愛犬のドッグフードに、セミモイストタイプを選ぶ方も多いのではないでしょうか。
カリカリタイプのドッグフードでは無添加のフードも多くありますが、セミモイストタイプのフードで無添加を探すととても高額ですね。
お手頃な値段のモアソフトはとても助かりますが、果たしてその安全性は問題ないのでしょうか?
そこで今回は、モアソフト犬用フードの評判や口コミと、成分や原材料について調査し評価したので参考にしてくださいね!
モアソフトとは?
モアソフトは、ペット用品で知られる株式会社ペティオのブランド【アドメイト】が販売しているセミモイストタイプのドッグフードです。
カリカリと固いドッグフードは食べにくそう、歯が悪いから半生タイプのドッグフードが欲しいと、セミモイストタイプのドッグフードを探している飼い主さんにとっては、とっても有り難いフードですね。
ペティオが販売しているものなら安心、と愛用している方も多いですが、モアソフトはどんなこだわりを持って作られているのでしょうか。
モアソフトのこだわり
アドメイトは「家族の一員であるペットに毎日笑顔と幸せを」というコンセプトに、安心・安全な製品づくりをしていることを公言しています。
アドメイトの作るモアソフトは、着色料や香料などは使用せず、厳選した素材だけを使用して作られており、フードの劣化を防ぐため製品を100gずつ小分けにしていることも特徴です。
モアソフトの種類
商品名 | 含有量 |
---|---|
モアソフト チキン アダルト | 600g(100g×6袋) |
モアソフト チキン シニア | 600g(100g×6袋) |
モアソフト チキン ライト | 600g(100g×6袋) |
モアソフト チキン ハイシニア | 540g(90g×6袋) |
モアソフト フィッシュ アダルト | 500g(100g×5袋) |
モアソフト フィッシュ シニア | 500g(100g×5袋) |
モアソフト ホース アダルト | 500g(100g×5袋) |
モアソフト ホース シニア | 500g(100g×5袋) |
モアソフト ラム アダルト | 400g(100g×4袋) |
モアソフト ラム シニア | 400g(100g×4袋) |
モアソフトの定価はどれも1,800円ですが、楽天市場などのネットショップでは1,000円程度で購入できます。
まとめ買いをすれば公式サイトからでも安く購入できるので、モアソフトを愛犬に続けて与えたい方はまとめ買いがお得です。
モアソフトの賞味期限は未開封で1年、開封後は1ヶ月となっていますが、100gずつ小分けにされているので賞味期限切れとなる心配はありません。
モアソフトの良い口コミ
モアソフトを愛犬に試してみたいと思う方が気になるのは、実際に使用した人の評判や口コミですね。
ここでは、モアソフトの良い口コミを見ていきましょう。
モアソフト チキン シニアを購入
9歳の柴犬に与えています。
ソフトなセミドライタイプのこのフードは、総合栄養食なのにまるでオヤツのジャーキーみたいな食感で味も良いのか、とても食いつきが良いですね。
どんなに「良いフードだ」と言われても食べてくれなければ仕方ないので、まずは食いつきの良さが嬉しいところです。
原料のチキンは完全に国産の鶏のみで安心。
お腹に良いオリゴ糖や乳酸菌配合だし、小麦ブラン使用で、良いお通じには欠かせない食物繊維もちゃんと摂れます。
シニア用の特徴は、関節の軟骨ケアの為にグルコサミンが配合されている事と、脂肪分を控えめに抑えて適性体重に配慮したカロリー設定をしている事。(アダルトに比べると約30%オフとの事)
至れり尽くせりで、しかも我が家の柴は好き嫌いの多い子なのに良く食べてくれるのでホントに助かっております。
100gずつの小袋に分けられているのも品質管理しやすくていいと思います♪
モアソフト ラム シニアを購入
こちらはラムの生肉を使用しています。
何が混ざっているかわからない安価なカリカリに比べたら遥かに信頼度が上です。
たん白質:14.5%以上という多さにも関わらず、脂質:8.0%以上という低脂肪。
人間でもなかなかたんぱく質を必要分毎日摂取することは難しいですが
こちらのフードに関しては全然問題なしです。
モアソフト ホース アダルトを購入
馬肉ベースのフードは与えたことがなかったため、好みに合うかどうか少し不安でしたが、最初は匂いをかいで少し警戒したようでしたが、食べ始めるとすごい!
