コラットの寿命はどれくらいなのでしょうか?
もちろん、愛猫にはいつまでも健康で長生きしてほしいと思いますよね。
そこで、コラットのかかりやすい病気やその予防法、猫種に合ったストレスを溜めない方法など、様々な観点から解説していきます。
コラットの平均寿命は?
コラットの平均寿命は11~15歳で、他の猫に比べても平均的な寿命です。
過去に交配も少なく純血種として長く生きてきたため強健です。
しかし、人に依存しやすく寂しがり屋の性格から孤独になるのが苦手でストレスには注意が必要です。
コラットの寿命と長生きするコツ
コラットは甘えるのが好きで子供にも社交的に接してくれる飼育しやすい猫です。
賢くてがっしりとした筋肉質な体型をしているため、頭を使った道具を使った遊びやキャットタワーなどの上下運動が出来る環境を用意しましょう。
高い場所からの着地は滑ったり怪我をしないように下にクッションや絨毯などを敷いて対応しましょう。
食欲旺盛でカロリーオーバーや運動不足、加齢によって肥満になる可能性が高くなります。
成猫になってからの食事を適正に管理する事と日常的に運動を心掛けましょう。
シニア期に入りかけている時は食欲はいつも通りで運動不足になりがちになるのでよく観察して与える量やシニアフードに切り替えるタイミングを見極めましょう。
コラットは水洗トイレの流し方を覚える程、頭が良いのでイタズラの防止をするためにキャットケージの利用やしつけをして覚えてもらいましょう。
しつけは厳しく覚えさせるのではなく優しくご褒美を与えながらストレスを与えないようにすれば賢いので簡単に覚えてくれます。
ブラッシングは短毛で抜け毛が少ないため管理しやすく週1~3回でラバーブラシを使っておこないましょう。
子猫の時からブラッシングで嫌がる部分(股下、腹部)を慣れてもらえれば成猫になってから管理が楽になります。
室内では爪研ぎも必要になるので最低でも2つは設置しましょう。
研がせないようにするために使用する忌避スプレーは効果はありますが、コラットは嗅覚が強い事とストレスを解消する方法を減らしてしまうため、爪研ぎ防止用の保護シートの使用や爪研ぎ用の素材として麻の縄やダンボールの使用がおすすめです。
コラットのかかりやすい病気は?
コラットのかかりやすい病気の1つとして挙げられるのが「子宮蓄膿症」です。
この病気は子宮内に病原菌が入り込んで炎症を起こしてしまい膿が溜まってしまう病気です。
「下部尿路症候群」は膀胱や尿道に結石を作ってしまう病気です。
それによって「膀胱炎」、「腎不全」、さらに「尿毒症」につながるため早めの治療が必要です。
稀に遺伝的な疾患として「GM−1ガングリオシドーシス」、「GM−2ガングリオシドーシス」(ライソゾーム病)といった致命的な遺伝病も発症することがあります。
コラットのかかりやすい病気のサイン
シニア期に入り始めてからは食欲がそのまま続き運動量が減るので肥満による疾患には注意が必要です。
それによって発症する病気として「糖尿病」があり、食欲旺盛なのに痩せてしまう事でわかります。
肥満の細胞によってインスリンの働きが低下して高血糖になってしまう糖尿病は「白内障」や「腎不全」といった合併症も引き起こします。
重症になると神経障害を引き起こしたり昏睡状態になり命に関わるため、早急な治療が必要です。
肥満による影響は関節に負担がかかり運動量の低下や怪我に繋がるため食生活の改善で予防しましょう。
病気の予防法と対処法
「子宮蓄膿症」は出産経験が無く避妊手術を受けていない場合に発症する危険性があり、悪化して子宮が破れて膿が出てしまうと「急性腎不全」、「多臓器不全」、「腹膜炎」といった症状が起こって命に関わってしまいます。
