょうか?
もちろん、愛猫にはいつまでも健康で長生きしてほしいと思いますよね。
そこで、メインクーンのかかりやすい病気やその予防法、猫種に合ったストレスを溜めない方法など、様々な観点から解説していきます。
メインクーンの平均寿命は?
穏やかな巨人「ジェントル・ジャイアント」と呼ばれるメインクーンの平均寿命は14年前後と言われています。
猫種の中では比較的長い方ですが、平均寿命はあくまでも1つの目安なので飼育環境や猫の体質、病気などで寿命は大きく変化します。
メインクーンが長生きできる様に飼育環境などを整えましょう。
メインクーンの寿命と長生きするコツ
メインクーンの平均寿命14年前後を延ばすにはいくつかのポイントを参考にする必要があります。
「運動と食事のバランス」、「定期的な健康診断」、「室内飼いを徹底する」です。
運動不足は肥満になりやすいメインクーンにとって大きな問題となります。
しっかりと運動をしないと落ち着きが無い状態になり家の中でも悪戯をしたり破壊的行動が増えたりします。
俊敏なため部屋の中に怪我をしそうなものがあったら片づけておきましょうね。
室内飼いの猫にはキャットウォークやおもちゃなどを与えてあげましょう。
食事は与え過ぎると肥満の原因になります。
いつも食事が取れる状態は避けて時間と量を決めて与えるようにしましょう。
食事時間以外でお腹が減った様子ならおやつを与えても良いですよ。
体が大きい為に様々な疾患にかかりやすいので定期的に動物病院で健康診断を受診する必要があります。
メインクーンに限らず白い被毛を持つ猫はメラニン色素が少なく、紫外線を長時間浴びると日焼けして皮膚がんや扁平上皮がんを患う可能性があるため、室内飼いを徹底して日向ぼっこはほどほどにさせましょう。
メインクーンのかかりやすい病気は?
メインクーンがかかりやすい疾患は様々ですが、知識として覚えておく事は発症を早期発見する為にとても重要です。
重要性の高い病気だけでも覚えておきましょう。
心臓の筋肉がどんどん厚くなり肥大してしまう肥大性心筋症、胴や手足を動かす脊髄の神経が焼失する事により起こる脊髄性筋委縮症、のう胞液という液体が詰まった袋が左右両方の腎臓に発生し徐々に大きくなり腎機能を低下させる多発性のう胞腎、腰の関節の奇形からくる痛みの為に歩きにくくなる遺伝病の股関節異形成症、毛玉が上手く吐き出せない毛玉球、その他にも夏場は熱中症などにも注意しましょう。
メインクーンのかかりやすい病気のサイン
病気には様々な初期症状があります。
飼い主が日頃より健康チェックをしてこの初期症状を発見する事で早期治療に入れるのです。
肥大性心筋症は具合が悪そうにじっと動かない、起き上がる事ができずに苦しそう、呼吸が荒いまたは呼吸困難、突然後ろ足を痛がるようになるなどの症状がでます。
脊髄性筋委縮症は発症したての頃は後ろ足が弱くなりかすかに震える、ジャンプができない、後ろ足がふらついた様な歩行などの症状が出ます。
多発性のう胞腎は食欲不振、多飲多尿、体重減少、嘔吐が主な症状としてみられます。
股関節異形成症は痛みで歩行が困難になったり、高い所から飛び降りる事ができないなどの症状があります。
毛玉球は食欲不振、下痢、便秘、何も出ない嘔吐、腹部への接触拒絶などがあります。
熱中症は口をあけて苦しそうに呼吸する、よだれが出る、嘔吐や下痢、ふらつきや震え、失神などのショック症状が出ます。
病気の予防法と対処法
セレンゲティがかかりやすい病気は様々ですが、予防できるものは予防し、予防できないものは早期発見と治療が必要となります。
肥大性心筋症は残念ながら予防法は無く、発症したと感じたら一刻も早く動物病院へ連れていく事が大切です。