取り憑かれたように食べてました!何もトッピングしないフードだけをこんなに夢中に食べるのは久しぶりかも。
飽きっぽい犬なので目新しいからというのもあるかもしれませんが、飽きないように他の味と交代で食べさせてあげようと思います。
モアソフト チキン アダルトを購入
ドライフードを、あまり好まないので、半生のモアソフトを購入しました。
食いつきもよく、安定して食べてくれます。
モアソフトの悪い口コミ
続いてご紹介するのは、モアソフトの悪い評判や口コミです。
モアソフト チキン シニアを購入
成分に関しては無頓着で、【大豆&小麦】は油脂や繊維質として大量添加されており、グルテンアレルギー等への配慮は個別に対応する必要があります。
加えて、半生食感を醸し出す為と思われる【プロピレングリコール&ソルビトール&膨張剤】に、開封後要冷蔵保存と言う保存性の低さもあって【リン酸塩&ソルビン酸K&エリソルビン酸】等の加工肉特有な保存料も多用されており、かなり健康柄の悪影響が不安視されます。
モアソフト ホース アダルトを購入
封を開けてみると小分けになっていて、与えやすくてありがたい。
半生ゆえに開封後は冷蔵庫保存とありました。
匂いが漏れないよう、ジップロックなどに入れた方が良いかもしれません。
原材料を見てみると、アレルギーの原因となる注意すべき原料の小麦粉と大豆あり。
添加物も残念ながら多く使用されていました。
糖分も砂糖やソルビトールなど多く含まれており、我が家の肥満気味な犬達にはどうだろう・・・とちょっと心配に。
いつものフードに混ぜて与えると、初日は大喜びして食べていましたが、
2日目はいつものフードのみかじり、こちらのフードを残してしまいました。
そして糞がいつもより柔らかく軟便に。
モアソフト チキン アダルトを購入
うちのワンコには与えたことがない半生タイプですが、最初から食い付きが良く美味しいようです。
100gずつ小分けされており与えやすいのも嬉しいです。
国産ということもあり安心していましたが、原材料にソルビン酸Kの文字が…保存料として必須なのかもしれませんけれどソルビン酸Kは身体に良くないとの噂もありちょっとショックです。
モアソフト犬用フードの原材料と成分は?
モアソフトを愛犬に与えるにあたって、一番肝心なのはドッグフードに使用されている原材料と成分です。
安心・安全をうたっている【アドメイト】ですが、実際にどうなのでしょうか?
ペットフードを手掛けるペティオのブランドだから安心!と思ってパッケージに書かれている原材料を見ずに愛犬に与えている方もいるのではないでしょうか。
実際に口コミでも添加物を気にする声がありましたね。
ここでは、モアソフト犬用フードの定番であるモアソフト チキン アダルトの原材料と成分について見ていきましょう。
モアソフト チキン アダルトの原材料
肉類(鶏・鶏ササミ・鶏レバー)、小麦粉、デンプン類、脱脂大豆、砂糖、植物性油脂、小麦たんぱく、小麦ブラン、オリゴ糖、野菜類(トマト・にんじん)、大豆ペプチド、乳酸菌(ラクリス)、アマニ油、v‐リノレン酸、グリセリン、プロピレングリコール、ソルビトール、ミネラル類(カルシウム・リン・鉄・マンガン・亜鉛・銅・ヨウ素・コバルト・ケイ素)、膨張剤、リン酸塩(na)、保存料(ソルビン酸K)、酸化防止剤(エリソルビン酸na)、ビタミン類(A・B2・B12・D・E・コリン)、メチオニン
犬にとって危険な原材料は赤文字、注意が必要な原材料は青文字で表記しています。
詳しくは後に詳しく解説していきますが、モアソフト犬用フードには愛犬に与えたくない原材料が含まれているようです。
モアソフト チキン アダルトの成分
モアソフト チキン アダルトの成分分析値成分 | 含有量① | 含有量② |
---|---|---|
粗タンパク質 | 17%以上 | 乾燥重量比24.3%以上 |
粗脂肪分 | 7%以上 | 乾燥重量比10%以上 |
粗繊維 | 1%以下 | 乾燥重量比1.4%以下 |
粗灰分 | 7%以下 | 乾燥重量比10%以下 |
水分 | 30%以下 | – |
カロリー | 311kcal/100g | – |
