サバンナの寿命はどれくらいなのでしょうか?
もちろん、愛猫にはいつまでも健康で長生きしてほしいと思いますよね。
そこで、サバンナのかかりやすい病気やその予防法、猫種に合ったストレスを溜めない方法など、様々な観点から解説していきます。
サバンナの平均寿命は?
サバンナの平均寿命は17~20歳で他の猫よりも長生きをする傾向があります。
登録されてから歴史が浅く異種交配である事から親であるサーバルやイエネコ(ベンガル、オシキャット、エジプシャンマウ)の疾患を受け継いでいる可能性もあります。
現在のところ遺伝性の疾患は確認されていませんが猫科共通の泌尿器系の疾患には注意してください。
サバンナの寿命と長生きするコツ
サバンナは特定動物である親の「サーバル」の血が濃いF1~F3(第1世代~第3世代)までは特定動物に指定されるため飼育条件を揃えた上で都道府県に申請が必要になり一般の猫のように飼育することはできません。
ここではF4以降の申請が不要な場合の飼育方法を紹介します。
猫の中でも大型のサバンナはスタイリッシュな外見のサーバルとイエネコの穏やかな性格を受け継いでいます。
そのため、社交的で親しみやすく飼い主さんと一緒にいる事を好み、おもちゃを使って一緒に遊んであげるととても喜びます。
しかし、多くの運動量が必要なため家の中だけでは運動不足になりがちでストレスが溜まってしまいます。
運動量が足りていないのであれば広い敷地とジャンプ力があるため逸走を防ぐ高い柵やリードを使って散歩などを考慮する必要があります。
食生活の注意点は運動量が多くカロリーの消費量が激しいため高たんぱくで高カロリーな食事が必要になります。
そのためフードと一緒に生肉を与えたり猫に必須な栄養であるタウリンをサプリメントから補給しましょう。
爪は鋭く怪我を防ぐためにも爪切りをする他にも爪研ぎを設置しましょう。
爪研ぎを設置する際の注意は室内の材質と同じ物を避けて、やって欲しくない場所には保護シールを貼って爪研ぎをする場所を絞るようにすると効果的です。
ブラッシングは短毛で手入れが比較的簡単なので2週間に1回のペースで血行を良くするマッサージとしておこないましょう。
サバンナのかかりやすい病気は?
サバンナは強健で遺伝的な疾患を持っていませんが、猫共通の「腎臓病」や「尿路結石」など普段から気をつけなければいけない病気も存在します。
特に「糖尿病」は「腎不全」にもつながり注意すべき病気の1つです。
これらを予防するためにも栄養管理と運動のバランス、ストレスの解消方法を考慮した生活を心掛けましょう。
特に体格が大きいため室内での運動だけでは物足りなくなりがちになるので屋外の運動も必要です。
稀少な種類の猫であるためかかりつけの動物病院を探す際は「サバンナ」である旨を伝えましょう。
ペット保険に加入する事もおすすめです。
サバンナのかかりやすい病気のサイン
老化の影響で代謝が悪くなり、「糖尿病」や「腎臓病」になりやすくなります。
老化による糖尿病は食欲旺盛なのに体が痩せてくる、多飲多尿になるといった兆候が見られます。
この症状が悪化してしまうと脂肪肝や腎不全につながります。
「腎不全」は発見が難しく糖尿病と似たような症状になりますが、元気がなくなったり寝ている時間が増える頃にはかなり進行してしまっています。
これらを未然に防ぐためには必ず定期的に検診を受けて下さい。
病気の予防法と対処法
強健なサバンナですが、偏った食生活や肥満によって泌尿器系の疾患には注意する必要があります。
その中でも「尿路結石」の影響で「尿道閉塞」、「膀胱炎」さらに悪化すると「腎不全」など深刻な症状を引き起こします。
結石のできる原因は主に肥満になる事が原因で高いカロリー量を要求するため、運動が不足するとオーバーカロリーとストレスが重なり確実に肥満になります。