遺伝性の病気なので発症がすぐにわかるように定期的に健康診断を受けましょう。
脊髄性筋委縮症も遺伝性の病気です。
残念ながら有効な治療が無い為、健康診断で早期発見に努めましょう。
多発性のう胞腎は遺伝が発症の原因と言われていて、予防が難しい病気です。
完治させる有効な治療法も見つかっておらず症状を和らげるための治療が行われます。
股関節異形成症は痛みを伴う病気ですが、猫は我慢強い生き物なのでなかなか気づかない事が多いです。
少しでも痛みを感じている様子があったらすぐに動物病院を受診しましょう。
毛玉球は毛玉除去剤を舐めさせたり、タンパク質分解酵素剤を投与して治療を行います。
熱中症は体温管理が大切です。
夏場は扇風機やクーラーを活用して熱中症を予防してあげましょう。
万が一熱中症を発症したら涼しい場所に運び水をかけて体ほ冷やすなどの処置を行い、動物病院を受診しましょう。
メインクーンの老化のスピード
平均寿命が14年前後と言われているメインクーンは老齢化が始まると寝ている時間が増えたり、行動が鈍くなったり、外出していた猫は外出回数が減ったり、耳が遠くなったり、グルーミングをあまりしなくなったり、体にハリが無くなりお腹に弛みが出たりします。
この様な症状が出るまでには個体差がありますが、7歳を過ぎたら愛猫の様子を注意して見る様にしましょう。
メインクーンの老化に伴う外見の変化
メインクーンは元より活発な猫なので老齢化が進んでも見た目では気が付かない事が多いでしょう。
老齢化が進むと猫の外見は筋肉のハリがなくなったり、皮膚が下がったりします。
グルーミングをあまりしなくなるので若い時と比べると体が汚れがちになる事があるでしょう。
関節も弱り、歩行もゆっくり歩くようになります。
老猫におすすめの食べ物は?
メインクーンの老齢化が進むと、いつものフードを残したり全く食べなくなる日もあります。
その場合フードを変える必要があるので老描に必要な栄養素が含まれたフードを選びましょう。
今までは老描には低タンパクのフードを与えると良いとされてきましたがそれは間違いで、老描こそ多くのタンパク質を必要とする事がわかりました。
内臓への負担を考え無添加なものを選ぶ事も忘れてはいけません。
そして歯が弱くなってくるのでドライフードよりウェットフードを与える方が良いでしょう。
高品質なタンパク質が多く含まれていて、適度に脂質とミネラルが含まれ、添加物が少ないフードを愛猫に与える様にしましょう。
ストレスをかけないために飼い主が出来ること
メインクーンに限らず、猫は繊細な生き物で少しの事ですぐストレスを感じてしまいます。
触って欲しくない時に触られたり、理解ができない大きな音や同居している動物との相性、餌が足りなかったり、引っ越しや衣替え、新しい家具の購入などでの環境の変化、隠れる場所が無かったり、カーテンを閉め切っていたり、来客、香りが強い芳香剤、不清潔なトイレ、スキンシップ不足などがあります。
ストレスが溜まり過ぎると攻撃的になったりするので気をつけましょう。
我慢強い性格なので飼い主に構ってほしくても飼い主の手が空いていないと感じると遠慮してしまい我慢します。
構って欲しそうな様子に気づいてあげて下さいね。
メインクーンの寿命に関するまとめ
穏やかで優しい性格のメインクーンは協調性がある為、他の犬や猫などの動物に対しても温厚に接する事ができます。
人間が好きなのでお子様がいるご家庭でも安心して飼育する事ができるでしょう。
オスは甘えん坊でメスはクールな性格と性別で分かれているので、飼い主の好みに合わせてオスとメスのどちらを飼育するか考えるのも、両方飼育するのも良いですね。
そんなメインクーンを家族に迎えてみてはいかがでしょうか?