ドッグフードの総合栄養食の基準である、AAFCOが定めるタンパク質は乾燥重量比で、子犬が22.5%以上、成犬が18%以上となっており、脂肪分も子犬が8.5%以上、成犬が5.5%です。
モアソフト チキン アダルトは成犬用フードとなるため、成分については基準を満たしていることがわかります。
しかし、肉類が主原料でありながら粗タンパク質が17%というのは、肉類よりも小麦などの穀物のほうがメインとなっている可能性があるため、注意が必要と言えるでしょう。
モアソフトの安全性は?注意すべき原材料について
モアソフトの原材料には、愛犬に与えたくないものが使用されていることを上記で触れました。
モアソフト犬用フードは、残念ながら安全性は低いものとなります。
原材料の表記は義務となっており、使用されているものが多い順番に表記することが一般的です。
しかし、例えば肉類を20%しか使用していなくても、他の小麦粉や脱脂大豆が19%や18%だとすれば、主原料は肉類と表記できるためドッグフード選びは慎重に行う必要があるのです。
何を何%使用しているか詳細に公表してくれればいいのですが、現在すべてを公表しているメーカーはほとんどありません。
そこで、モアソフトの原材料の何に注意すべきかを知って、今後のドッグフード選びに役立ててくださいね。
注意すべき原材料①小麦粉
モアソフトの原材料にある、小麦粉、小麦たんぱく、小麦ブランには注意が必要です。
小麦アレルギーや、犬は穀物を消化できない、という問題からではありません。
私たち人間が口にするような高品質の小麦を使用しているのならば、犬にとって小麦には健康に良い影響も与えてくれるため、心配することはありません。
逆にグレインフリーのドッグフードによる犬の健康への悪影響も最近では注目されているくらいですから、愛犬が小麦アレルギーでない限りは適量を与えるべきなのです。
しかし、安価なドッグフードに使用される小麦となると話は変わって、粗悪な小麦はさまざまな漂白剤や添加物が使用されているため、健康被害をもたらします。
モアソフトがどんな小麦を使用しているかまではわかりませんので、注意する必要があります。
注意すべき原材料②ソルビトールと砂糖
モアソフトの原材料には、砂糖とソルビトール(人工甘味料)が含まれています。
ソルビトール自体は、私たち人間が普段から口にするガムやキャンディ、歯磨き粉などに含まれる食品添加物で、砂糖に比べて甘みは60%程度、カロリーも75%となっていますが、ドッグフードに砂糖とソルビトールが含んでいるということは、愛犬の肥満につながりかねません。
また、ソルビトールは過剰に摂取するとお腹が緩くなり下痢となることもあるため、与えすぎには注意してくださいね。
注意するべき原材料③脱脂大豆
モアソフトの原材料である脱脂大豆には、栄養分はまったくありません。
大豆の搾りカスであるため、量増しに使用されていることが多い原材料です。
大豆自体はアレルギーさえなければ犬に良い影響を与えてくれるものですが、脱脂大豆は何のメリットもなく、犬によってはうまく消化できずに下痢や嘔吐を引き起こすことがあることを覚えておきましょう。
モアソフトの危険な原材料
続いてご紹介するのは、モアソフトに含まれる危険な原材料です。
モアソフトに限らず、こちらも多くの犬用おやつやドッグフードにも含まれているものなので、購入する際は注意しましょう。
危険な原材料①プロピレングリコール
モアソフトに含まれているプロピレングリコールは、増粘安定剤という添加物です。
セミモイストフードや柔らかいおやつに含まれていることが多く、フードの食感を良くするために使用されています。
私たち人間が口にする加工食品にも使用されることがある添加物で、毒性は低いとされていますが、アメリカではプロピレングリコールによる犬の健康被害からネスレピュリナが訴えられるということもありました。
症状としては、元気消失、足元のふらつき、けいれん、貧血、あえぐような呼吸などです。
軽度~中度の中毒を引き起こす成分とされており、添加物に敏感な犬やフードの過剰摂取、毎日食べることで内臓に成分の蓄積など、愛犬のためにも与えたくない添加物です。