結石は薬を服用する事で排出する事ができますが、大きくて排出ができない場合は手術になってしまいます。
治療が遅れてしまうと結石が膀胱の粘膜を傷つけてしまい細菌感染により「膀胱炎」につながります。
そのため、日頃からトイレの後の猫砂の色を確認する習慣をつけましょう。
「腎不全」は加齢によって発症する割合が高くなりナトリウムやリンの摂取を控える事で予防できますが、たんぱく質も腎臓に負担がかかるため調整が難しくなります。
これらの病気や肥満にならないように定期検診を受けることはもちろん、運動が出来る環境作りと運動の内容を増やしてストレスのない生活をしていく事が肝心です。
サバンナの老化のスピード
サバンナは長寿ですが老化のスピードは一般の猫と同じく1歳で人間の4歳分です。
サバンナがストレスの無い環境を用意するには多くの費用と手間がかかる事は覚悟して下さい。
サバンナの老化に伴う外見の変化
高カロリーで高たんぱく質のフードであることから運動量が減ると肥満になりやすくなります。
特にシニア初期の7歳頃はフードを切り替えるタイミングを見誤りがちになるので変化に気づくために注意深く観察しているかが肝心になります。
10歳を超えると寝る時間が増えたり、代謝が悪くなることで泌尿器系の疾患になりやすくなります。
運動不足が進行すると毛繕いの頻度が減って被毛の汚れや目ヤニが溜まったり、痩せて背骨がはっきりとわかるようになり椎間板ヘルニアなど歩行に影響が出てきます。
老猫におすすめの食べ物は?
非常に多くの運動量が必要だったサバンナも加齢によって食生活を変えなければ一気に肥満になります。
たんぱく質の過剰摂取によって腎臓に負担がかかるため適度なたんぱく質の量と運動量を考慮した適度なカロリー摂取が必要です。
運動量が減り寝ている時間も多くなったのなら「鶏肉」が他の肉に比べてカロリーが低いためおすすめです。
消化も悪くなりがちになり便秘を防ぐために食物繊維や油分、水分の摂取をする必要があります。
スプーン1杯の「オリーブオイル」を与える事でオレイン酸が腸の潤滑に作用し排便を促す事ができますが、与えすぎると下痢や脂肪過多になり肥満の原因になるので多量は避けましょう。
他にも食物繊維が豊富な「さつまいも」もありますが、固形では消化に向いていないため、スープにして消化しやすくするのも効果的です。
「タウリン」は生涯通じて必要になる栄養素になるので継続的に摂取を心掛けて下さい。
定期的に検診を受ける際に現在の食生活や取り組んでいる事を獣医さんに伝えると疾患の原因や正しい食生活の指導を受けられるため積極的にメモに取ってデータに残しましょう。
ストレスをかけないために飼い主が出来ること
サバンナは家族といる時間を好むため信頼関係を築きやすく利口でおとなしい猫です。
室内ではキャットタワーをしっかり固定する他に床が滑る事を未然に防ぐような環境づくりが重要です。
屋外ではジャンプ力があり2.5mの壁に登る事が出来るため天井を作るか、さらに高い強度がある壁も必要です。
高カロリーな食事であるためそれに見合った運動をしなければストレスも溜まり肥満になったりサバンナが生活するのに不十分です。
優しい性格をしていてコミュニケーションをとりやすい猫なので飼い主さんは日頃から観察して要求しているものや健康の状態などをチェックしましょう。
サバンナの寿命に関するまとめ
スタイリッシュな外見と穏やかな性格をしたサバンナを飼うためには自分の経済状況と相談しなければ飼育は難しいでしょう。
F1~F3の場合は気性が荒くなるので飼育方法や基準もかなり違ってきます。
20歳近くも生きる猫なので寝たきりになってしまい大変になる事も考慮に入れる必要があります。
しかし、サバンナの魅力的で人に懐きやすい性格は暮らしの中で癒しと安らぎを与える事に違いありません。
そんな生活のパートナーとしてサバンナを飼育してみてはいかがでしょうか?