八の字型の愛くるしい模様が人気のハチワレ猫ですが、ハチワレ猫とはどんな猫か意外に知られていないことも多いです。
インスタグラムなどのSNSでも、ハチワレ猫の写真は多く、ハチワレ猫は日本中に数多く存在します。
そこで今回は、そんな人気のハチワレ猫の性格や種類、縁起がいいとされている理由について、調べてみました。
ハチワレ猫のことをたくさん知ってくださいね!
そもそもハチワレ猫とは?
ハチワレ猫を、猫の種類と思っている方も少なくないでしょう。
そもそもハチワレ猫とは、顔の模様でそう呼ばれているだけで、ハチワレ猫という猫の種類は存在しません。
では、なぜハチワレ猫として確立されているのか、ここではハチワレ猫の特徴について見ていきましょう。
ハチワレ猫の特徴
ハチワレ猫とは、毛色に関係なく額から鼻筋にかけて白い模様が広がる、八の字に見える顔の模様を持った猫のことを指します。
左右対象の模様をした猫もいれば、左右のバランスがずれている模様の猫もいますが、顔に八の字の模様があれば、すべてハチワレ猫となります。
ハチワレ猫の中には、まるで人間のおかっぱ頭のような茶目っ気たっぷりな模様の猫がいたり、口元にちょび髭があるような愛くるしい模様の猫もいて、いろいろなハチワレ猫いるので、SNSなどを見ているだけでも楽しいですね。
ハチワレ猫はどうしたら生まれるの?
ハチワレ猫を生ませたい、と思っている人も多いですが、絶対にハチワレ猫になる!という猫の組み合わせはありません。
例え母猫と父猫がハチワレ猫であっても、遺伝子がどう影響するかで子猫たちの柄や毛色が決まるため、生まれてくるまではわからないのです。
日本で一番多い猫の柄はキジトラで、次にハチワレとなっていますが、ハチワレのルーツを辿ると、もともとはキジトラなのです。
キジトラの遺伝子が優性遺伝や劣勢遺伝などによって変化し、サバトラや茶トラ、更に白黒や黒などと16通りの毛色に別れ、そこからまた遺伝子の影響で模様が決まってきます。
ですから、ハチワレ猫は生ませようと思って生まれてくるものではありませんが、日本で二番目に多い柄はハチワレなので、雑種の親猫であればハチワレ猫が生まれてくる可能性あるでしょう。
ハチワレ猫が縁起がいい理由とは?
ハチワレ猫について理解したところで、次はハチワレ猫が縁起がいいとされる理由について見ていきましょう。
とは言え、縁起がいいからという理由だけでハチワレ猫を飼っている人は少ないと思いますが、参考にしてください。
ハチワレ猫の由来がわかる
ハチワレ猫が縁起がいいとされる理由は、顔に八の字の末広がりの模様があるからです。
八という末広がりの漢字は、次第に栄える、広がり栄える、といった縁起のいいものとされており、扇子などの末広がりのものは、祝い事にも用いられるようになりました。
しかし、もともとのハチワレは、鉢割れと表現され、鉢には頭や頭蓋骨、兜といった裏の意味があり、鉢が割れる=頭が割れるという縁起の悪い意味でした。
鉢割れでは縁起も悪いということで、八割れになり、更に八われ、ハチワレと、時代とともに変化していったのです。
ハチワレ猫とはどんな性格?種類は?