危険な原材料②植物性油脂
意外と盲点なのは、植物性油脂です。
植物性といえば安全そうなイメージを持ちますし、人間の食べる加工食品やスナック菓子にも必ずといっていいほど含まれている添加物ですが、実はとっても怖いものなのです。
トランス脂肪酸という言葉を聞いたこともあると思いますが、アトピーやアレルギーなどさまざまな原因となるだけでなく、酸化した油による認知症の進行、ガン、脳梗塞、心筋梗塞などの動脈硬化の原因となる部分硬化油です。
また、油を製造する過程でBHA(ブチルヒドロキシアニソール)という発ガン性物質が使用されていることもあります。
植物性油脂にはトランス脂肪酸が多く含まれたものとなり、人間にとっても犬にとっても気を付けなければいけない添加物です。
どんな植物性油脂を使用して作られたドッグフードであるかはわからないため、植物性油脂と表記されているものはなるべく避けたいものですね。
危険な原材料③ソルビン酸Kとエリソルビン酸na
モアソフトの原材料にあるソルビン酸K(カリウム)とエリソルビン酸na(ナトリウム)は、合成酸化防止剤です。
ソルビン酸Kは、亜硝酸塩を含む食材と一緒に摂取すると発ガン性物質を発生させる怖い成分です。
また、エリソルビン酸naは発ガン性物質はありませんが、下痢や染色体異常を引き起こす成分となります。
どちらも長期的に犬に与えた場合の安全性や危険性がわかっていない人工添加物なため、毎日与えるドッグフードに含まれている場合は注意が必要です。
モアソフトのメリット・デメリット
ここまで、モアソフトの原材料や成分などから安全性について見てきました。
どんなに良いとされるドッグフードでも、メリットだけでなくデメリットもあり、それはモアソフトも同様です。
ここでは、モアソフトのメリットとデメリットについて見ていきましょう。
モアソフトのメリット
- 小分けされているので鮮度が保てる
- 食いつきがいい
- セミモイストフードなので歯の悪い犬やシニア犬でも食べやすい
- 国産
モアソフトのメリットとしては、100gずつの小分けによってドッグフードの劣化を防げることではないでしょうか。
パッケージをあけた瞬間から空気に触れて劣化していくため、無用な酸化を防ぐこともでき、愛犬にいつでも新鮮で美味しいフードを与えることができます。
モアソフトのデメリット
- ヒューマングレードではないため何が使われているかわからない
- 犬に危険な添加物が使用されている
- 砂糖や人工甘味料が使用されているので肥満になる
- 甘いフードを食べると他のフードを食べなくなる
- 価格が品質に見合っていない
モアソフトはヒューマングレードではありません。
ヒューマングレードであっても、人間が口にする食材でないこともあります。
犬にとって危険な添加物も多く含まれているため、毎日与え続けることには不安があります。
セミモイストタイプで無添加のものは1kgで6,000円前後してしまうため、それに比べれば格安ではありますが、それでも1kgで2,000~3,000円前後ということを考えれば、このモアソフトの価格は品質に見合っていないと言えるでしょう。
モアソフト犬用フードの評価|まとめ
今回は、モアソフト犬用フードの評判や口コミ、成分や原材料の安全性を調査しました。
残念ながら、評価としてモアソフトは毎日続けて愛犬に与えるべきフードではありません。
販売されているドッグフードはすべて安全だと思っている方も多いでしょう。
現に我が家でも、以前は市販のセミモイストタイプのドッグフードのほうが食いつきがいいと、何も知らずに与えていました。
ところが、愛犬たちが次々とガンになったり腎不全になって、初めてドッグフードの安全性を疑うようになりました。
調べるうちにどんどんと安全神話が崩れ、そこからは添加物に気をつけたフード選びやおやつ選びをするようになりました。
もちろん、評価の悪いドッグフードを食べていても、何事もなく寿命をまっとうする犬もいます。
しかし、愛犬が毎日口にするものだからこそ、安全で確かな品質のものを与えてあげてくださいね。