膿を排出する方法として薬剤の注射による治療がありますが、再発する可能性もあるため予防方法としては避妊手術が確実な方法です。
「下部尿路症候群」は雌よりも雄の方が尿道が細くなっているため発症しやすいといわれています。
主な症状は尿道が結石によって詰まったり、傷ついたりする事で膀胱炎や尿毒症などを発症させます。
この病気の原因は生活習慣や食生活によるもので適度な運動や清潔な飼育環境、適切な食生活と綺麗な水を与えているかなどの気配りによって予防することが可能です。
稀に発症してしまう「ライソゾーム病」は本来分解されるべき酵素が細胞に蓄積されることで臓器や脳、骨といった全身に影響を与えます。
主な症状は運動失調や麻痺で成猫になる前に死亡してしまいます。
現在この病気は根治が出来ないため両親の遺伝子検査によって排除する取り組みをおこなっています。
コラットの老化のスピード
コラットの老化のスピードは1歳につき人間の4歳に相当します。
最近では猫の適切な飼育方法や食事のバランスが確立されて20歳を超える猫も少なくないためコラットも環境に考慮していれば老化の進行を遅らせて長寿を全うする事が可能です。
コラットの老化に伴う外見の変化
コラットはシニア期に入り始めると筋肉質な体型が運動不足によって肥満体型になってしまう事が多くなります。
これは運動と食事のバランスがとれていない事が原因で様々な疾患を併発させます。
運動不足によって爪研ぎをしないため爪が太くなったり、代謝が悪くなる事で爪が白く濁るといった事も老化が原因です。
10歳以降は老化が進行すると食欲がなくなり、寝ている時間も増えるため筋肉がさらに衰えることで痩せて背骨がはっきり見えるほどにもなります。
老猫におすすめの食べ物は?
シニア期に入ったコラットは低カロリーで良質なたんぱく質の食生活を心がけるようにして老化の進行を遅らせましょう!
「カツオ」や「マグロ」は猫に必須な栄養のタウリンが豊富に含まれているため原材料に使ったフードや加工されたものはおすすめです。
野菜の摂取は栄養素としては大事ですが、消化が苦手なためサプリやスープにする方法を使い摂取に気を配りましょう。
注意する点は「βカロチン」を含む人参はビタミンAに分解できないため、他の野菜を選ぶ必要があります。
猫全体は肉食であるため、肉や魚などのたんぱく質の過剰摂取によって腎臓に負担がかかりやすくなります。
甘みのある「かぼちゃ」や「さつまいも」を副食としてキャットフードに加える事で食物繊維による便秘の改善やビタミンの補給に役立ちます。
ストレスをかけないために飼い主が出来ること
大人しく賢いコラットはお気に入りの飼い主さんに溺愛されたい性格です。
そのため、おもちゃを使った遊びや適度なスキンシップをする事でストレスの解消になります。
過度なスキンシップは強いストレスになるため、コラットの様子を伺って適度におこないましょう。
平面運動よりも上下運動を好むためキャットタワーや高い場所の設置をする際はしっかり固定しましょう。
ストレスに弱いため長時間の留守番をさせる環境には向いていません。
それによって脱毛症になったり毛球症の原因にもなります。
精神的に弱い部分もあるので性格を見極めて適度なスキンシップをとる事で信頼関係を育みましょう。
コラットの寿命に関するまとめ
利口で運動好きなコラットは精神的に弱い部分があり厳しいしつけが苦手な猫です。
ストレスを解消するために1番大事な事は飼い主さんとの信頼関係を築く事で、それがなければ長寿はもちろんストレスのない生活は実現しません。
それにはおもちゃを使ったコミュニケーションやブラッシングによるスキンシップと健康管理を定期的に続ける事も行いましょう
もし信頼関係を気づく事が出来たのならコラットはまさに「幸福と繁栄をもたらす猫」の名前を持つに相応しい事があらためてわかる事でしょう。