ドラゴンリーの寿命はどれくらいなのでしょうか?
もちろん、愛猫にはいつまでも健康で長生きしてほしいと思いますよね。
そこで、ドラゴンリーのかかりやすい病気やその予防法、猫種に合ったストレスを溜めない方法など、様々な観点から解説していきます。
ドラゴンリーの平均寿命は?
三角の耳に丸い顔、がっちりとした体型、被毛はブラウンのキジトラのドラゴンリーの平均寿命は10年~13年と言われています。
しかし平均寿命はあくまでも1つの目安なので飼育環境や猫の体質、病気などで寿命は大きく変化します。
愛猫が長生きできる様に飼育環境などを整えましょう。
ドラゴンリーの寿命と長生きするコツ
ドラゴンリーの平均寿命10年~13年を延ばすにはいくつかのポイントを参考にする必要があります。
「運動と食事のバランス」、「お手入れ」、「温度調節」です。
運動不足は愛猫にとって大きなストレスとなります。
しっかりと運動をしないと落ち着きが無い状態になり家の中でも悪戯をしたり破壊的行動が増えたりします。
室内飼いの猫にはキャットウォークやおもちゃなどを与えてあげましょう。
食事は与え過ぎると肥満の原因になります。
いつも食事が取れる状態は避けて時間と量を決めて与えるようにしましょう。
食事時間以外でお腹が減った様子ならおやつを与えても良いですよ。
ドラゴンリーは長めの被毛ですが週に1、2回程度のブラッシングで十分です。
適度な頻度でお風呂に入れてシャンプーをしてあげましょう。
弱酸性のものかベビーシャンプーを使用すると良いですよ。
自然発生した猫ですが寒さに弱い為冬の時期は温かく過ごせるように飼育環境を管理する事が必要です。
室内はあまり温度が下がり過ぎない様に暖房を使って調節してあげましょう。
ドラゴンリーのかかりやすい病気は?
ドラゴンリーは比較的健康な猫種と言われていて、遺伝性の疾患や生まれつきの持病などは殆どありません。
しかし、ドラゴンリーが全く病気にかからない訳ではありません。
被毛が少ない為に皮膚病にかかる確率が高いです。
皮脂が分泌される部位に限局性で発症する皮膚炎、脂漏性皮膚炎、カビに感染することで起こる皮膚病の真菌症、食べ物、ノミ、ハウスダスト、花粉などが持つアレルゲンが原因で発症するアレルギー性皮膚炎、ストレスで体の一部を舐め続けてその場が脱毛したり炎症を起こす舐性皮膚炎、ダニに寄生される事で発症する疥癬、膀胱から尿道口をつなぐまでのどこかに結石などを生じてしまう尿酸塩尿石症などがあります。
特にドラゴンリーはストレス性疾患にかかりやすく、ストレスが溜まると様々な病気にかかる可能性があります。
ドラゴンリーのかかりやすい病気のサイン
ドラゴンリーがかかりやすい病気には様々な初期症状があります。
飼い主が日頃より健康チェックをしてこの初期症状を発見する事で早期治療に入れるのです。
脂漏性皮膚炎は脂っぽい滲出物ができたり、カビに似た悪臭、被毛のべたつき、フケの増加、発疹、紅斑、掻き毟り、脱毛、外耳炎などがあります。
真菌症は脱毛、脱毛周辺のフケやかさぶた、ぶつぶつ発疹、痒みなどの症状が現れます。
アレルギー性皮膚炎や疥癬は激しい痒みを伴う事があるので愛猫が体を激しく掻き毟っていたら注意して様子を見ましょう。
舐性皮膚炎はいつもよりグルーミングが多いな、また同じ所えお何度も舐めていると感じたら要注意です。
尿酸塩尿石症は結石ができた場所により症状が違います。
ただ排尿回数が少なくなったり排尿時の痛みで鳴いたりします。
ストレス性疾患は元気消失、食欲低下、抜け毛などの症状が現れます。
病気の予防法と対処法
ドラゴンリーがかかる皮膚病は様々ですが、予防によって健康な体を維持できる可能性が上がります。
脂漏性皮膚炎はマラセチア菌の関連が疑われている事から皮膚細胞検診などで菌が確認されて診断が下されます。
抗菌薬の投与や抗菌作用を持った薬剤によるシャンプーがメイン治療となります。
真菌症は接触感染、間接感染、母子感染が主な原因です。
しかし、発症しても知らない間に完治している猫もいる為、主な原因は免疫力の低下と言えるでしょう。
