これからインコをお迎えしようと思っている方はケージの置き場所はもう決まっていますか?もしくはすでにインコを飼育している方は、ケージを適切な置き場所に設置出来ていますか?夏や冬はどこに置いたらいいのか?
インコが1年中、快適に暮らせるケージの置き場所の決め方や、逆に置いてはいけない場所などをまとめてみました。
ケージを置いてはいけない場所
![ケージの中のインコ](https://petopi.jp/wp-content/uploads/2019/09/birds-in-cage.jpg)
インコのケージの置き場所、どこでも良いという訳ではありません。
避けた方が良い場所と注意点があります。
人の出入りが多い場所
玄関や扉のすぐ近くなど頻繁に人の出入りがある場所、知らない人が入ってくる場所は避けましょう。
ドアの開閉音や、バタバタと慌ただしく人の出入りがある場所ではくつろぐことが出来ませんし、眠っているときに音や振動に驚いて休むことが出来なくなります。
臆病な性格の子では、パニックを起こして暴れることもあるかもしれません。
インコが落ち着く静かな場所を選んで下さい。
人があまり来ない場所
静かな場所が好きとは言いましたが、インコは寂しがり屋さんなので全く人の出入りがない場所も避けましょう。
本来は群れで暮らし、コミュニケーションを取ることを好むインコを人の来ない部屋に置いておくのは良くありません。
また、人の目につかない所では体調不良などにも気付きづらくなります。
キッチンとその付近
一般に多く流通しているテフロン加工の調理器具、皆さんのご家庭にもありませんか?
テフロン加工のものを加熱した際に発生するガスはインコにとって非常に有害です。 最悪の場合、亡くなってしまうこともあります。
テフロン加工でなくても、ガスや煙が発生するキッチンからはなるべく離れた場所を選んで下さい。
他のペットがいる部屋
特に肉食動物と同じ空間にインコを置くのは危険です。
ネット上では他の動物と仲良くしている写真や動画が上げられていますが、あれは一部のケースに過ぎません。
普段温厚なペットでも、小さく動くインコを目の前にして攻撃してしまう例も多いです。
攻撃するつもりがなくても、力加減が合わずに怪我をしたり亡くなることもあります。
異種動物を仲良くさせようとするのはやめましょう。
音の鳴る家電の近く
テレビやラジオの隣などでは騒がしくてリラックスすることが出来ません。
特にテレビは光や画面が切り替わる度に気を取られてしまいます。
インコはおしゃべりやコミュニケーションは好きですが、近くで様々な音や声が鳴り続けることはストレスの1つとなります。
一見気にしていないように見えても負担になっている場合があるので気を付けてあげましょう。
地震が起きても安全な場所
背の高い家具が近くにあるなど、地震が起きた際に危険な場所は避けましょう。
ケージの中のインコたちは災害時に安全な場所に逃げるということが出来ません。
ケージとその周辺の家具も、地震対策が出来ているか確認して下さい。
夏のケージの置き場所
今までにご紹介したのは、季節を問わない注意事項でした。
では、暑い夏を乗り越えるために適した場所はどこでしょうか?
直射日光が当たらない場所
インコは、食事からは摂取出来ないビタミンDの生成のために日光浴をすることは大切です。
しかし、夏の直射日光を浴びていると熱中症になってしまいます。
ちなみに、ガラス越しに日光浴をしてもビタミンD生成には不十分ですので注意して下さい。
風当たりの良い場所
段々と気温が高くなってくる時期には、風当たりの良い場所や、家の中でも比較的涼しい場所に置きましょう。
ただし、窓の近くに置いていると捕食者であるカラスや猫などに襲われる例もありますので注意して下さい。
冷房が直撃しない場所
本格的に夏に入り扇風機やエアコンを使うようになったら、風が直接当たらない場所にしましょう。
インコはどちらかというと寒さに弱い生き物。
暑すぎるのはダメですが、いくら夏場でも身体が冷えることで体調を崩してしまうことがあります。
冬のケージの置き場所
![2羽のインコ](https://petopi.jp/wp-content/uploads/2019/09/yellow-green-parakeet.jpg)
暑い夏を乗り越えたら、すぐに寒い季節がやって来ます。
冬を乗り越えるために適した場所はどこでしょうか?
すきま風の当たらない場所
先程もご紹介した通り、暑さよりも寒さに弱いインコたち。 ドアや窓の隙間から入ってくる冷たい風に当たらないようにしてあげましょう。
石油ストーブの近く
石油ストーブやガスファンヒーターの使用は、呼吸器へのダメージや一酸化中毒中毒の恐れがあります。
使用する際にはケージから離れた場所で、こまめな換気を行ないながらにしましょう。
また、人がいないときには付けっ放しにせず、エアコンやペットヒーターに切り替えて下さい。
置き場所を変えるメリット
夏と冬、どちらの条件も満たす場所があれば1年中同じ置き場所でも構いません。
お迎えしたばかりで部屋に慣れていない子や、怖がりな性格で場所を変えることでパニックになる子もいるので、そういった場合には置き場所をコロコロと変えるのは控えましょう。
ですが、置き場所を変えることでこんなメリットもあります。
適度なストレスを与える
ストレスは病気の原因にもなり兼ねませんが、なんの変化もない生活では退屈してしまいます。
また、外敵に襲われるという心配・警戒するストレスが少ないために、ペットのインコは発情しやすい傾向にあります。
過剰な発情は、身体に負担がかかるだけでなく、病気の原因になることもあります。
それらを防ぐ1つの方法として、ケージ内のレイアウトを変えたり、ケージの置き場所を変えるという適度なストレスを与えることが良いと言われています。
ここでの適度なストレスとは、日常に変化を与えるということです。
季節柄だけでなく気分転換の意味も兼ねて、ときどきケージの場所を変えるのは良いことでしょう。
まとめ
インコのケージは静かで危険のない、人の目に触れるところに設置しましょう。
また、体調を崩さない程度に季節を感じさせることも大切です。
暑すぎたり寒すぎたりすることはいけませんが、夏は冷房の効きすぎ・冬は過度な保温をしないように気を付けましょう。
そして、それを避けるためにケージの置き場所や向きを変えることは良い刺激にもなります。
ぜひ、ベストなケージの置き場所探しの参考にして頂けたらと思います。