ハチワレ猫は猫の種類ではない、とお伝えしました。
ハチワレ猫の性格はその猫種によって変わってきますが、ハチワレ猫に共通している性格は存在します。
ここでは、ハチワレ猫とはどんな性格なのか、また、ハチワレ猫の種類について見ていきましょう。
ハチワレ猫の性格
ハチワレ猫の性格に共通するのは、生命力が強い、タフ、協調性が高いといったことです。
ほかにも、顔の白い部分が多い猫は、賢くて繊細でクールな性格になることが多く、白い部分が少ないと温厚な性格になるようです。
しかし、もともとの猫の種類の性格がメインとなるため、参考程度に覚えておきましょう。
ハチワレ猫の種類
・黒白ハチワレ猫
・灰白ハチワレ猫(ハイシロ)
・キジトラハチワレ猫(キジシロ)
・サバトラハチワレ猫(サバシロ)
・茶トラハチワレ猫
・三毛ハチワレ猫
・単色薄っすらハチワレ猫
ハチワレ猫の模様の種類には、大きく分けるとこの7種類になります。
白い色がはっきり分かる猫はハチワレ猫として見分けるのは簡単ですが、薄っすらハチワレ猫は、よく見なければ気付かないこともあります。
ハチワレ猫といっても、たくさん模様の種類があるのですね。
純血種のハチワレ猫は?
雑種やMIX猫にハチワレ猫は多く見られますが、純血種にもハチワレ猫は存在します。
ハチワレ模様の出方は薄っすらだったり、ハッキリわかるものだったり、その猫によって変わってきますが、どの猫種にハチワレ猫がいるのか調べてみました。
スコティッシュフォールド
純血種でハチワレ模様が現れる猫に、スコティッシュフォールドがいます。
丸顔で折れ曲がった耳が特徴のスコティッシュ・フォールドですが、その毛色は単色のものから縞模様や三毛模様など様々で、単色でもよく見たらハチワレ猫だった、ということもあります。
とてもおっとりした性格ですが、とても人懐っこく甘えん坊な猫です。
マンチカン
次に純血種でハチワレ模様が現れる猫は、マンチカンです。
マンチカンと言えば、短足が特徴とされる猫ですが、実際に短足なのは全体の2割程度で、中足や普通の猫と同じ長さの足をしているマンチカンの方が多いです。
マンチカンの毛色や柄のバリエーションは豊富で、同じ柄のマンチカンはいないと言われるくらい、柄の出方が異なり、ハチワレ猫になる確立もグッと高くなるのですね。
マンチカンの性格は、とても穏やかな一方で、好奇心旺盛で遊ぶことが大好きな活発な猫です。
ラグドール
ラグドールも、ハチワレ模様の現れる純血種の猫です。
大きな体と美しい毛質が特徴ですが、人に抱っこされるのが大好きで、とても従順です。
ラグドール毛色は2色のバイカラーが多いため、ハチワレ猫も多く見られます。
とても心優しく落ち着いた性格で、静かに遊ぶのが好きな猫です。
ノルウェージャンフォレストキャット
ノルウェーが原産国である純血種、ノルウェージャンフォレストキャットもハチワレ模様の現れる猫です。
ゴージャス感たっぷりな被毛が特徴で、毛色は単色やバイカラー、縞模様、三毛模様など様々ですが、キレイに模様のでるハチワレ猫が多いです。
とても我慢強く、あまり鳴くこともない穏やかな猫ですが、見た目に反して活発でいたずら好きといったお茶目な一面もありますよ!
スノーシュー
日本では数少ない純血種の猫ですが、スノーシューは完全なハチワレ猫です。
突然変異の白い模様の入ったシャム猫と、アメリカンショートヘアを掛け合わせて作られた新種で、1994年に純血種として登録された比較的歴史の新しい猫です。
スノーシューは、四肢が白い靴下を履いているように見えることと、顔のハチワレ模様が特徴で、性格はかなりバラバラですが、共通しているのは愛情深いということです。
スノーシューの毛色は、ダークブラウン(シール)、薄いブルー(ライラック)、薄い茶色(フォーン)が一般的です。
ハチワレ猫とはどんな性格の猫か|まとめ
今回は、ハチワレ猫とはどんな猫かを深堀りしてみました。
ハチワレ猫の性格や種類、縁起がいい理由など、ちょっとした雑学ではありますが、知っていたら違った見方もできて楽しいですね。
よく見なければ分からない隠れハチワレ猫もたくさんいますので、ハチワレ猫じゃない猫を飼っている方は、1度愛猫の顔をじっくり観察してみてください。