発症すると抗真菌薬の内服、抗真菌薬入りのローションや軟膏を塗布、抗真菌薬入りのシャンプーなどで治療をします。
アレルギー性皮膚炎はアレルゲンを体内に取り込まない事が重要です。
発症した場合は内服薬、塗布薬、薬用シャンプーなどで治療します。
舐性皮膚炎はまずストレスとなっている原因を取り除く事から始めましょう。
体を舐めてしまう場合は洋服を着せてあげると舐めすぎてしまう事を予防できます。
疥癬はダニが疥癬トンネルといって皮膚の中に潜って炎症を起こす為に非常に強い痒みを引き起こします。
ダニが寄生していると感じた場合はすぐに動物病院で受診しましょう。
糖原病はビタミンやミネラルなどの適切な栄養素が含まれたフードを与える様にしましょう。
尿酸塩尿石症の予防として食事はマグネシウムが少ないフードを選んで与える様にしましょう。
冬場の季節は猫の活動性が低くなる為、飲水量が減り結石の原因を作ります。
尿結石を発症した場合カテーテルを尿道から挿入し尿道内を洗浄したり、食事を改善する治療法があります。
しかし、尿結石になって尿が出なくなってから2~3日経過すると尿毒症という病気を発症している可能性があります。
その場合結石の治療より尿毒症の治療が最優先となります。
ストレス性疾患はストレスの原因となるものを取り除く事が重要です。
構い過ぎなどはドラゴンリーにとって大きなストレスとなります。
ドラゴンリーの老化のスピード
平均寿命が10年~13年と言われているドラゴンリーは老齢化が始まると寝ている時間が増えたり、行動が鈍くなったり、外出していた猫は外出回数が減ったり、耳が遠くなったり、グルーミングをあまりしなくなったり、体にハリが無くなりお腹に弛みが出たりします。
この様な症状が出るまでには個体差がありますが、7歳を過ぎたら愛猫の様子を注意して見る様にしましょう。
ドラゴンリーの老化に伴う外見の変化
ドラゴンリーは元より活発な猫なので老齢化が進んでも見た目では気が付かない事が多いでしょう。
老齢化が進むと猫の外見は筋肉のハリがなくなったり、皮膚が下がったりします。
グルーミングをあまりしなくなるので若い時と比べると体が汚れがちになる事があるでしょう。
関節も弱り、歩行もゆっくり歩くようになります。
老猫におすすめの食べ物は?
ドラゴンリーの老齢化が進むと、いつものフードを残したり全く食べなくなる日もあります。
その場合フードを変える必要があるので老描に必要な栄養素が含まれたフードを選びましょう。
今までは老描には低タンパクのフードを与えると良いとされてきましたがそれは間違いで、老描こそ多くのタンパク質を必要とする事がわかりました。
内臓への負担を考え無添加なものを選ぶ事も忘れてはいけません。
そして歯が弱くなってくるのでドライフードよりウェットフードを与える方が良いでしょう。
高品質なタンパク質が多く含まれていて、適度に脂質とミネラルが含まれ、添加物が少ないフードを愛猫に与える様にしましょう。
ストレスをかけないために飼い主が出来ること
ドラゴンリーに限らず、猫は繊細な生き物で少しの事ですぐストレスを感じてしまいます。
触って欲しくない時に触られたり、理解ができない大きな音や同居している動物との相性、餌が足りなかったり、引っ越しや衣替え、新しい家具の購入などでの環境の変化、隠れる場所が無かったり、カーテンを閉め切っていたり、来客、香りが強い芳香剤、不清潔なトイレ、スキンシップ不足などがあります。
ストレスが溜まり過ぎると攻撃的になったりするので気をつけましょう。
ドラゴンリーの寿命に関するまとめ
ドラゴンリーは元々ネズミ駆除を行っていたためハンター気質で好奇心旺盛です。
その反面、飼い主に対して従順で落ち着きがある一面もあります。
協調性があって賢い猫種なので躾もすぐに覚えるでしょう。
独立心が強い一面がある為、あまり構い過ぎるとストレス性疾患になってしまう可能性がある為注意しましょう。
活発に動くので飼育環境にはぶつかったり上ると危ない様なものは置かないように心掛けましょう。
そんなドラゴンリーが長生きできる様に飼い主がしっかりと環境を作ってあげましょうね。